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モンベル「コンパクトカメラポンチョ」

雨でもカメラを提げたまま歩ける

 私は「半雨男」である。しばしば旅に出るが、雨の日にあたらないほうがめずらしいくらいだ。個人的には雨の風景を楽しめばいいと思っているが、写真を撮るとなると、やはり晴れてほしい。

 5月にアルメニア、グルジア、アゼルバイジャンのコーカサス三国を旅したが、旅程の前半はひどい雨だった。アルメニアの首都エレヴァンでは、ひょうも降った。だが、そんなことはおかまいなしに、街を歩いて写真を撮っていた。雨具は折り畳み傘だけで、かなり強く降る雨に、服もかなり濡れていた。エレヴァン駅前で、デジタルカメラが不審な動きをした。勝手に露出補正がマイナス側に振れ、メニューでゼロに戻そうとしても操作を受け付けない。しかたなく電源を入れなおすと露出補正ゼロの状態に戻るものの、すぐにまたマイナス側になってしまう。電源ON直後に撮ることをくり返してなんとかしのいだが、初日からカメラが不調では、旅の気分がかなりもり下がってしまう。

 カメラが雨に濡れ、ボタンやスイッチ類に水が侵入したことで誤動作を引き起こしたようだ。当日はときどき同様の誤動作が発生したが、翌日からはカメラが濡れないように注意していたら、問題なく正常動作に戻った。カメラ内部に侵入した水分が抜けたのだろう。

 かつて一眼レフを使っていたときは、ホテルのバスルームにあるシャワーキャップを持ち出して利用していた。高級そうなものよりも、透明で薄っぺらいほうが、カメラの防水には適していた。今回もシャワーキャップでしのごうかと思ったが、コンパクトカメラには大きすぎるし、なにしろかっこ悪い。

 日本に戻っていろいろ探していたら、アウトドア用品メーカーのモンベルでいいものが見つかった。今回紹介する「コンパクトカメラポンチョ」(2,700円)は、コンパクトカメラを首から提げて携行するときに便利なレインカバーだ。撮影時は開口部からカメラを引っ張り出し、撮影が終わったらレインカバーを引っ張ってかぶせるだけ。これならかなり強い雨でもコンパクトデジタルカメラを首から提げたままで持ち運べる。


カメラ収納時 カメラの出し入れはポンチョの下部から行なう

 外装素材はウレタンコーティングで、ゴム手袋を思わせる。これなら完全防水だ。ただし、撮影時はカメラがむき出しになるため、あくまでも携行時の防水用である。使用できるカメラのサイズは、120×35×65mm(幅×奥行き×高さ)なので、最近のコンパクトデジタルカメラにはほとんど対応可能だろう。


ポンチョの下側は巾着式のふたになっている 普通の雨程度であれば、開口部の紐を引いておくことで下からの水の浸入が防げる

 レインカバーとカメラの着脱部分はバックル式になっており、しかもカメラ側のバックルの片割れは実に小さいので、カメラにつけたままにしておいてもまったく違和感はない。雨が降り始めたらコンパクトカメラポンチョを取り出し、バックルで装着すればいい。レインカバー内部には薄手のフリースが貼られており、軽くぶつけても大丈夫な程度の耐衝撃性はありそうだ。カメラ収納時は裾のひもを絞ると開口部を閉じることができる。


接続部分はバックル式になっており着脱は簡単だ ポンチョの裏面は全体がフリースになっている

 私はモンベルの製品をかなり愛用している。それはアメリカ製にはあまり見られない、細かい工夫が随所に見られるからだ。そして価格もそれほど高くない。このコンパクトカメラポンチョのように撮影用の製品もあるが、登山やハイキング用の製品も撮影時に使えるものが多い。夏の旅の前に、また恵比寿のショップに寄ることにした。



URL
  モンベル
  http://www.montbell.com/japanese/
  製品情報
  https://www2.montbell.com/japanese/asp/products/Spg_shosai.asp?cat=&hinban=1123480


( ケニー・オブライエン )
2006/06/22 00:36
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