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ベルボン「PHD-61Q」
ワンランク上の雲台に取り替える歓び
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El Carmagne 630に取り付けたPHD-61Q
以前購入したベルボンのカーボン三脚「El Carmagne(エルカルマーニュ)630」は、軽さを含めた取り回しのよさと、レバーロックによる操作性がお気に入り。コンパクトデジタルカメラでも使っているほどだ。しかし、何かがもの足りない。その理由に気づいたのは、現行の新製品「El Carmagne 635」の情報を得たときだった。
目を引いたのは、雲台として付属する3ウェイ雲台「PHD-61Q」の存在。630の付属雲台「PH-460B」にはない、3軸の水準器とクイックシュー――そのとき、El Carmange 630で漠然と感じていた物足りなさを再認識した。水平をしっかりと出すことと、複数のカメラの迅速な取り替えは、日々本誌で行なっている作例撮りにおいて、極めて有効なはず。なぜ今まで気づかなかったのか不思議なくらいだ。
というわけで、630の雲台をPHD-61Qに代えることにした。クイックシュー付きの3ウェイ雲台は意外に種類が少なく、販売員は「3ウェイ雲台より流行っています」との理由で、しきりと自由雲台を勧める。若干心が動かされたものの、同じ構図を複数のカメラで撮るには、取替え作業時に雲台が動かない、3ウェイ雲台が有効だろう。予定通りPHD-61Qを手にして帰路に着いた。価格は16,800円だった。
雲台本体は、PHD-460Bと同じくマグネシウム製。重さは約820gなので、PH-460Bを付けたときより200gほど重くなる。また、雲台の高さが11cmから13cmになるので、初めて使ったときは、なんとなく腰高な印象を受けた。もちろん、しっかり締め付ければぐらつくことはない。これまでより地上からの高さが稼げるのは、利点といえば利点だ。また、適度に締めたときのレバー操作が気持ちよく、精度の高さがうかがえる。パンハンドルに巻かれた発泡ゴムも、高級感を増している印象だ。
計3つの水準器がうれしい。微調整も難しくない
クイックシューは1つ2,000円前後と少々高価
縦位置でリトラクタブル背当てを起こした状態
横位置用パンハンドルがカメラ台の中心に位置するのも良い。PH-460Bは、カメラ台が縦位置用と横位置用の両パンハンドルの中間にくるタイプで、これはこれで操作に支障はない。しかし、一度PHD-61Qのような左右対称型を使うと、なぜか違和感を感じる。
水準器といえば、1つの泡を上から俯瞰して見る廉価タイプをよく使っていた。しかし微妙な操作が必要で、苦労を重ねた思い出しかない。対してPHD-61Qの水準器は、水平、垂直の2軸に加え、縦位置での垂直を見る計3軸とゴージャス。きっちりと水平や垂直を合わせこむことができるので、広角で風景を撮るときなど精神衛生上よろしい。
付属のクイックシュー「QRA-35L」は、本体と同じくマグネシウム製。コンパクトデジタルカメラ程度では、まったくガタつきが起こらない。よく使う組み合わせ、D200とデジタル専用大口径標準ズームレンズも問題ないようだ。シューに付いている縦位置でカメラの前倒れを防ぐ「リトラクタブル背当て」も面白い。縦位置でなくとも、「カメラをシューにまっすぐ取り付けられる」という利点がある。
シューを雲台に取り付けるには、左から右へとスライドさせるだけ。その際、留め具のレバーがバチっと心地よい音を立てて締まるのが快感だ。購入したてで慣れない頃、高速で跳ねるレバーに指を挟みその場にうずくまったのも、今となってはいい思い出だ。
いまのところ、PHD-61Qに大きな不満はない。少し重くなるのと、シュー取り付け部の塗装が剥げるぐらいで、これらは想定の範囲内だ。付属品からのグレードアップ感は高く、こんなことならもっと早く購入すれば良かったと思っている。旧製品の雲台をお使いのベルボンユーザーなら、取り替えを検討してはいかがだろうか。
クイックシュー裏面
カメラネジを締めているところ
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URL
ベルボン
http://www.velbon.com/jp/
製品情報
http://www.velbon.com/jp/catalog/panhead/phd61q/phd61q.html
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ベルボン「ハイ・カルマーニュ635」(2006/04/11)
( 木村 英夫 )
2006/05/25 01:22
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