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JOBY「gorillapod」
~画期的? なアイデアのデジカメ用三脚
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価格:24.95ドル(送料16ドル)
米国で2月に開催されたPMA、そして3月に東京で開催されたPIEでも展示されていたらしいのだが、「手すりなどに巻き付けてコンパクトデジカメがセットできる面白い三脚があった」という情報を聞いた。それが今回チェックした「gorillapod(ゴリラポッド)」である。実際手にしたのは、インターネット通販で購入した友人からの借り物であるが、なんともいえない、インパクトのあるデザインである。
コンパクトカメラ用の小型軽量三脚として、10年くらい前にワイヤー3本をまとめたような「タコ足」三脚が売り出された。確かリコーのコンパクトカメラの付属品として当初売られていたように記憶しているが、今では写真用品メーカー数社から同様の三脚が売られている。ゴリラポッドは一見、このようなタコ足三脚に見えるが、サイズがひと回り以上大きく、脚が自在に曲がるのが特徴だ。
一般的な三脚は大きくてかさばるが、コンパクトカメラで記念写真、というユーザーなら「小さくて軽くて、持ち運びが苦にならず、セットが簡単なもの」ということが希望となるだろう。一眼レフ用の「スローシャッターでもブレずに安心してシャッターが切れる、がっちりしたもの」という希望はないはずだ。
その場合小型の三脚では、高く伸ばすことができず、カメラ位置が低くなってしまうという問題がある。そこでこのゴリラポッドは、手すりなどに巻き付けて、自在な高さにセットできることを狙って開発されたのであろう。パイプに巻き付けた姿がゴリラの手に見えるから「ゴリラポッド」とネーミングされたのであろうか。製造元はJOBYという米国のメーカー。日本人では考えられないセンスだ。
よくある「タコ足三脚風」にセットしてみた。このセットの仕方なら、もう少し大きいカメラでも大丈夫そう
販売時のパッケージ。「ゴリラ」というネーミングを意識したのであろう、笹の葉の写真をバックに、枝をつかむイメージだ
パッケージの背面。実際の使用例を写真で入れておりわかりやすい。ゴリラポッドのついているカメラがまるで火星人のように見える
ユニークなのは、この手の三脚には他にないクイックシュー式であること。カメラ台側面の「JOBY」のロゴのボタンを押すと、クイックシューが外れる。クイックシューはカメラ底部にコインでねじ込むタイプ
クイックシューはさらに、脱落を防止するためのセーフティーロック付き。親指で触れている「リング」を回すと、クイックシュー着脱ボタンを押し込めない構造になっている
橋の手すりに装着してみた。幅が大きくなっても、ある程度は対応できるよう、十分な脚の長さがある
標識のポールにつけてみた。横方向のポールだけでなく、縦方向のポールにも装着できる。ただ、滑り落ちないかどうかよく確認してから使うようにしないとカメラが落ちそうで怖い
脚がクネクネと曲がるので、フェンスにくぐらせるようにすると、フェンスにもセットできた。あらゆる場所で使えそうだ
このユニークな三脚は、「工場のラインで、油などを補充するフレキシブルチューブを元に作っている」という情報を聞いた。今までにない材料を使った発想に驚きを感じた。さらにグレーの筋の部分はゴムでできていて、これが滑り止めになっているとのこと。
一眼レフカメラや高倍率タイプのデジタルカメラは別として、数百gのデジカメだったら十分に記念写真用三脚として活用できるだろう。
ただ、パッケージ写真のようなセットの仕方はなかなか勇気が要る。カメラを壊すことがないように、しっかり固定して使いたい。
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URL
JOBY
http://www.joby.com/
( 木村 英夫 )
2006/05/02 00:00
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