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ケンコー「サンガイドRV」(日の出/日の入スケール)

~初日の出撮影の必勝対策グッズ

 もうすぐ新年がやってくる、ということで、多くの人が新年最初の被写体として選ぶであろう「初日の出」を撮るためのグッズを考えてみた。

 デジタル一眼、レンズ、三脚といったあたりは多くの人が用意しているだろうが、初日の出を確実に撮るには、撮影地と三脚をセットする位置の選択が重要、ということで日の出の位置を確実に探せるケンコーの「サンガイドRV」を紹介したい。

 サンガイドRVは、透明なプラ板の上に方位磁石がついており、さらに目盛り線が引いてある。写真用品というよりはアウトドアグッズのような見た目だ。この目盛り線により、日の出の方向と、日の入の方向を確認できるというものだ。

 また、目盛り線のところに暦の月と時間が書かれている。目盛り線が「太陽の上がる方向」、季節によって上がる方向が変わってくるので、月ごとに表している。時間はその月の「太陽の上がる時間」だ。そのため初日の出だけでなく、年中使える。


私がよく撮影にいく犬吠埼の地図にあてがってみる。1月はしおさい公園から撮影すると、灯台の背後から日の出があることがわかる
 サンガイドRVの使い方は2つ。出かける前に“地図上で”日の出や日の入の方向を知ることができる。撮影地のどちらから初日の出が撮れるか、あらかじめチェックすることができるので、出かける前に見ておきたい。この場合はサンガイドRVに付属する方位磁石は使用せず、地図の北と、サンガイドRV上の北を合わせて、位置を確認する。取扱説明書によると、応用として、日の出/日の入時の「太陽が射す方向」をチェックすることで、山などの被写体が「順光」、「逆光」など、どのような光線状態になるかを事前にチェックするのにも使うことができるという。

 もうひとつの使用法は、撮影現場でサンガイドRVの方位磁石を使って北を確認し、太陽の上がる位置をチェックする方法である。サンガイドRVの方位表示の北を、方位磁石が指示した北に向けると、その月の太陽が上がる方角がわかる。


私の日の出撮影スタイル。サンガイドRVとレリーズ、ブロアーを入れたポーチを三脚に引っかけている
近場で初日の出撮影の予行演習を試みてみた。撮影地でサンガイドRVを使って太陽が上がる方向をチェックする。「12月」という目盛り線の方向から太陽が上がっているのがわかる。撮影のため、明るくなってから撮っているが、実際はまだ空が暗いうちにチェックする

初日の出撮影の予行演習で撮った1枚。望遠で太陽だけ、というのもいいが、今回は超広角での表現を試みた
ニコン D200 / F11 / 1/15秒 / ISO400 / トキナー 12~24mm F4(12mm域で撮影)
 事前に、さらに撮影地でと、太陽が上がる方向をチェックできる「サンガイドRV」は初日の出撮影の心強いアイテムだ。気を付けなければいけないのが、サンガイドRVに書かれている情報が「東京」基準であること。さらにその月の「22日」が基準となっていることだ。そのため初日の出の撮影では、1月よりも12月の目盛りの方が実態に近い。

 太陽が上がる方向自体は、日本国内で使うと差違は少なく、実用に耐える。海外での初日の出の撮影では、残念ながら使えない。問題は「太陽が上がる時間」。目盛り線に書かれている数字はやはり東京での数字なので、犬吠埼で使う分には問題がないが、他の地域では問題がある。

 そこで、撮影地の情報を国立天文台のホームページで調べよう。インターネット上で各地の日の出/日の入の時間を教えてくれるサービスを行なっている。

 今回の撮影を終えて帰るとき、クルマの外気温表示を確認するとマイナス2度。今年の冬は冷えるので、初日の出撮影では防寒対策にも気をつけたい。



URL
  ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/
  国立天文台
  http://www.nao.ac.jp/koyomi/


( 木村 英夫 )
2005/12/27 00:39
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