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近代インターナショナル NF-EOSアダプター

ニコンのレンズがEOSでも使える!

価格:21,000円


 私は父の代からのニコンユーザーなのだが、9月28日に発売された「EOS 5D」には大きく心動かされている。何せ35mmフルサイズのデジタル一眼が40万円以下なのだから……。

 ところが、デジタル一眼の導入にも、今まで使ってきたレンズ資産があるため、ニコンユーザーがキヤノンに乗り換えるのはそう楽ではない。使用頻度の高いレンズはともかく、使用頻度が低いものや、ニコンマウントでしか売られていないようなレンズもある。

 そこで考えたのが「マウントアダプター」。使用条件にさまざまな制約があるものの、手持ちのニコン用レンズがEOS DIGITALで使えるのは大変魅力。EOS 5Dの購入資金が貯まるのはまだ先だが、とりあえず、マウントアダプターを先に入手し、EOS 20Dで使ってみた。


近代インターナショナルの「NF-EOSアダプター」をカメラボディー取り付け側から見た様子。マウント面右下に見えるのが「レンズ取り外しボタン」だ
 マウントアダプターを売っているメーカーはいくつもあるが、メジャーなのは近代インターナショナルとハンザである。今回購入したのは近代インターナショナルのもの。フランジバックがEOSよりも長いため、ニコンのレンズをEOSにつけても、無限遠からピントが合う。手持ちのニコンマウントのレンズのうち、フォクトレンダー90mm F3.5をEOS 20Dに付けてみた。


取扱説明書によると、取り付け時はマウントアダプターを先にレンズにつけても、先にボディー側につけても、どちらでもOKとのこと。マウントアダプターのダイヤのマークのところにレンズの指標を合わせて取り付ける EOSボディーにレンズを装着するときは、先ほどのダイヤのマークをボディーの赤指標(EFマウントの取り付け指標)に合わせて取り付ける マウントアダプターを取り付けたレンズを取り外すには、まず、ボディーからレンズを外し、それからマウントアダプターを外す。レンズのマウント面にある小さなレバーでマウントアダプターとレンズの固定を解除する

EOS 20Dで撮影。レンズはフォクトレンダー90mm F3.5。絞り優先AEで撮影。1/640秒、F8、ホワイトバランスは太陽光、ISO感度は100
 この近代インターナショナル「NF-EOSアダプター」は、フランジバックに合わせて薄い設計ながら、精密に作られており、レンズとカメラを取り付けた状態でもガタつきはない。アダプターからレンズを外すレバーの操作がやや堅めだが、しっかり固定するためには仕方がないように思える。

 D70sなどニコンの中級デジタル一眼で、CPUを内蔵していないニコンマウントレンズを使うと、露出計すら働かず、大まかに決めた露出でまず撮影し、液晶モニターで撮影画像を確認、ヒストグラムを見て露出を再決定、と撮影に手間取る。EOS 20Dにマウントアダプターを介して、ニコンの旧レンズを取り付けると、露出計がきちんと働き、絞り優先オートでも撮影が可能。これは大変便利だ。

 ただ、レンズの「自動絞り」が働かない「実絞り」での撮影となるため、絞り込むと、ファインダーが暗くなってくる。夕暮れ時など、暗い場面での撮影なら、先に構図・ピントを合わせてから、絞りを設定するクセをつけなければならない。

 実際にEOS 20DでCPUの内蔵されていないニコン用レンズを使ってみると、結構快適に撮影できた。あとは「EOS 5D貯金」が貯まるのを待つばかりなのだが……。



URL
  近代インターナショナル
  http://www.kindai-inc.co.jp/
  製品情報
  http://www.kindai-inc.co.jp/mount_nikeos.htm


( 木村 英夫 )
2005/10/18 00:04
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