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コシナ DIGITAL MACRO AF 100mm F3.5
~軽量・シンプルなマクロレンズがデジタル化
バックナンバー
実売価格:2万円前後
いよいよツァイスイコンのボディー発売! (予定より遅れているという情報だが)ということで盛り上がっている長野のカメラ・レンズメーカー「コシナ」だが、通な人の間で意外に人気が高いのが、同社のマクロレンズで、今回取りあげるのは「DIGITAL MACRO AF 100mm F3.5」。
最大撮影倍率が1/2倍(付属のアダプタ、クローズアップレンズの使用で等倍撮影に対応)というスペックだがとにかく軽く、レンズ構成枚数が少ないながら写りがいい、という評判がある。
そのコシナのマクロレンズが、少し前に“デジタル対応バージョン”に切り替わったというのでチェックしてみた。
軽さ、コンパクトさが特徴なのがこのDIGITAL MACRO AF 100mm F3.5。カメラメーカーブランドでのOEM品もあったような気がする。鏡胴上の“DIGITAL MACRO AF”の文字がアクセントだ
前玉を最も繰り出した状態。繰り出し式のピント合わせのため、ヘリコイドとピントリングがそれぞれ前に出てきて、無限遠の状態から見ると2倍くらいの長さとなる
鏡胴には距離目盛りのフィートとメーター、レンズ単体の撮影倍率、付属のマクロアダプターを使ったときの撮影倍率の4つの指標がそれぞれ色分けされて入っており、かなり派手。今のレンズにはあまり見られない、赤外指標もついている
今回使用したレンズは、ニコンAiAF対応のものだが、絞りリングがついており、銀塩カメラの現行品「FM3A」でも使える。もちろん、「ニコンF」などのクラシックカメラから最新の「D50」まで対応できる汎用性の高い設計だ
外装は目の細かい半ツヤの塗装が施されている。専門用語で「黒色レザートーン」というと聞いたことがあるが、ニコンのD70などの仕上げと似ているものの、ずっと模様が細かい。以前のものはプラスチックのむき出しだったので高級感UPだ
マニュアルフォーカスで気になるピントリングの動きだが、やはりスカスカ。動きの固さにムラもある。だが、以前の同モデルでガタつきが多かったことを考えると改善されたという感じだ
フィルター径は49mm。フィルター取り付け部は回転しないのでPLも使いやすそうだ。レンズは少し奥まったところにある。昔、父からマニュアルフォーカスのニッコール55mm F3.5について「レンズが奥にあるからフードがいらない」と聞いたことがあるが、このレンズはどうだろうか?
デジタル、という名前がついていることからコーティングなどの改善もされているのだろうか? さまざまなシチュエーションで撮影してみた。
※作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更してあります)。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。
※キャプション内の撮影データは、撮影機種名 / 画像解像度(ピクセル) / 露出時間 / 絞り値(F) / 露出補正値(EV) / ISO感度です。
マクロレンズというと、近接撮影向けと思ってしまうが、単焦点レンズだけに、もちろん遠距離での性能もいい
FinePix S2 Pro / 4,256×2,848 / 1/250(秒) / 11 / 0 / 100
太陽を入れ込んだ構図で“デジタル仕様”というところを確認した。フードは付けていないが、レンズが奥まったところにある関係か、フレアっぽいもののゴーストは発生しなかった。コーティングの工夫か、それともレンズの構成枚数が少ないからか…
FinePix S2 Pro / 4,256×2,848 / 1/250(秒) / 11 / -0.5 / 100
レンズ単体での拡大倍率が1/2倍ということで、等倍撮影可能なレンズに比べると不利では、と思われるかも知れないが、最短まで近づくと結構大きく写る。マクロではピントリングを固定して、カメラ位置を前後する方がピント合わせしやすい
FinePix S2 Pro / 4,256×2,848 / 1/180(秒) / 8 / -0.5 / 100
軽くてしかもお手ごろ価格(販売価格は2万円を切るくらい)で売られているDIGITAL MACRO AF 100mm F3.5は、マクロ入門用のレンズとしては魅力的だろう。もう少しフォーカスのフィーリングが改善されれば、いうことはないのだが……。
レンズ構成は4群5枚、大きさは68×70.5mm (最大径×長さ)、重量208g。
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URL
コシナ
http://www.cosina.co.jp/
( 木村 英夫 )
2005/09/15 01:33
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