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【特別編】2006年版「写真・映像用品総合カタログ」はCD-ROM版も
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カタログ委員長の田原栄一氏。手前は左から1983年版、88年版、2004年版の写真・映像用品カタログ
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日本写真映像用品工業会が配布する「写真・映像用品総合カタログ」といえば、デジカメやフィルムカメラ関連のアイテムを検索するときに便利なまるで「辞書」のような存在だ。カメラ店の店頭での販売のほか、「Photo Imaging Expo」(フォトイメージングエキスポ)など毎年「春のショー」で配られるのを持ち帰り、重宝しているしている人も多いのではないだろうか。
先日、カメラ・映像用品の展示会「Photo Imaging Expo 2006(PIE2006)」の概要が発表されたが、同時に写真・映像用品総合カタログの2006年版に関してのプレスレリースが配布された。2006年版から名称を「写真・映像用品年鑑」に変更し、新たにCD-ROM版も発行するという。詳細について同工業会カタログ委員長の田原栄一氏に聞いた。
本誌:歴史のあるカタログとうかがってますが、いつ頃から発行されているのですか?
田原:1969年からで、2006年には36回目の「カタログ」となります。もともとは、当工業会が主催していた「写真映像用品ショー」用に作っていました。一般に春の「ショー」として、日本写真機工業会(カメラ映像機器工業会の前身)の「日本カメラショー」と当工業会の「写真映像用品ショー」がそれぞれ開催されていました。数年前にこの2つのショーが統合され「フォトエキスポ(当初はフォトフェスタ)」となり、昨年さらに他のショーを統合した「フォトイメージングエキスポ」となるにあたって、当工業会の独自で行なうのはこの「カタログ」のみとなりました。そこで、カタログの魅力をよりアップすることを考えて、A4サイズとし、カタログ以外の要素(特集記事やデジタル用語集)などを入れたのが、2005年版の「写真映像用品総合カタログ」です。
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従来よりもひと回り大きいA4サイズとなった2005年版
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1983年版には今はなき「マスミ商会」のバッグが。20年前のカタログだけに時代の流れを感じる
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1983年版のカタログから。当時は東芝の関連会社「東芝硝子」が「東芝フィルター(!)」を売っていた
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本誌:昔のカタログはずいぶん薄いように見えますが、今のものとどう違うのですか?
田原:写真映像用品も、本体の「カメラ」の発達、普及とともに様々な変化をしています。最初はモノクロ写真の時代、次にカラー写真、そしてAFカメラ、ビデオの時代、最近のデジタル化、と時代によってアイテムの変遷があります。メーカーの入れ替わりもあります。1983年のカタログが200ページほど、1988年が250ページ、2004年版が400ページ、最新の2005年版では500ページとなりました。掲載アイテム数は約3万点です。
本誌:2005年版でサイズを大きくして、評判はどうですか?
田原:大変好評です。メーカーごとのアイテムを検索しやすいように、ページの端に「ツメ」をつけることで、見たいメーカーをどのページからも一発で検索できるようにしました。また、海外の輸入ブランドなど、複数のブランドを導入している会社のページを検索しやすいように「ブランド別検索」も新たに設けました。また、「デジタル用語集」を付けることで、普段疑問に思うようなデジタル用語をすぐに調べられるように工夫しました。
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2005年版からはカタログ的な要素ばかりでなく、読み物などを入れて工夫している
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本誌:2006年の概要が発表されましたが、どのような変化がありましたか? 今後このカタログをどのようにしていきますか?
田原:このカタログは計6名のチームで作成していますが、業界に大変影響の大きいカタログですので、いろいろ話し合って検討しています。その中で、単なる「カタログ」ではなく、年間を通して読んでいただける読み物とすることを考えて、名前を「写真・映像用品年鑑」とすることにしました。
また、2005年版でカタログのサイズを大きくし、評判がよかった反面、「電話帳みたいで持ち帰るのが大変」という意見もありました。また、テーブル周りで場所を取る、という意見や「文字が小さくて見づらい」という意見もあります。これらを解消するため、従来の「カタログ本」版に加えて、CD-ROM版を制作することにしました。CD-ROM版は「デジタルページめくり」という仕掛けで、実際のカタログを見ているようなページ展開ができるほか、見たいところを400%まで拡大できるように考えています。拡大しても文字や画像が荒れないような作りを考えていますので、「商品をじっくり細部まで確認したい」という方には最適です。
従来、このカタログは「写真・映像用品ショー」と一体のものでしたが、昨年から、当工業会のみの独自事業となりました。そのため「デジカメをはじめ、カメラや映像に関わる用品全てが掲載されている年鑑」を目指しています。過去には「日本写真映像用品工業会」に加入しなくてはカタログに載せられない、という時代もありました。
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2006年度の「写真映像用品年鑑」媒体資料。メーカーや商社で、掲載を希望する企業は、同工業会に請求すれば送ってくれるという
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今では、デジカメの周辺機器ほか、用品に関わる会社が「希望すれば載せることができる」年鑑です。今後もカメラユーザーが「見たいものがなんでも載っている周辺機器の総合カタログ」を目指していきます。
30年以上も前から、当工業会の諸先輩方が写真・映像用品の良さを訴え続け、作り続けてきたカタログですので、カタログの制作委員長として責任の重さを感じています。このカタログをよりよいものにしていきたいと考えていますので、来年のPIEで是非手にとってご覧ください。
本誌:特集記事なども今年よりもグレードアップして面白そうですね。新しい「写真・映像用品年鑑」、期待していますので頑張ってください。
■ URL
日本写真映像用品工業会
http://www.jpvaa.jp/
( 編集部 )
2005/08/29 15:56
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