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ハクバ ルフト・フォトランドTR トートバッグ

伝統のがま口バッグが正常進化!

価格:8,715円


 国産カメラバッグメーカーとして、有名なメーカーのひとつがハクバ写真産業である。ハクバはカメラバッグのみならず、小物からデジタル用品、フィルター、三脚、防湿庫にいたるまで、あらゆる写真用品を扱っている、まるで写真用品のデパートのような会社だ。

 カメラバッグに関しては、独自のデザインの製品を次々とラインナップしている。一方で「Lowepro」(ロープロ)の輸入代理店でもあり、バッグに関する取り扱いアイテム数はかなり多い。その中で、今回ご紹介する「ルフト・フォトランドTR トートバッグ」は、ハクバの独自デザインを進化させたモデルとして大変興味深いアイテムである。

 フォトランドTR トートバッグの前身となる「フォトランドTR」は、がま口型開口部と取り外し式のインナーバッグ形式を取り入れた最初のバッグで、2000年の写真・映像用品カタログに新製品として登場している。

 出た当時はそれほど主力のバッグという扱いではなく、サイズはMサイズのみで、4つのカラーバリエーションによる展開を行なっていた。ユニークなスタイルとカラーバリエーションがウケたのだろうか、当時新発売となった、富士写真フイルム「FinePix S1 Pro」のキャンペーンバッグにも採用されていた。

 その後、カラーバリエーションの追加や、より大型のLサイズを追加し、独自のがま口コンセプトのバッグは、現在でも引き続き、カタログラインナップとして掲載されている。海外メーカーのカメラバッグと似たスタイルが多い国産カメラバッグの中では異色の存在である。

 7月発売の新製品「ルフト・フォトランドTR トートバッグ」は、従来からのボストンスタイルからトートバッグへの進化により、長いレンズにも対応する、より使い勝手の向上したバッグとなったように思われる。


口の部分に太い骨を入れることで大きな開口部を実現。ドクターバッグ式というかがま口式の作りで、大きな開口部をしっかり支えている 内部には、取り外し式のインナーバッグが入っており、中のカメラをしっかり保護する。しょっちゅう取り出すものではないが、中のインナーバッグを取り出すには、がま口の骨により、一人では取り出しにくい インナーバッグを取り外して、カメラバッグ以外の用途に使うことができる。インナーを外したトートバッグは、クッション性がないソフトバッグとなる

内部の仕切りに合わせて大口径標準レンズ付きのEOS 20Dと、80-200mm F2.8の大口径ズームを入れてみた。深さが十分あるため、望遠ズームも立てて収納できる。なお、仕切りのレイアウトはマジックテープ式で簡単に変更できる バッグ背面には大型ポケットがある。取扱説明書には、カメラの取扱説明書を収納するように書かれているが、このサイズならノートPCを収納してみたくなる。しかし“マチ”(ポケットの厚み)がないため、残念ながらノートPCを入れるには不向きである サイドのメッシュポケットには、旅行用の軽量三脚なら収納可能としていて、三脚の固定ベルトも付いている。ただ、実際に三脚を入れると重量バランスが大きく崩れるので注意したい

ハクバのバッグは、“ハクバ”という会社名を入れずに、製品名+ブランド名のみをタグで縫い込むのが通例。バッグの生地素材はポリエステルとのみ書かれているが、生地表面に格子模様のあるリップストップ生地。生地のホツレを最小限に抑える機能が特長だ メッシュポケットの反対側には、2段のポケットがついている。トートバッグの場合、高さ目一杯にポケットを作ると、底が深くなりすぎて、中のものが取り出しにくくなるため、ひとつを底の浅い、取り出しやすいポケットにしている トートバッグの取っ手は、本来肩にかける長さであるが、手提げ式としても使えるよう、長さをかなり短く調整できる

 独自のがま口スタイルをトートスタイルに進化させ、収納能力をアップした、ルフト・フォトランドTR トートバッグ。一般的な大容量タイプのカメラバッグよりもスリムなデザインのため、電車やバスでの移動時も便利。ただ、このサイズからデジカメユーザーとしては、やはりノートPCの収納を考えたいところ。次のバリエーションモデルには、PC収納機能を期待したい。



URL
  ハクバ写真産業
  http://www.hakubaphoto.co.jp/
  製品情報
  http://www.hakubaphoto.co.jp/new/200507/247343.html


( 木村 英夫 )
2005/08/18 00:02
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