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Lensbaby
動きのある写真を創り出す、アメリカ生まれのレンズの赤ちゃん
バックナンバー
価格:12,600円
対応マウント:ニコンマウント、キヤノンマウント
今年のPMAで出品されていたユニークなレンズ「Lensbaby」(レンズベビー)が日本でも発売になった。このレンズは、レンズ部とマウント部が掃除機のホースのような簡易べローズでつながれた独特のスタイルが特徴だ。
ピント合わせやクリエイティブな絵作りをするためのアオリ動作を指で直接、レンズ先端部を持って動かす設計だ。キャップには、そのユニークなスタイルのイラストが描かれている。
Lensbabyをカメラに取り付けてみた。レンズ部は固定されず、宙に浮いている状況。レンズ部とマウント部を結んでいるのが掃除機のホースのような質感のパーツだ
レンズ部を持ち、カメラ側に押し当てると、ピントは無限遠となる。フォーカシング機構はべローズの長さによる
レンズ部を前に突き出すと近距離にピントが合う。最短撮影距離は実測で20cm程度。さらに左右に動かすと、アオリ(スイング)ができる
このレンズの特長のひとつにアオリがある。一般にアオリは大中判カメラや専用のシフトレンズによるもので、広角による上すぼまりの補正や絞りの調節とは別に被写界深度を深くする目的があるが、このLensbabyでは、アオリによって、周辺を流す効果を狙っている。静止画となる写真の動感表現としては、流し撮り、露光間ズーミングなどがあるが、Lensbabyはそういった難しいテクニックを使わなくても、動感表現を出すことができる。
Lensbabyは、そのままだとソフトフォーカスで、F2.8のレンズだが、付属の「絞り板」を入れることにより、F4、F5.6、F8を選択し、よりシャープな写りにもできる。
Lensbabyと付属品の絞り板。透明のプラスチック製の棒は絞りの交換時に使う
右が絞り板(F4のもの)、左が「押さえ」。絞り板は合成皮のような素材でできている
押さえ板を外し、絞り板を交換する。プラスチックの棒でゴムを動かしていくが、レンズを傷つけないか結構スリリングな作業だ
F4の絞り板を入れて撮影。光がにじむ感じで、アオリによる流れの効果も大きい
FinePix S2 Pro / 3,024×2,016ピクセル / 1/90(秒) / F4
F8の絞り板を入れて撮影。アオリはほとんどかけていない状態。結構ピントは合う。スローシャッターとなったので三脚を使っているが、ピント位置がずれないよう、レンズからは手は離せない
FinePix S2 Pro / 3,024×2,016ピクセル / 1/20(秒) / F8
F8での撮影だが、上の方が流れるように、アオリをいれてみた。ピントを強調したいところと、それ以外のボカしたいところを考えてアオリを調整していく
FinePix S2 Pro / 2,016×3,024ピクセル / 1/60(秒) / F8
レンズとピント面の距離が遠ければ近接、近ければ遠景と、普段カメラ任せでコントロールしていることを手で、頭で考えながら操作していくところが楽しい。さらにニコンF80ベースのデジタル一眼レフカメラ(ニコンD50/D70s/D70/D100、富士写真フイルムの各機種)では、露出計が動かない(キヤノンEOS DIGITALシリーズでは絞り優先AEが使える)。
35mm判のイメージサークルにも対応しているが、流れの様子などを即座にモニターで確認できるデジタル一眼レフの方が向いているだろう。人とちょっと違った写真を撮りたい人にはお勧めのレンズだ。
大手カメラ量販店の一部店舗や、輸入代理店の銀一で購入できる。
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お問い合わせ先
銀一株式会社 海外商品部
Tel.03-5550-5036
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URL
銀一
http://www.ginichi.com/
レンズベビー(英文)
http://www.lensbabies.com/
( 木村 英夫 )
2005/06/16 01:00
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