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Loreo PC LENS IN A CAP
「レンズ付きフィルム」ならぬ「レンズ付きボディキャップ」? 実はアオリもできる優れもの
バックナンバー
価格:各3,200円
カメラのボディキャップのようなカタチの面白いレンズがあると聞き、早速借りて使ってみることにした。
ボディキャップ代わりに使えるレンズ、といえば古くは昭和40年代「GNオートニッコール」他、パンケーキタイプのレンズ、最近でもペンタックスでDA40mmがあるが、いずれもちゃんとした「レンズ」である。この「PC LENS IN A CAP」は本当に「キャップ」といった風情のシロモノだ。
でもこのレンズには、独特のアオリ機構がついているのがミソ。「PC」とは「パーソナルコンピュータ」や「ポストカード」(この言葉が思い浮かぶ人は写真業界人……写真付き年賀状などのことを指していう)のことではなく「パースペクティブ・コントロール」のこと。広角レンズで強調されるパースペクティブ(遠近感)をアオリで調整するレンズである。
「アオリ」というと、大判カメラ等では、蛇腹の動きによってスイング、シフト、ティルト、ライズ、フォールといった動きができる。PC LENS IN A CAPができるのはいわゆるシフトで、レンズを上下左右に5mmずつ程度、動かすことができる。
本当に「レンズキャップ」といった印象の薄さ。でも、3枚構成の35mmレンズが入っており、ちゃんと写せる「レンズ」である
レンズを右上方向にめいっぱい動かした状況。このレンズは35mmフルサイズをカバーするので、APS-Cデジタル一眼ではいくらレンズを動かしてもケラれることはない
「アオリ」ができる35mm一眼用レンズは、ニコンやキヤノンがラインナップする本格的なものとしては、28mm~35mmくらいの広角のものと、中望遠クラスのものがある。広角のものは「遠近感の調整」、つまり建物等を写すと「上すぼまりの台形」になるのを「すぼばらない長方形」に写す目的で使われる。これに対し中望遠クラスのものは、アオリの効果で「被写界深度を増やす」のが目的である。この「PC LENS IN A CAP」のアオリは、前者の目的の機能である。
レンズを中心位置にセットして撮影。絞りはF22を選択。今回はEOSマウントであったため、KISS Digital(初代)で撮影したが、絞り優先で露出が決められるので便利
レンズをシフトして撮影。手前の柱はあまり変わらないが、提灯の形の変化はわかる。三脚を立てて撮影しているが、レンズをシフトすると構図が変化する。また露出値も変化するので注意が必要だ
マウントは固定式。樹脂成形の部品でできており、バヨネットのツメもプラスチック製だ
カメラから外した状態で、マウント面からレンズの動きを見る。簡素ながら秀逸な造り!
絞りは円形絞りの2段切り替え式。レンズ下側のレバーを動かして切り替える
APS-Cフォーマットのデジタル一眼レフでは、焦点距離が50mm相当のため、アオリ効果がやや希薄ではあるが、本格的なアオリレンズを手に入れる前の勉強用の教材としては面白いのではないだろうか? アオリ効果抜きでも、薄く持ち運べる「撮影できるボディキャップ」として着けっぱなしにできる、軽さとコンパクトさも魅力だ。
焦点距離:35mm
レンズ構成:3枚
ピント調整:ピント固定式(1m~∞)
絞り:F11(F22との2段切り替え式)
対応マウント:プラクチカ(M42)、コニカミノルタα、ミノルタSR(MD)、キヤノンFD、キヤノンEF(EOS)、オリンパスOM、ニコンF、ペンタックスK
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URL
Loreo(英語)
http://www.loreo.com/
メディアジョイ(Loreo PCレンズの紹介ページ)
http://www.mediakyoto.com/mjc/omoshiro_acc/LOREO/omoshiro_loreo_pc.html
( 木村 英夫 )
2005/05/31 00:27
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