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ケンコー「テレプラスPRO300 3XM」
持ち運び簡単で迫力の超望遠!
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高価な超望遠レンズを使わずに、手軽に超望遠撮影を楽しむことができる方法のひとつが「テレコンバーター(コンバージョンレンズ)」を使うことである。
テレコンバーターには「フロントコンバーター」と「リアコンバーター」があるが、今回はデジタル一眼レフに使うことができ、汎用性があるということでリアコンバーターの「ケンコーテレプラス」を使ってみた。
ニコン用の「テレプラスPRO300 3XM」。電子接点を備えているのでAEも連動。AFには対応しない
トキナーの80~400mm F4.5~5.6との組み合わせ例
テレプラスは'65年頃からの歴史がある製品で、最新型の「PRO300」は望遠専用に設計することで高画質を実現している。特徴は、カメラメーカーやレンズメーカー製のテレコンバーターは、特定のレンズに対する専用設計とする中、テレプラスPRO300では「50mm以上の焦点距離を持つレンズ」の純正、またはトキナーレンズであれば使用可能としていること(ただしコニカミノルタ用のみ使用制限あり)。トキナー以外のレンズメーカー製品の場合はサポート外なので自己責任による使用になるが、この汎用性は大変ありがたい。ただ、50mm未満の広角レンズは、レンズの後玉とテレプラスPRO300が干渉する恐れがあり、使用できない。
テレプラスPRO300には「デジタル」の名前が付く2倍と1.4倍のモデルもあるが、今回テストしたのは3倍モデル。装着すると焦点距離が3倍になるが、レンズのF値も3倍になる。また、実効F値が3段分暗くなり、例えば開放F値が2.8であってもF8になる。さらにAFは作動しない。ファインダーがかなり暗くなることもありMFは大変だが、三脚を使い、慎重にピント合わせをすれば使えそうである。なお、EXIF情報は記録されない。
今回はコンパクトなトキナーの80~400mm F4.5~5.6と組み合わせて使用。3倍で1,200mm F16相当となる。F値は暗いものの、持ち運び時にはバッグに縦方向に収納でき、移動もラクだ。レンズ構成は4群7枚で、本体サイズは直径68mm、全長65mm。重量は194g。
3倍の「テレコンバーター」ということで一見キワモノに見えるが、安価に望遠を得るほかの方法からすると実用的である。AEも可能、絞りの調整も可能だ。ただ、MFで合わせる必要性から、組み合わせるレンズはなるべくF値の明るいものがベターだろう。
※作例のリンク先は、撮影した画像データをコピー後にリネームしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。
※以下の作例はすべてFinePix S2 Proで撮影しています。記録解像度は3,024×2,016ピクセルです。
※キャプション内の撮影データは、露出時間/絞り値(F)/露出補正値/ISO感度です。
テレプラスなしの400mmで江戸川を泳ぐカモを撮影。遠いので「点」にしか写らない。
1/250秒 / 5.6 / 0 / ISO100
3倍テレプラス使用の1,200mm相当。ファインダーはかなり暗い。ピンボケ連発の中でまだいい方の1枚。動くものを撮るのは難しい。
1/128秒 / 5.6(実効F16) / 0 / ISO800
3倍テレプラス使用の1,200mm相当。ファインダーはかなり暗い。ピンボケ連発の中でまだいい方の1枚。動くものを撮るのは難しい。
1/128秒 / 5.6(実効F16) / 0 / ISO800
そこで2絞り絞って撮影。実効F値はF32。1/60秒のスローシャッターとなる。
1/60秒 / F11(実効F32) / 0 / ISO800
テレプラスなしの400mmで遠景を撮影。
1/500秒 / F19 / 0 / ISO800
テレプラス使用の1,200mm。天気のいい日だったのでカゲロウのようなものが見えたが、鉄塔の送電線用碍子も解像している。CCDのホコリが目立つ。
1/60 / F19(実効F56) / 0 / ISO800
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URL
ケンコー
http://www.kenko-tokina.co.jp/
製品情報
http://www.kenko-tokina.co.jp/teleplus/4961607627174.html
( 木村 英夫 )
2005/05/17 00:52
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