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アルカスイス「C-1 CUBE」

縦横、上下、左右のすべてを調整できる「4ウェイ雲台」

アルカスイス「C-1 CUBE」。「いかにも精密機器」といった印象で、本革ケースが付属する
 三脚の構造の中で、最も撮影に影響するのが「雲台」である。雲台には「3ウェイ雲台」、「自由雲台」など多彩な種類があるが、価格もピンからキリまである。

 その中で「アルカスイス」は、超高級自由雲台のメーカーとして知られているメーカーで、その精密な動きには定評がある。3月のPIE2005で、輸入元である株式会社ケー・エフ・シーが「レンズの光軸を動かすことなく構図を変えることができる」という精密4ウェイ雲台を発表したので、早速チェックしてみた。価格は336,000円。大きさはベース部が84×84mm、高さが105mm。重量は1,080g(すべて実測)。

 一般的な3ウェイ雲台は、上下、左右、縦横の3軸を個別に動かす。しかしアルカスイスC-1 CUBEでは、カメラを取り付けるクイックシュー下部も左右に動かせるため、4ウェイの動きとなる。水準器で完全に水平を出した上でさらに左右方向に動かせるため、大変便利である。


上下・縦横方向はそれぞれ28度ずつ移動。レンズの焦点面での動きとなる パンによる左右動作は360度。パン以外にクイックシューのベース部も左右移動 三脚への取り付けネジサイズは大ネジ(U3/8インチ)

クイックシューは従来からの自由雲台と共通のものを使用 クイックシューの固定は新開発の「フリップロック」式。銀のボタンを引かないと開かないセーフティーロック付き

 カメラと雲台の固定は、同社の自由雲台「B-2」と共通のクイックシュー式。カメラ取り付け面にコルクなどが貼られていない、プロ指向のクイックシューだ。カメラ底面に凸凹があるとやや密着性が悪いが、底面がフラットなカメラなら密着度が高く、タワミも少ない。クイックシューと雲台の固定は新開発のレバー式。素早く着脱でき、セーフティーロックにより、カメラが脱落しないように考えられている。

 3ウェイ雲台との大きな違いは、この雲台の操作系にある。マンフロットで売られている「ギアヘッド」同様、ダイヤルによる微動でフレーミングを行なう。素早い動きには対応できないが、微妙なフレーミングがきちんとできること、さらに光軸を動かさずにフレーミングができるという点では、唯一の存在である。ブツ撮りを主とするカメラマンにとっては大変重宝する。動作感覚も価格分の価値が十分あると思わせる、精密感あふれるものだ。


上下と縦横方向の操作は、ダイヤルを回して動かす。微調整に便利。上の「+-」ダイヤルで動作の固さを調整できる。水準器も搭載 ダイヤルによる微動は28度ずつ。完全に「縦位置」にできるよう、一方向だけさらに72度持ち上がる 別売りのL型クイックシューアダプター(価格未定)を使用すると、カメラを縦位置にセットした状態で微調整が可能だ


URL
  ケー・エフ・シー
  http://www.kfc-net.co.jp/


( 木村 英夫 )
2005/04/26 00:04
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