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毎日コミュニケーションズ
「早川廣行のPhotoshop CSプロフェッショナル講座 基本編」
~プロの作業工程をなぞる、写真家向けの解説書
バックナンバー
基礎編は実は3巻目
価格:2,520円
Photoshopの解説書は数あれど、いざ探すとなかなか自分にあう1冊に巡り会うことは難しい。
自分はデジカメで撮影した写真を美しくプリントアウトしたいだけなのに……と思っても、あくまでもソフトの使い方や機能説明に終止しているもの、グラフィック作成の重点を置いているもの、写真と言っても合成にページの多くが割かれているものばかり。
デジタルカメラを使いこなすという視点の専門書がなかなか無いとお嘆きの方にお薦めなのが「早川廣行のPhotoshop CSプロフェッショナル講座 基本編」である。
早川廣行氏はハイエンドデジタルカメラユーザーの団体として知られる「電塾」の塾長であり、古くからデジタルフォトにコミットし普及啓蒙活動を続けている写真家としても有名な方。
その早川氏が、撮影、デザイン、製版までのプリプレス作業を視野に入れ、デジタル画像を扱う全てのプロのために書いたのが「早川廣行のPhotoshop CSプロフェッショナル講座シリーズ」だ。
早川廣行のPhotoshop CSプロフェッショナル講座は、「基本編」、「レタッチ編」、「合成編」、「色補正編」の全4冊がある。ざっくりと誤解を恐れずに言い切ってしまえば、基本編は撮影するカメラマン向け、レタッチ編や合成編は画像加工するデザイナー向け、色補正編はDTPオペレーター向けといえる。
今回紹介したいのはPhotoshop CSプロフェッショナル講座の一番大事なところが集約されている「基本編」だ。実践的な画像修正や合成の詳細なテクニックは「レタッチ編」、「合成編」に、DTPや製版/印刷の現場向けのといった運用的な内容を含めた補正技術解説は「色補正編」にまわされているために、本当に知りたいことを、詳しく、迷わずに勉強することができる一冊になっている。
シリーズの4冊、通し読む事でPhotoshopでのワークフローが理解できる
CD-ROMが付属し内容の画像をPhotoshopで実際に確認できる
基本編の内容は5つの章立てになっている。
「デジタル画像の基礎知識」と「カラーマネージメントの仕組みと設定」は、プロとして数々の人の手を経るデジタル写真を扱うために必要な基礎知識と基礎設定を。「画像補正の基礎練習」の章はトーンカーブなどのPhotoshop CSを理解するための基礎知識を。「実践ワークフロー:撮影から納品まで」は、撮影した写真をできるだけ手順を少なく効果的に仕上げるノウハウを、実際のプロの仕事になぞらえて解説してある。特にカラーチャートを使い、精密なグレーバランスをとりバッチ処理でまとめて補正する方法は非常に参考になる。「その他の画像補正・編集機能」は他3冊を最低限にまとめた章、Photoshop CSで何がどの程度できるかが分かるようになっている。
あくまでもプロ向けの解説で、印刷にまわすためのデータ作りが主となっているために、自家プリントをするアマチュアには当てはまらないポイントもあるが、「写真」にコミットしているPhotoshop CS本として非常に良くまとまっていると思う。
Photoshop Elementsからのアップグレードユーザーや、できるだけPhotoshop CSの勉強は少なくしたいと思っている方にもお薦めしたい。
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URL
早川廣行のPhotoshop CSプロフェッショナル講座 基本編
http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1461-3/4-8399-1461-3.shtml
( 保坂 昇寿 )
2005/04/07 00:34
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