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ソニー「PSP-1000」
デジタルフォトビュアーとしてのPSP
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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントから12日に発売された待望の携帯ゲーム機「PSP」には、メモリースティックDUOスロットとJPEG表示機能が装備されている。ディスプレイが480×272ピクセル、1,677万色表示可能な4.3インチワイドTFT液晶と比較的大型であるだけに、デジタルフォトビューワーとしての機能にも期待できそうだ。
表示できるのは、メモリースティックDUO内のJPEG画像に限られており、DCFに準拠した「DCIM」フォルダ以下の画像と、「PSP」-「PHOTO」フォルダ内の画像。画像サイズの上限は不明だが、ソニーの800万画素機「DSC-F828」で撮影した800万画素の画像もちゃんと表示できた。
表示はさすがにクリアで、色再現も問題ない。200%までの拡大表示や、左右回転表示も可能だし、画像全体の表示のほかに、上下をカットしてワイド液晶の横幅いっぱいに表示することもできる。Exif情報をもとに、ファイル名や撮影日時を表示することもできるが、逆に言えばこれ以上の情報は表示されない。
スライドショー表示も可能だが、設定可能なのは画面の切り替え速度(3段階)だけ。トランジションは1つだけ、音声をつけることもできない。
操作はL/Rボタン、□△○×ボタン、アナログパッド、方向キーで行なう。ボタンの数は多いが、L/Rボタンで前後の画像への移動、アナログパッドで拡大表示時の表示エリア移動、×で戻る、○で再生など、覚えるのは簡単だろう。□キーとアナログパッドやL/Rボタンのコンビネーションによる拡大縮小や画像の回転も可能だ。わからないときは△キーで操作パネルが表示されるから、ここから操作すればよいし、この中からヘルプを選べばキー操作がすべてわかりやすく表示される。
最近のソニー製品でおなじみの「クロスメディアバー」からフォトビューア機能を呼び出すことになるが、ここには画像のサムネールとファイル名、撮影日時が表示される。ほかの製品のクロスメディアバー同様、サムネールの表示やスクロールは高速で、表示したい画像を選ぶのは軽快だ。
PSPのメモリースティックDUOスロット
PSPのフォトビューア機能のキー割り当て。ヘルプはわかりやすい
クロスメディアバーによるメニューにサムネールが表示される
が、画像表示操作に対する反応はあまり軽快とはいえない。800万画素画像の表示に3.8秒、500万画素で2.7秒、300万画素で2.5秒、100万画素でも1秒かかる。いったん表示された画像はキャッシュされるが、それも2、3枚まででいっぱいになるようだ。
拡大表示は一見高速だが、よく見ると最初は荒く表示されており、たとえば200%表示でクリアに表示されるまでは800万画素で20秒、500万画素で10秒、300万画素で8秒、100万画素で4秒ほどかかる。
200%までの拡大表示が可能
撮影日時や操作メニューを表示することもできる
というわけで、いざとなれば800万画素の画像でも表示可能だが、主な用途は100~300万画素程度のエントリークラスデジカメ、またはデジカメ付き携帯電話で撮影した画像の表示、ということになるだろう。「デジタル一眼レフのパートナー」として運用したいのなら、「携帯ゲーム機のおまけ機能」と割り切る覚悟が必要だ。
カジュアルにデジカメ画像を楽しむための機能、と割り切ってみると、今度はスライドショーの単調さとか、画像を加工する機能など「楽しさ」を演出する機能の欠如が気になる。また、画像表示の軽快さももうひとつ不満だ。iPod Photoの速度は望まないまでも、エントリークラスでも400万画素に突入しつつある昨今では、300万画素くらいまでならブランクスクリーンなしに瞬時に表示できるくらいの速度が欲しい。
さらに言えば、メモリースティックDUO以外の記録媒体を採用したデジカメに対するソリューションもほしいところだが、USBホスト機能がないPSPでこれを実現するのは困難だ。。携帯電話となら、赤外線通信機能が生かせそうだが。
PSPはネットワークによるソフトウェアアップデートが可能だ。PlayStationファミリーのうちホームサーバの役割を担う「PSX」では、アップデートによりデジタルフォト機能が大幅に向上した。PSPでも今後のアップデートに期待していきたい。
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URL
ソニー・コンピュータエンタテインメント
http://www.scei.co.jp/
製品情報
http://www.scei.co.jp/products/psp.html
( 田中 真一郎 )
2004/12/16 00:20
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