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日経ナショナル ジオグラフィック
「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方」
~スターカメラマンたちの技を垣間見る
バックナンバー
ピーター・K・ブリアン、ロバート・カプート著
価格:1,995円
「National Geographic」(ナショナル ジオグラフィック)は1888年に米国で創刊された老舗地理雑誌で、世界各地の景観や風俗を伝えてくれる美しい写真が毎号掲載されていることでも有名だ。小説「マディソン郡の橋」の主人公ロバート・キンケイドは同誌に寄稿する写真家という設定だったし、岩合光昭氏の“スノーモンキー”が表紙を飾った事も話題になった。
「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方」は、表紙に「傑作写真はこうして生まれる」と記されているとおり、同誌で活躍する写真家が、写真撮影の基礎知識や心構えを説き、National Geographicに掲載された写真がどのように撮影されたのかを教えてくれる本だ。
ナショナル ジオグラフィックが刊行する写真技術の解説書としては、「デジタルカメラ プロの使い方」(ロブ・シェパード著)が2003年11月に刊行されている。こちらは書名どおりデジタルカメラの撮影技術を、やはりNational Geographicのプロカメラマンが教えてくれる本だ。
本書「プロの撮り方」は、帯に「デジタルカメラでも、いい写真を撮るコツは同じだ」という岩合氏の言葉があるとおり、本書でデジタルに特化されているのは「デジタル写真」という章だけで、全体としては銀塩(フィルム)にもデジタルにも共通する事柄が書かれている。
本書では写真やカメラの原理から始まり、風景、人物、祭りといった被写体別の撮影テクニック、動物写真や航空写真のような特殊な撮影までを文章と図、そして多数の楽しめる作例で解説している。
そう、本書の大きな魅力はNational Geographicと同じように、紙面を飾る美しい写真たちだ。たいていの写真入門の作例は、“作例のために作られた写真”であることが多く、甚だしきは通読するうちに写真というものに飽きてしまい、撮影する気が失せてしまうことさえある。その点、本書の写真は「こんな写真を自分も撮ってみたい!」と思わせるものがほとんどで、その力で読者を巻末まで引っ張っていってしまう。
ソフトカバーの本としてはやけに重たいし、税込みで1,995円と昨今の実用書としてはやや高めだが、美しい写真をオールカラーで生かす印刷技術と用紙のためと思えば、納得がいく。いまさら写真の入門書なんて、という向きでも、これらの写真とプロのアドバイスは十分楽しめるだろう。
作例もナショナル ジオグラフィック本誌なみ
National Geographicに寄稿するカメラマンが秘訣を語る
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URL
日経ナショナル ジオグラフィック
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/
製品情報
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/shop/j/pro.shtml
( 田中 真一郎 )
2004/11/25 00:10
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