2週目で触れた「動画撮影機能」の件、先週たまたま映像関係の友人と会ったのだが、最近「EOS 5D Mark II」を使ったフルHD撮影が彼の周囲では大人気らしい。「ボディが小さいので取り回しが楽」、「レンズが豊富(特に広角)」、そして「絵がいい」とのこと。AF作動音が入ったり、扱いにくいピントに関しては「こっちの業界は、昔からピントマンと呼ばれる専門職の人がいるから同じ事。問題無し!」と言う話だった。
コンパクトデジタルカメラやローエンドのデジタル一眼レフカメラは、ビデオカメラと2セット分持ち歩く必要も無くなり、便利なのでいいとしても、ハイエンドデジタル一眼レフカメラの動画機能に対して、筆者も含めスチールカメラマンがあまり良い印象を持っていないのに、本職の映像関係者は否定せず、使える物は貪欲にドンドン作品に取り込んでいるようだ。もしかすると、知らない間にデジタル一眼レフカメラの動画機能で撮影した映像を既に何処かで見ている可能性もあり、そう考えると「まぁこれはこれでアリなのだろう……」と思ってしまった。
余談になるが、グラビアアイドルのイメージDVDで、かなり有名なグラビアカメラマンがムービーも撮っている作品が結構ある。もともとは制作費を削減するためだと思われるが、実際見てみると視点がグラビアカメラマンなのでわりと面白いアングルや流れだったりする。筆者も随分前に何回かグラビア撮ってその後、動画撮影にもチャレンジしたことがあるのだが、動画撮影の腕や技術以前の問題として、休憩の間も無くずっと撮りっ放しでかなり疲れるため、スチールだけに専念したと言う経緯がある。
今後、デジタル一眼レフカメラの動画機能がもっと充実すると、スチールも動画も同じカメラで撮ってしまうカメラマンが大勢出てくる可能性も否定できなくなってきた。一昔前はデジタルが扱えない銀塩オンリーのカメラマンは仕事が減っていったが、今後は動画が撮れないスチールオンリーカメラマンの仕事が減っていく時代になるかも知れない。そうなると間違いなく筆者はビンゴだ(笑)
EOS Kiss X3+EF 35mm F2 ISO100 / WB:オート / F3.5 / 1/160秒 / RAW (Digital Photo Professionalで現像) |
8月号は本来なら8月7日(金)スタートとなるが、14日(金)はImpress Watch全体がお盆休みとなり、一回抜けてしまうため、前倒しの7月31日(金)からのスタートとなった。扱うカメラはニコン「D5000」。既に撮影は先日の連休中に終わっており、ピーカンとまでは行かないまでも天気もそこそこ。いい感じに上がっているのでお楽しみに!
2009/7/24/ 00:00