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旅×カメラ:FUJIFILM X-Pro1 in ラオス ルアンパバーン

Reported by 川口正志

 ラオスは東南アジアに位置する海を持たない内陸国で、大きさは日本の本州とほぼ同じ。国の大部分は山岳地帯で、山々の間を縫うように大河メコンへと注ぐ沢山の川が流れる自然豊かな国です。

 日本からラオスに行くには通常、ベトナムのハノイやホーチミン、タイのバンコクまで行き、そこからラオスに行く飛行機に乗り換える必要があります。しかし、今回はラオス国営航空(LAO AIRLINES)の直行チャーター便に乗ることができたので、日本からダイレクトにラオスまで飛び、ラオス北部にある世界遺産の街、ルアンパバーンを旅して来ました。


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 今回の旅で使用した機材は、FUJIFILM X-Pro1と交換レンズ3本(XF 18mm F2 R、XF 35mm F1.4 R、XF 60mm F2.4 R Macro)。ノンレフレックス機(ミラーレス機)の中では大柄なボディですが、それでも一般的な一眼レフカメラよりははるかにコンパクトで、小型のショルダーバッグにすべて収めることができました。

手前からXF 18mm F2 R、XF 60mm F2.4 R Macro(左)、XF 35mm F1.4 R(右)、FUJIFILM X-Pro1 小型のショルダーバッグにすべて収まりました
  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。



初日:ルアンパバーン国際空港→シェントーン寺→ナイト・マーケット

 ラオス航空のQV610便、成田発ルアンパバーン行きは朝8時30分のフライト。成田空港の出発便案内にもLuang Prabang (ルアンパバーン)という普段は見られない表示が。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約4.6MB / 4,896×3,264 / 1/26秒 / F2.4 / -1.0EV / ISO400 / WB:オート / 60mm

 途中、給油を行なうため福岡空港に立ち寄ったものの、ルアンパバーンまではおよそ8時間のフライトです。

 機内ではラオスの民族衣装「シン」を身につけたキャビンアテンダントがお出迎え。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約3.8MB / 4,896×3,264 / 1/680秒 / F2.8 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 18mm

 この日のフライトは乗客のほぼ全員が日本人ということもあり、日本語でのアナウンスもありました。

 ルアンパバーン空港、到着直前にはキャビンアテンダント全員が通路に出て、全員の紹介と、「皆様、ようこそ。ラオス、ルアンパバーンへ。ラオスは皆様の訪問を心より歓迎いたします」というアナウンスがあり、客席からは自然と拍手が起きました。定期便ではないフライトならではの光景です。

 ルアンパバーンはラオス北部に位置するメコン川沿いの街で、かつてラオスがランサーン王国と呼ばれていた時代にその中心都市として栄えた都。王宮や沢山の寺院、フランス統治時代に作られたフランス様式の建物など、この国の歴史を最も感じることができる場所です。

 1995年にはユネスコの世界文化遺産に登録され、今では首都のビエンチャン以上に多くの外国人旅行者が訪れる、ラオスで最も人気のある街となりました。

 毎年、4月中旬に行なわれるピーマイ・ラオ(ラオス正月、別名水かけ祭り)の時は大勢の外国人旅行者が訪れ、ホテルの部屋が取れないほど賑わいますが、今回訪れたのは4月末だったため、街はすでにいつもの落ち着きを取り戻し、穏やかな時間が流れていました。

 この時期は毎年、雨期が始まる頃にあたります。旅の唯一の心配は雨だったのですが、ルアンパバーンの空港に降り立つと、そこには抜けるような青空が広がっていました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約3.3MB / 4,896×3,264 / 1/400秒 / F10 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm

 空港からルアンパバーンの中心部までは車でおよそ5分ほどの距離。宿に荷物を置いたあとは、とりあえずカメラを持って街中を散策です。

 雨期の始まりは、緑と花、フルーツなど、1年で最も自然が豊かな季節です。街中でも色とりどりの花が迎えてくれました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/2,700秒 / F1.4 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 沢山の寺院がある中で、この日向かったのはワット・シェントーン(シェントーン寺)。

 このお寺はルアンパバーン様式といわれる、幾重にも重なる緩やかに湾曲した屋根が特徴で、ラオス全土で最も美しい寺院として知られています。外壁はすべて金の装飾が施され、さらに背面の壁にはマイトーン(黄金の木)という大樹の美しいモザイクがあります。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約6.8MB / 4,896×3,264 / 1/240秒 / F6.4 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 靴を脱いで本堂の中に入るとそこは少しひんやりとしていて、さっきまでの暑さが嘘のよう。本堂の中から見る世界もまるでタイムスリップしたみたいに、はるか昔から変わらない風景のように見えました。

 シェントーン寺をあとにカーン川沿いの道を歩くと、カオ・コープ(もち米のおかき)を干している光景に出会いました。もち米を固めたおこわで、天日で干したあと油で揚げて、カオピアックという麺料理に割って入れて一緒に食べます。これもまた昔から続く伝統の風景です。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.9MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F5 / +0.3EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm

 そして夜はナイト・マーケットへ。ここでは主にモン族やタイダム族といった少数民族の人たちが旅行者向けのおみやげ物を販売しています。

 最近では旅行者の要望に応える形で、スリッパや鞄、ティッシュケースやランプなど、民族の特徴を生かしながらもさまざまなアレンジを加えたものを販売するようになりました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約5.2MB / 4,896×3,264 / 1/340秒 / F2 / 0.0EV / ISO3200 / WB:オート / 35mm

 この日の夕食はブルーラグーン・カフェ。外国人旅行者が多いルアンパバーンでは、ラオス料理だけではなく、各国の料理を提供するおしゃれなカフェやレストランも増えてきました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約5.1MB / 4,896×3,264 / 1/28秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO3200 / WB:オート / 18mm



(FUJIFILM X-Pro1について)

 とにかく撮っていて楽しいカメラというのがX-Pro1の第一印象。操作系も昔ながらのダイヤル式なので、自分で操作をして写真を撮っているという実感が強いカメラです。

 一眼レフカメラは確かにどんな場面でもオールマイティで実用性は高いのですが、ともすると自分で撮っているというより、なにかカメラに撮らされてしまっているように気になってしまうこともあるのですが、X-Pro1は基本的に自分で絞りやシャッタースピードを決め、露出補正をし、風景を切り取っていく。そんなカメラのような気がしました。

 旅で持ち出すカメラとしては、冒頭で書いたようにシステム全体としてコンパクトに仕上がっており、また、ボディに出っ張りもないため、鞄にも納めやすく、旅先であちこち歩き回っても苦じゃありません。旅先で出会う光景にサッと鞄から取り出しスナップ撮影する。そんな使い方には適したカメラです。

 今回のような晴天の状況下ではこのカメラも他のカメラと同じく、液晶モニターは見えづらくなってしまい、背面液晶を使っての撮影は困難でしたが、X-pro1はOVFとEVFのハイブリットビューファインダーを装備しているので、屋外のほとんどの場面でこのファインダーを使って撮影。OVFとEVFはボディ前面にあるレバーで簡単に切り替えられるので、EVFで露出やピントを確認したのち、構図が変わらない被写体はOVFを使って撮影するという方法で撮影していました。

 カラーモードは基本的にPROVIAを使用し、木々の緑などを強調したい場合のみVelviaに切り替えて撮影。夜の撮影ではISO3200などの高感度も使用しましたが、X-Pro1は高感度撮影にも強いため、ナイトマーケットなどの暗い場面の撮影でも特に不満は感じませんでした。パノラマ写真が撮れる「ぐるっとパノラマ」や、日本との時差を設定できる世界時計も旅向きの機能です。

 唯一気になったのがバッテリーの持ちで、一日歩きまわっての撮影では必ず予備のバッテリーを鞄に入れておく必要を感じました。




2日目:サンハイ村→パークウー洞窟→クワンシーの滝→モン族の村

 2日目の朝は5時早朝の起き。何故、こんなに早い時間に起きるのかというと、ルアンパバーンの名物にもなっている托鉢を見るためです。

 ルアンパバーンには沢山の寺院があり、朝、それぞれの寺院のお坊さんたちが托鉢を行います。人々は徳を積むため、道に出て喜捨を行います。
托鉢はラオスの他の街でも行なわれていますが、これほど大勢の僧侶が托鉢に出るのはルアンパバーンだけなのです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約4.2MB / 4,896×3,264 / 1/1100秒 / F1.4 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 35mm

「大変ですね」。喜捨を行なう女性に話しかけてみましたが、毎朝の日課なので、特に大変と思ったことはないそうです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約4.6MB / 4,896×3,264 / 1/420秒 / F1.4 / 0.0EV / ISO400 / WB:オート / 35mm

 この日は朝食を取ったあと、船でメコン川を遡り、25km上流にあるパークウー洞窟を目指します。4,000体以上の仏像が安置され、ルアンパバーン郊外で最も有名な観光地にもなっているところです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.3MB / 4,896×3,264 / 1/800秒 / F4 / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 18mm

 自分以外にもここに行く外国人観光客は多く、船着き場では1艇につき6名ずつ分かれて乗船し、この日は4〜5艇の船が連なって出航しました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約5.7MB / 4,896×3,264 / 1/950秒 / F5.6 / -1.0EV / ISO200 / WB:オート / 60mm

 この日も昼間は日差しが強く、気温も37度くらいまで上がりましたが、メコンをゆく船の上は風もあって涼しく快適です。

 パークウー洞窟に行く前にはバーン・サンハイ(サンハイ村)にも立ち寄りました。ここはもち米から作る蒸留酒「ラオ・ラーオ」(ラオは酒、ラーオはラオス。ラオスの酒という意味)を作っている有名な村です。

 村に入るとすぐにこの村の女性がお酒の試飲を勧めてきました。同じ村でも作っている人によって味が違うため、まずは飲んでみて気に入ったものを買えということのようです。ラオ・ラーオはドラム缶の中に材料を入れ、薪で火を焚いて蒸留させて造ります。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約5.7MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO1600 / WB:オート / 18mm FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.4MB / 4,896×3,264 / 1/250秒 / F2.8 / -1.0EV / ISO1600 / WB:オート / 60mm

 村では酒造りのほかに織物を織っている女性も大勢見かけましたが、お酒は飲めない人もいるので、最近では織物にも力を入れるようになったとのこと。多くのラオス人女性は、子供の頃から親に教わって機を織っています。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.4MB / 4,896×3,264 / 1/180秒 / F4 / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 18mm

 織物はルアンパバーンの街でも売っていますが、こういう素朴な村で木の枝にかけられて売っていると、また違った魅力があります。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約6.2MB / 4,896×3,264 / 1/90秒 / F4 / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 18mm

 そしていよいよパークウー洞窟へ。洞窟内が狭いのと、大勢の観光客が船でいっぺんに着いたせいで洞窟内は大混雑。お互いに場所を譲り合いながら写真を撮ったり、説明を聞いたりしなければなりませんでした。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約6.5MB / 4,896×3,264 / 1/680秒 / F4 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm
FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約3.9MB / 4,896×3,264 / 1/640秒 / F1.4 / -1.7EV / ISO1600 / WB:オート / 35mm

 入口ではお参りセットなるものも販売していましたが、ここで熱心に祈りを捧げるのは他の地方から来たラオス人と、隣国で同じ仏教国のタイからの観光客です。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.4MB / 4,896×3,264 / 1/500秒 / F3.2 / +2.0EV / ISO1600 / WB:オート / 18mm

 祭壇にはバナナの葉で作った円錐の上に白いプルメリアの花。これもラオスの伝統スタイルです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.2MB / 3,264×4,896 / 1/170秒 / F2.8 / +1.3EV / ISO1600 / WB:オート / 60mm

 午後からは街に戻って、今度は車でルアンパバーンの南にあるクワンシーの滝へと向かいます。エメラルドグリーンの水が流れ落ちるこの滝はラオスで最も有名な滝で、ここもまたルアンパバーンの観光では外せない場所の一つです。

 しかし、船が街に帰って来るのが少し遅れたため、街で食事をする時間がなくなってしまいました。なので、この日の昼食はクワンシーの滝の入り口にあった食堂で、川魚を焼いたもの(ピン・パー)ともち米(カオニャオ)という、ラオス人がよく食べる組み合わせ。

 川魚は中にレモングラスを入れて焼いていて、泥臭さや変な癖もなく、美味しく頂きました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約3.4MB / 3,264×4,896 / 1/15秒 / F2.8 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm

 この日は休日ということもあって、ここもまた大勢の観光客と遊びに来ているラオス人たちで賑わっていましたが、日本と違うのは滝は観て楽しむものではなく、遊んだり涼んだりする場所だということです。沢山の家族連れや若者のグループが川に飛び込んだり、BBQをして楽しんでいました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約3.8MB / 4,896×3,264 / 2秒 / F16 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約6.2MB / 4,896×3,264 / 1/38秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO400 / WB:オート / 18mm

 帰りは川の下流にあるモン族の村へ立ち寄りました。ラオスには沢山の少数民族がいるのですが、その中でも最も数が多いのがこのモン族で、ラオス人の住居が高床式であるのに対しモン族の家は土間式で屋根も藁葺きです。この村では最近街中では見ることがなくなったモン族の民族衣装をまとった子どもたちが出迎えてくれました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約5.4MB / 4,896×3,264 / 1/250秒 / F3.2 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 18mm

 モン族の物語が刺繍されたお土産物です。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.6MB / 4,896×3,264 / 1/150秒 / F2 / 0.0EV / ISO800 / WB:オート / 18mm



(XF 18mm F2 Rについて)

 現在、発売されてるX-Pro1用の交換レンズの中で唯一の広角レンズ。35mm判換算で27mm相当の画角は旅先でのスナップでは使いやすいため、今回の旅でも最も使用頻度の高かったのがこのレンズです。開放F値もF2と明るいため、被写体に寄って背景をぼかすという使い方もできました。

 旅先ではこのレンズをメインにしつつ、シチュエーションによって他のレンズに交換するという使い方がいいように思いましたが、形がXF 35mm F1.4 Rと良く似ているため、実は何度も間違えました。

 間違えず、確実にレンズ交換するためには何か印をつけるか、違う形状のフードをつけるなど、ちょっとした工夫があったほうがいいように思います。




3日目:プーシーの山→シェンレック村→メコン川サンセットクルーズ

 3日目の朝も早起きして、昨日とは違う場所に托鉢を見に行き、そのあとはメコン川の近くにあるコーヒーショップでラオス・コーヒーを飲み、この近くの食堂でカオ・ソーイというラオス北部で有名な麺を食べに行きました。

 ラオスコーヒー(ガフェ・ラオ)は、ベトナムコーヒーと同じくコンデンスミルクをたっぷりといれた甘くてちょっとどろっとしたコーヒー。ただし、ベトナムコーヒーと違ってラオスのコーヒーはネルドリップです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約4.0MB / 4,896×3,264 / 1/52秒 / F4 / -0.7EV / ISO3200 / WB:オート / 60mm

 カオ・ソーイは米の麺の上に肉味噌を乗せた細いうどんのような麺料理です。麺の上に乗った味噌が味の決め手です。ライムを絞り、モヤシやミント、生野菜を加えてよく混ぜて食べます。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約3.5MB / 4,896×3,264 / 1/500秒 / F1.4 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 食事のあとはいったん宿へと戻り、ルアンパバーンの街の中心にある小高い山、プーシーに登ります。

 プーシーは王宮前の階段を登るのが一般的なのですが、今回は山の反対側から。こちらのルートのほうが人が少なく、途中に沢山の仏像もあり飽きさせません。木々の間に続く階段を登り頂上を目指します。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約6.0MB / 4,896×3,264 / 1/320秒 / F3.6 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm

 長く続く階段を上るのは暑さもあってかなり辛いですが、頂上からはルアンパバーンの街を一望することができ、この景色を見れば暑さも辛さも忘れてしまいます。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約7.1MB / 4,896×3,264 / 1/90秒 / F10 / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 この日は確認事項があって空港まで行ったついでに、空港より少し先の村、バーン・シェンレックに立ち寄ってみました。

 この村は織物でも有名ですが、紙漉きをしている家も多く、紙を漉いている様子が見れたらいいなあと思ったのですが、行ってみると昼間の暑い時間にはやらないようで、村の人々ものんびりしていました。

 シェンレック村の寺院には歴史を感じさせるレンガ造りの古い仏塔が修復されることもなく緑に飲み込まれそうになっていました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約6.8MB / 4,896×3,264 / 1/400秒 / F7.1 / 0.0EV / ISO200 / WB:オート / 18mm

 シェンレック村で作られているラオス紙です。日本と同じように木枠の型に入れて天日で干して乾燥させます。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 35mm F1.4 R / 約6.1MB / 4,896×3,264 / 1/800秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 35mm

 夕方、メコンの川岸まで行って見ると、1人の船頭がサンセットクルーズに行かないかと声をかけてきたので、再び船に乗ってみることにしました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.2MB / 4,896×3,264 / 1/640秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm

 あいにくこの日はメコンが赤く染まることはありませんでしたが、日が暮れるまでのちょっと贅沢な時間をメコン川の上で過ごすことができました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約3.1MB / 4,896×3,264 / 1/85秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm



(XF 35mm F1.4 Rについて)

 35mm判換算53mm相当の画角となる標準レンズなので、旅先で気になった被写体にスポットを当てるのに向いています。人物でも花でも小物でも主役を背景の中から浮かび上がらせ、他のものを柔らかいボケの中へと溶かしてしまうような使い方です。開放F値がF1.4と、最も明るいレンズなので、夜のスナップなどでも多用しました。




最終日:ワット・タートルアン→ルアンパバーン国際空港

 最終日は、午後2時に首都ビエンチャンへと移動しなくてはならなかったので遠くへは行けず、初日と同じように街中をぶらぶらと散策。やはり朝の早い時間の方が涼しくて快適ですし、光も柔らかいので写真を撮るにもいいです。

 ルアンパバーンの街は歩き回るには適当な大きさで、カーン川とメコン川の2つの川に挟まれたエリアに旅行者が集まるカフェやレストラン、ホテル、寺院などが集中しています。メコン川の近辺には沢山の花が咲いていました。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/320秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 60mm

 メコン川沿いは人も多く、多少うるさい雰囲気ですが、一歩路地を入るとそこには昔ながらの人々の生活があり、観光地ルアンパバーンとはまた別の顔を見せてくれます。観光地を廻るのも楽しいですが、カメラ片手にこういった路地を歩いてみるのもまた楽しいものです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.9MB / 4,896×3,264 / 1/30秒 / F4 / -1.0EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm

 この日は街の少し外れにあるワット・タートルアンというお寺まで歩いてみました。

 周辺国のタイ、ミャンマー、カンボジアもラオスと同じ仏教国で沢山の寺院がありお寺の形も良く似ているのですが、一番異なるのは仏塔の形です。

 中でもこのタート・ルアンの境内に建つ仏塔は、下半分が直線的で上部は丸みを帯びた独特なスタイルで他の場所ではあまり見られないものです。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.9MB / 4,896×3,264 / 1/30秒 / F4 / -1.0EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm

 僧侶たちは托鉢を終え、ちょうど食事の時間なのでしょう、静かな時が流れていました。

 この日も昨日行ったコーヒーショップに立ち寄り、朝ごはんにお粥(カオ・ピアック・カーオ)を注文してみました。ネギと揚げたタマネギが乗っています。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約4.1MB / 4,896×3,264 / 1/80秒 / F2 / +0.7EV / ISO800 / WB:晴天 / 18mm

 ラオスにももちろん激辛な料理はありますが、こういった胃に優しい料理も実は多いのです。タイ料理と違い、香辛料よりもハーブを使った料理が多いのもラオス料理の特徴です。

 これは五平餅のようなラオスのおやつ、カオチー。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 60mm F2.4 R Macro / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/450秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 60mm

 首都、ビエンチャンへと向かうラオス航空の飛行機。乗客は滑走路を歩いて搭乗機に向かいます。

FUJIFILM X-Pro1 / XF 18mm F2 R / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/125秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 18mm

 結局、ルアンパバーン滞在中は一滴の雨も降りませんでした。

 ルアンパバーンはラオス一の観光地ですが、他の国の観光地のようにしつこい物売りに悩まされたり、夜遅い時間に大音響で音楽を流されて眠れないなどということはありません。

 朝、太陽が昇ると目覚め、夜も遅くならない時間に寝てしまうという、ある意味、人間の自然な体のリズムに合わせた生活がおくれたような気がします。写真を撮りながら心と体をリフレッシュできた4日間でした。




(XF 60mm F2.4 R Macroについて)

 被写体を引き寄せたり、クローズアップで大きく写したい時にはこのレンズを使用しました。とはいえ、35mm判換算で91mm相当のレンズなので、はるか遠距離の被写体を大きく写すような使い方には向いてません。

 というわけで主にマクロ撮影での利用がメインでしたが、料理、花、アクセサリーなどを撮るとき、被写体に寄って撮れるマクロレンズは1本あると便利です。









(かわぐち まさし)1963年東京生まれ。写真スタジオアシスタント、テレビ局スチールを経てフリー。国内外問わず人々の暮らしをテーマに活動を行っていて、特にラオスは1995年の初訪問以来、頻繁に通い写真を撮り続けている。Webサイトはこちら。

2012/6/5 00:00