写真で見る
OLYMPUS OM-D E-M10
小さくなっても上位機ゆずりの充実装備
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/2/17 08:00)
オリンパスが2月末に発売する「OLYMPUS OM-D E-M10」(シルバー)をお借りできたため、外観と画面写真を中心にお届けする。
E-M10は、EVF内蔵マイクロフォーサーズ機「OM-D」シリーズの3機種目。フラッグシップのE-M1、初代OM-DのE-M5に続くローエンドを担う。とはいえセンサーとEVFのスペックがE-M5相当、画像処理エンジンがE-M1相当なので、単なるローエンドモデルではなく、上位機ゆずりの性能も引き継いでいる。
特にE-M1比ではスペックこそ対等でないが、2ダイヤル操作を維持しつつ小型軽量に仕上がったボディと、ちょっとしたシーンでありがたい内蔵ストロボ(コマンダー機能付き)など、上位機にない性格も持ち合わせている。既に上位機を使っていたとしても、カメラバッグを持ち出さないような撮影シーンではE-M10のパッケージングはかなり魅力的だ。
手ブレ補正機構は、センサーシフト式の3軸ボディ内補正(上位機は5軸)。それでも半押し時には手ブレ補正付きレンズのようにファインダー像が安定し、心強い。これも上位機ゆずりのOM-Dらしさと言えるだろう。
新しく登場した標準ズームレンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」は、パンケーキスタイルの単焦点レンズのような携帯性が特徴。自動開閉キャップを取り付ければ、コンパクトデジタルカメラのように電源オン/オフに連動してレンズバリアが開閉する。
別売の専用グリップは、底部のレバー操作により三脚のクイックシューのようにネジの扱いなく着脱でき、記録メディアやバッテリーの交換を助ける。
別売のフィッシュアイボディーキャップレンズ「BCL-0980」(9mm F8.0 Fisheye)は、レンズバリアに連動したフォーカシングレバーを持ち、パンフォーカス撮影と無限遠の部分にクリックストップを持つ。
製品ラインナップは、ボディ単体、レンズキット(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZが付属)、ダブルズームキット(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R)を用意。店頭価格はボディ単体が8万円前後、レンズキットが9万5,000円前後、ダブルズームキットが11万円前後の見込み。