写真で見るペンタックス「K-7」
キットレンズの「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR」を装着したK-7 |
6月末発売のデジタル一眼レフカメラ「K-7」を借りることができたので、外観やメニュー画面を中心に掲載する。また、「K20D」との外観比較も行なった。
なお、掲載したK-7は外観撮影用につき、メニュー画面などが製品と異なる可能性がある点には留意いただきたい。実写画像は後日、別記事にて掲載する予定だ。
K-7は、有効1,460万画素のCMOSセンサー、視野率の約100%ペンタプリズムファインダー、約92万ドットの3型液晶モニターなどを搭載。AFセンサー「SAFOX VIII+」や77点分割測光センサーなども新たに採用する。
機能面では、手ブレ補正機構「SR」(Shake Reduction)を応用した自動水平補正や構図微調整に加え、動画撮影やライブビュー時のコントラストAFなど、従来機種になかった機能を数多く追加している。圧電素子による超音波振動でゴミを落とす「DR II」の駆動音は、カメラに耳を近づけないとほとんど聞き取れないほど小さい。
マグネシウム合金製の防塵・防滴ボディや視野率100%のファインダーを採用しながらも、サイズ・重量ともにK20Dよりもコンパクトに抑えた。触れるとわずかにひんやりとした感触が造りの良さを感じさせる。シャッター音はK20Dと比べ静音化した印象だ。
ボタン配置も一新。ファンクションボタンは省略された。操作の感覚としてはK20DよりもK-mの方が近い。K10DやK20Dからの移行には慣れるまで若干時間を要するかもしれない。メニュー画面のデザインもブラッシュアップされており、操作画面はスクロールを伴わないタブ形式。キーレスポンスも向上しており、K20DやK-mと比べてかなり快適になった。
バッテリーグリップ「D-BG4」も新設計。リチウムイオン充電池「D-LI90」を1つ搭載可能なほか、単3電池6本を使用できるトレイも付属する。加えて、カメラとバッテリーグリップの端子カバーを収納できるスペースを備えた。
■シャッター音
連写(約13秒、210KB)
■外観
CMOSセンサー | モードダイヤルにはダイヤルロックを備える |
ライブビューボタンを新設。測距点切替ダイヤルはAFボタン周りに移動した | レリーズボタン周辺にはISOボタンと露出補正ボタンを配置。グリーンボタンは背面に移動した |
3型液晶モニターを装備 | フォーカスモードレバー |
ファインダーのアイカップを外したところ | AF補助光ランプ |
シンクロ端子。ストラップ取り付け部は吊り環に | グリップ |
新たにHDMI端子を備えた | ペンタ部下方に設置されたスピーカー |
ペンタ部のモノラルマイク | 外部マイク端子 |
メモリーカードスロット | 釣り環によるボディの傷つきを防止するカバー |
バッテリー室 | 内蔵ストロボ |
ホットシュー | リチウムイオン充電池「D-LI90」とバッテリーチャージャー「D-BC90」(右) |
ファインダー内 |
■交換レンズとの組み合わせ例
DA 15mm F4 ED AL Limited |
DA 40mm F2.8 Limited |
FA 35mm F2 AL |
D FA Macro 50mm F2.8 |
DA 17-70mm F4 AL [IF] SDM |
DA 55-300mm F4-5.8 ED |
■メニューなど
ステータス画面はデザインを一新 | カメラを逆さにしても回転して追従する |
ステータス画面でINFOボタンを押すと、各種設定を直接調整できる | メニュー画面はタブ形式になった |
K-mから搭載の「シャドー補正」は、K-7で「ハイライト補正」が追加され撮影メニューに移動した | シャドー補正の強さを3段階から設定できる。K-mではON/OFFのみ設定できた |
感度AUTO設定では、ISO感度の自動調調整範囲のほか、感度の上がりやすさも設定できる | 歪曲収差補正と倍率色収差補正機能のON/OFF切り替え。DAレンズをサポートするが、ONにすると撮影中の補正処理に時間がかかる |
拡張ブラケットの設定には「キー」を追加した | HDR撮影は「オフ」、「標準」、「誇張」から選択できる |
デジタルフィルターではフィルターごとの設定を設ける。画像は新たに追加された「フィッシュアイ」 | 多重露出の撮影回数は9回まで設定可能 |
一定間隔をおいて撮影を行なう「インターバル撮影」は99枚まで設定できる | SRユニットを動かすことで撮像素子の位置を上下左右と回転方向に調整できる「構図微調整」 |
動画の記録サイズは3種類から選択可能。アスペクト比も表示される | 画質設定は3段階 |
絞り設定は「オート」か「固定」。マニュアル設定には非対応 | ライブビューのAF方式は上から「顔検出+コントラスト」、「コントラスト」、「位相差」 |
著作権情報の設定画面 | 電子水準器を表示するようになった。ライブビューだけでなく光学ファインダーでも利用可能 |
ライブビュー中にOKボタンを押すと、AFターゲットを移動できる | ライブビュー中は、ホワイトバランスとカスタムイメージをリアルタイムに反映する |
■K20D(右)との比較
レリーズボタン周り | モードダイヤル |
吊り金具を変更したほか、シンクロ端子を移動、K-mに引き続きDバッジは見当たらない | K-7のメモリーカードスロットはスライド式になった |
バッテリーの配置を変更した |
■バッテリーグリップ「D-BG4」(左)と「D-BG2」(右)の比較
レリーズ周りのボタンは、K-7に準じた配置となっている | AFボタンを追加した |
D-BG4(手前)ではピンの数が増えている。また、バッテリーグリップ側の端子カバー入れも新設した | バッテリー室 |
リチウムイオン充電池用(左)と単3乾電池用(右) |
D-BG4を装着したK-7(左)と、D-BG2を装着したK20D(右) |
【2009年5月28日】バッテリーグリップ「D-BG4」について、「単3電池4本を使用できるトレイ」との表現がありましたが、正しくは「単3電池6本を使用できるトレイ」です。該当箇所を修正しました。
(関根 慎一)
2009/5/28/ 15:51