ミニレポート

充電器が別売?だったら「アクセサリーキット」が安上がり

(ソニーα6000+Touit 12mm F2.8)

 ここ何年か、一眼レフはニコン、ミラーレスカメラはオリンパスを使ってきたが(キヤノンEOS Mはカミサン用である)、思うところあってマウントを増やすことにした。どうしてなのかを書きはじめると長々しくなってしまうので簡単に書くと、ツァイスのTouit 12mm F2.8を使ってみたくなったからである。

Touit 12mm F2.8を装着したα6000。ボディが小さい分、レンズが大きく見える。

 Touitシリーズには、ソニーEマウントと富士フイルムXマウントがラインナップされているが、ファインダー内蔵の最新モデルで、かつお値段が手ごろ、ということで、α6000を選んでみた。自分のことながら前向き感のない決め方だなぁと思う。それにお金に余裕がないので、レンズはこれ1本きり。18mm相当の超広角オンリーだなんて、はっきりいって変態です。

 それはいいとして、ほかに買ったのは、アクセサリーキットACC-TRW。新型のバッテリーチャージャーBC-TRWとリチャージャブルバッテリーパックNP-FW50のセットである。あと、液晶保護フィルム(メーカー忘れた)、クランプラーのストラップ、カメラといっしょに買うと3割引だからとそそのかされてサンディスクExtreme PROの32GB(95MB/秒のヤツ)を1枚。まあ、ボディとレンズを買って、そのポイントで残りのアイテムをゲットしたような感じである。

本体充電は嫌いなので、新型の充電器とバッテリーがセットになったアクセサリーキットACC-TRWをゲット。ほかに、サンディスクのSDHCカード、クランプラーのストラップ(THE HITCHという細身のヤツ)、液晶保護フィルムも手に入れた。

 ひとつ、買い忘れたのはシューキャップFA-SHC1M。マルチインターフェースシューのカバーである(にしても、ソニーって、いろんなものの名前が長いよね)。お値段は税別で900円。NEX-6やα99には付属しているもので、ニコンやオリンパスのカメラには付いているのが当たり前だったこともあって、勝手に付属しているもんだと思い込んでいたら、実は別売だったという落とし穴。まあ、なくて困るものでもないので、気にしない人は無視していただくとして、端子が見えてしまうのが落ち着かない人は、ボディといっしょに手に入れておくことをおすすめしたい。

NEX-6には付属していたマルチインターフェースシューのカバーが別売になっている。端子が見えるのが落ち着かない人はシューキャップFA-SHC1Mを買うか、水準器を付けるといい。

 話を戻して、アクセサリーキットACC-TRWを買ったのは、いうまでもなく、α6000が本体充電だからである。microUSBケーブルとACアダプターが同梱されていて、これを本体に接続して充電する仕様になっている。世間では、旅行のときの荷物が少しでも減らせるのはありがたいと歓迎する向きが多いらしいが、個人的には大嫌いである。

時間のかかる本体充電。アクセサリーキットがお買い得

 α6000の場合、本体充電での充電時間は、使用説明書によると、ゼロ→フルで約310分。5時間ちょっとである。一方、バッテリーの容量はといえば、フル充電での撮影可能枚数(CIPA基準)が、液晶モニター撮影時で約360枚。EVF撮影時だと約310枚に減る。そんなに大量に撮るほうではないが、調子に乗ると1日に700枚とか800枚とかは撮ってしまうから、バッテリー2本持ちは確定である。

 で、これで1泊の撮影旅行を想定してみる。1日頑張って、バッテリーがカラの状態で宿に入って、午後8時に充電を開始したとすると、1本目が完了するのは午前1時すぎ。もちろん、容量が残っていればもっと早く終わるはずだが、運が悪いときのことも想定しておくべきだろうから、就寝時間は午前1時以降と考えておく必要がある。この時点でもうだめ。日付が変わる前に寝ないと次の日がつらいたちなのである。

 それが、別売のバッテリーチャージャーBC-TRWを買うと、充電時間は約220分になる(ちなみに、従来モデルのBC-VW1は約250分だった)。これだって、けして速いとはいえないが、本体充電よりも1時間半短いのだ。さっきの例でいえば就寝時間を午後11時半にできる。睡眠時間をきちんと確保したい人には、この差はかなり大きい。旅行の荷物がひとつ増えることよりもずっと大きいはずだ。だから、わざわざ別売の充電器を買うことにした次第である。

 さて、お値段は、バッテリーチャージャーBC-TRWが税別6,300円、リチャージャブルバッテリーパックNP-FW50が税別8,000円だが、2つがセットになったアクセサリーキットACC-TRWなら、税別1万円である。実売価格も、ばらばらに買うより3,000円近く安い。この差もでかい。バッテリーも充電器も欲しいという人は、絶対にこちらを買ってもらいたい。というか、買わなきゃ損である。

独特の画面表記に戸惑う。EVFは好印象

 ついでに、と書くのもなんなのだが、買ってみての印象も少し。実はソニーのカメラを買うのはサイバーショットDSC-T1(2003年11月発売である)以来のことで、当然、レンズ交換式は初めてである。もちろん、だいたいのことはいじっていれば見当はつく。が、よくわからないところもやっぱりある。で、使用説明書を読むのだが、これがよくわからない。

 例えば、カスタム設定に「ゼブラ」という項目があって、「明るさ調整の目安になる縞表示を設定する」と書かれているのだが、選択肢の「70」から「100」と「100+」の意味がわからない。単位も不明。謎である。説明書を読んでいるのに説明書が欲しくなる感じ。シュールである。細かいことを知りたい場合は、オンラインのヘルプガイドを参照すればよいことになっているらしいが、そういうのを全部ひとまとめにした使用説明書を、どうして作ってくれないのかがまた不思議である。

 愚痴は置くとして、NEXからαに変わって、メニューはずいぶん見やすくなったし、コントロールダイヤルの単独操作で露出補正ができるのも便利(NEXは、7以外はみんな、ボタン+ダイヤル操作なのだ)。EVFが144万ドットになったのを心配する声も多いが(NEX-7や6と比べると、あからさまなスペックダウンだからね)、のぞいてみた印象はそれほど悪くない。見比べれば見劣りするのは間違いないが、数字の差よりは大きくない(と思う)。

 むしろ、ファインダー光学系が新しくなって、見やすくなったような気がしている。NEX-7や6が手もとにないのでなんともいえないが、目の位置が芯から多少ずれても見づらくなりにくい感じがするし、像の変形もない(NEX-7や6のファインダー像は、左右方向にちょっぴり縮まっていて、正方形の被写体が少し縦長にゆがんで映るのだ)。発色とかコントラストとかについては、もう少し使い込んでからレポートしたい。

 あと、水準器がないのはやっぱり残念だった点。昔はないのが当たり前だったし、ソニーのは画面中央にドーンと表示されるのが邪魔っ気だったりもするのだが、最近は内蔵しているカメラが増えていることもあるし(NEX-7にも6にも内蔵されてるもんね)、ないのは少々物足りない。もしかしたら、シューカバーよりも、付けっぱなしにできる水準器を探すほうが先決かもしれない。

実写サンプル

  • ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

絞りによる画質の変化をチェックしたうちの1コマ。四隅は崩れているものの、それ以外は良好。周辺光量低下も少ない(補正はオフにしている)。ISO100 / F2.8 / 1/3,200秒
フレアやゴーストはまったく出ないわけではないが、出てもあまり目立たない(2階の窓のところに出ている)。ISO100 / F4.5 / 1/3,200秒
ショーケースのガラスに張り付いての近接撮影。高感度NRをオフにしていたので、ISO800ながらちょっとノイズっぽい。ISO800 / F2.8 / 1/25秒
これもISO800。高感度NRと画質の関係については早めにチェックしておきたいところ。ISO800 / F2.8 / 1/30秒
可動式液晶モニターなので、ローアングル撮影は得意。ただし、上下方向しか動かないので縦位置が不便なのはたまにきずだ。ISO100 / F7 / 1/500秒
金属の質感はわりと安いレンズでも出やすいけど、木の質感がきれいに出てくれるのはいいレンズなんだと勝手に思っている。ISO200 / F5.6 / 1/50秒
純正以外のレンズで「電子先幕シャッター」がオンだと明るさのムラが出る場合がある。というのを忘れて撮ったらこうなった。ISO200 / F9 / 1/2,000秒
屋外で撮ったカットは全部オートホワイトバランスで撮ったが、当たりはかなりいい。安心して任せられそうだ。ISO200 / F9 / 1/1,600秒
あえて歪曲収差が目立つように撮ったが(歪曲収差補正はオフ)、超広角としては良好。というか、このぐらいが普通であって欲しい。ISO100 / F5.6 / 1/1,250秒
α6000は“親指AF”を使ってみている。まだ不慣れなので、ピンボケ量産中である。このガラスのドームも何パターンか撮ったが、ほかは全部ピンボケだった。ISO100 / F10 / 1/400秒
“親指AF”なのは、レンズが名うての激遅AF仕様なせいで、シャッターボタンAFがかったるいから。こちらがどじらなければピント精度は問題なし。ISO200 / F6.3 / 1/60秒
ソニーの色がもうひとつつかみきれていないこともあるので何ともいえないが、こういう色のノリ具合はけっこう好みである。ISO100 / F3.2 / 1/400秒
四隅までぴしっとシャープにしたときはF8まで絞ったほうがいいが、F5.6あたりでもおおむね不満のない画質になってくれる。ISO100 / F5.6 / 1/80秒
ここにあった何かをつぶした痕。みょうに生々しい、というか、痛そうに見えた。ISO200 / F3.5 / 1/800秒
最短撮影距離は0.18m。寄ってもシャープだ。ボケも素直で気持ちがいい。ISO200 / F3.5 / 1/200秒
街を歩いていて、唐突にこんな外観の建物に出会ったときの驚きはなかなかのものだと思う。ISO400 / F5.6 / 1/500秒

北村智史

北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら