E-M5 / M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro / 約4.9MB / 4,608×3,456 / 1/40秒 / F2.8 / +1.0EV / ISO200 / WB:曇天 |
オリンパスからマイクロフォーサーズ規格のマクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」が登場しました。35mm判換算で焦点距離120mm相当の望遠マクロとなり、等倍での撮影が可能。花の撮影がメインの私にとっては待ちに待ったといえるレンズです。
OLYMPUS OM-D E-M5に装着。発売は10月5日。価格は5万9,500円 |
今までマイクロフォーサーズのカメラにアダプターを介して、フォーサーズ規格のマクロレンズを使っていましたが、本製品は単体で装着でき、軽量&スリム。PENやOM-Dのような小型のカメラに装着すれば、気軽に持ち運ぶことができます。
画質は遠景から近距離までシャープ。開放から1、2段絞り込んだF4からF5.6付近でもっとも解像力が高く、F2.8からF11くらいまでは大差ないように感じました。さすがにF22にまで絞ると甘さを感じますが、そこまで絞ることはあまりないでしょう。また、ゴーストやフレアを抑えるZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングの効き目なのか、逆光でもクリアな描写が得られました。
マクロレンズならボケの美しさも気になるところ。絞り羽枚数は7枚で円形絞りです。1段絞るとやや角が見え始めますが、それでも丸みを帯びているのがわかります。絞り開放では画面の周辺部にレモン型の口径食がわずかに見られますが、1段絞ると丸くなります。
レンズ側面のスイッチ類も使いこなすと便利です。フォーカスリミットは等倍(0.19m)、近接(0.19〜0.4m)、ノーマル(0.19m〜無限遠)、遠景(0.4m〜無限遠)の4段階。場面にあわせてセットしておけば、AFがより速くなります。例えばフォーカスリミットを等倍に合わせると、ピント位置が最短撮影距離になり、最大撮影倍率での撮影が容易にできます。レンズ鏡筒上には、撮影距離と撮影倍率を示す表示窓もあります。
ピントリングの操作性は滑らかで、程よいトルク感が感じられます。AFも静かでスピーディー。また、防塵・防滴構造なので、OM-D E-M5と組み合わせればその性能が活かせます。雨の中でも安心して撮影ができますね。専用のレンズフード「LH-49」も面白い仕組みです。スライド式でレンズに取り付けた状態で収納することができ、付けたり外したりの手間がなく便利です。
マクロレンズというと特殊なレンズのように思うかも知れませんが、花のクローズアップ撮影やテーブルフォト、またボケを活かしたスナップやポートレートでも活躍します。標準ズームにプラスしていろいろなシーンで使ってみましょう。この1本があれば、さらに撮影の幅が広がりますよ。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
E-M5 / M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro / 約3.8MB / 4,608×3,456 / 1/100秒 / F2.8 / +2.3EV / ISO200 / WB:曇天 |
2012/10/4 00:00