デジカメドレスアップ主義
オールドスクールをまとったライカM
ライカM(Typ 240) + Heliar Vintage Line 50mm F3.5
2016年12月14日 12:00
- ボディ:ライカM(Typ 240)
- レンズ:フォクトレンダー ヘリアービンテージライン50mm F3.5
- ケース:鳥井工房 ライカM-P/Mオールドスタイルケース
- ストラップ:Angelo Pelle NECKSTRAP FULL LEATHER FOR LEICA SL 601 AND S(SAFARI GREEN LIMITED EDITION)
以前、本コーナーにてFUJIFILM X-Pro2用の鳥井工房製オールドスタイルケースを紹介したことがある。ストラップ取り付け部に特長があり、オールドスクールな雰囲気満点のケースだった。そのライカM用が登場する。デジタルM型ライカはそもそもクラシカルなボディデザインだが、その懐かしいスタイルを、ケース、ストラップ、レンズを駆使し、さらに強調してみよう。
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まずカメラケースから見ていこう。鳥井工房のライカM-P/Mオールドスタイルケースは、名称通り、ライカM-PとライカM(Typ 240)に対応する。デザイン的にはストラップ取り付け部のギミックが目を引く。X-Pro2用は最初から二重リングが固定してあったが、ライカM-P/Mオールドスタイルケースはギボシで二重リングの着脱が可能になった。ライカは二重リング式ストラップを使う人が多いので、そのための改良である。
このケースのおもしろい点は、ケース自体の背が若干低く設計されている。そのためカメラに装着すると、実際よりも横長に感じられるのがわかるだろうか。この横長で低く構えた感じが何ともかっこいい。また、オリーブとキャメルに白ステッチを合わせ、明るい印象に仕上がっている。オールドスクール風なのに古臭くなりすぎないところも良い。
ストラップはアンジェロペレのライカSL用ストラップを合わせてみた。海外のライカ系Webサイトなどを見ている人なら、同社のバナー広告を記憶しているかもしれない。実は筆者もバナーを見るたびのこのメーカーの製品が気になり、私物購入した一本である。奇しくも鳥井工房のケースと同じ配色で、専用ストラップのような統一感のある見え方だ。
レンズはフォクトレンダーのヘリアービンテージライン50mm F3.5を選んだ。同社は元々クラシックテイストのレンズを得意とするが、本レンズはその極みとも言えるスタイルだ。黒い鏡胴が先細りするデザインは、筆者の知る限り、類似するものが思い付かない。クラシカルなのに見たことのないデザインという、オリジナリティー全開のスタイルだ。レンズ構成図をレンズ指標としてプリントしてあり、遊び心も感じさせる。描写はシャープでハイコントラスト、色ノリも良好だ。クラシック調の外観だからとて、緩さと無縁の高画質なレンズである。