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固定鏡胴の新デザインになった「HELIAR Vintage Line 50mm F3.5」

VMマウント版 現代的性能のヘリアータイプレンズ

コシナは、フォクトレンダーのVMマウント交換レンズ「HELIAR Vintage Line 50mm F3.5」を11月に発売する。希望小売価格は税別6万5,000円。

クラシカルな鏡筒に現代的描写性能を持つ光学系を収めた「Vintage Line」を冠する最新モデル。2001年のHELIAR 101 BESSA-T限定モデルに組み合わせるスクリューマウントレンズ「HELIAR 50mm F3.5」として登場した光学系をベースに、コーティングや鏡筒内の内面反射などを見直したという。

同レンズは新しい硝材も用いた現代設計でヘリアータイプを継承。ヘリアータイプはフォクトレンダーのレンズ設計者ハンス・ハーティングが1900年に特許を取得したレンズ構成で、トリプレットの前群と後群を2枚の張り合わせにした3群5枚構成になっている。

今回のVintage Line版はデジタルカメラでの使用に配慮した固定鏡胴とし、最短撮影距離は1mから0.7mに変更。ライカMマウントカメラの距離計に連動するほか、接写対応の「VM E-Close Focus Adapter」をはじめとするマウントアダプター経由でミラーレスカメラに装着することも想定している。

絞りリングにクリックはなく、フォーカスも回転ヘリコイド式。鏡筒側面の無限遠位置にレンズ構成図が彫刻されており、撮影時の目安にもなる。

絞り羽根は10枚。最大径×全長は52×43.2mm。フィルター径は27mm。重量は209g。ねじ込み式レンズフードが付属する。

外観のイメージは国内未発売のニコンSマウント用HELIAR 50mm F3.5に近く、鏡筒の根元部分はSマウントアダプターを介しているようなスタイリングにも見える。