フォトアプリガイド
Resize(Android)
シンプルな操作でリサイズ・トリミング・傾き補正が可能
(2013/4/26 00:00)
スマートフォンで撮影した写真、もしくはデジタルカメラからスマートフォンに転送した写真をSNSにアップロードしたい時、回線状況によってはオリジナルサイズのままアップすると時間がかかる。従量制サービスを利用していれば、上限容量も気になるだろう。
そもそも、オンラインストレージサービスへのバックアップという意味でなければ、オリジナルサイズでアップロードする必要性はなく、画像サイズをある程度小さくしたほうが扱いやすい。つまりは画像データのリサイズだ。
そこで今回は、リサイズアプリ「Resize」を紹介する。
試用バージョンは2.10。200円で購入した。なお、利用した端末はNTTドコモの「MEDIAS LTE N-04D」(Android OS 4.0.4)だ。
このアプリの特徴は、最小「sQCIF(128×96)」から最大「12M(4,000×3,000)」までの15サイズがプリセットされていること。そして、トリミング、90度単位の回転、水平/垂直方向の反転などに対応していることだ。
画像を表示したら、「出力設定選択」アイコンをタップする。「出力設定を選択」(リサイズプリセット)が表示されるので、サイズをタップして選択しよう。
選択後、メニューキーを押して表示された「画像出力」をタップすることで、選択サイズにリサイズされた画像データが保存される仕組みだ。
なお、「出力縦横比の決定」アイコンをタップすると、範囲選択枠が横位置から縦位置へと切り替わる。「画像の回転および反転」をタップすると「右90°回転」「180°回転」「左90°回転」の3つから回転内容を選択可能。また、「ミラー」では「左右反転」と「上下反転」が行なえる。
「出力設定の選択」を除けば、「出力縦横比の決定」と「画像の回転および反転」がもっとも利用頻度の高い機能だろう。通常はペアで利用することが多いはずだ。
単純なリサイズという意味では、「出力設定選択」「出力縦横比の決定」「画像の回転および反転」そして「画像出力」という4工程で十分。ただし、90度毎の回転では対応しきれない場合もある。
そんな場合は、範囲選択枠をタッチ操作で回転させ、ベストポジションを探そう。指定回転だけでなく任意角度にも対応している点が本アプリの強味でもある。
メニューキーを押して表示される「設定」では、出力フォルダの指定や出力サイズ(幅・高さ)の指定、補間手法、フォーマットなどが選択できる。とはいうものの、基本的に本アプリの設定は変更する箇所が少ない。初期設定のままで十分利用できる。あえて見直すならば、出力サイズと補間手法だろうか。
例えば「1:1」の正方形画像を作りたいなら、幅と高さの値を同じにすればよい。これで、範囲選択枠が正方形となる。
なお、プリセットされた6種類の補間手法は、アンチエイリアス性能やシャープネス効果、処理速度のそれぞれに違いがある。
メニューキーを押して表示される「その他」をタップすると、「シャープネス」「ブラー」「明るさ/コントラスト調整」といった簡易編集機能が利用できる。どの編集機能も、表示されたバーを左右にスライドさせるだけの簡単なものだが、画像が拡大表示されるため、効果の見極めは簡単だ。また、表示された拡大部は上下左右のスライドに対応しているので、任意箇所を表示させることもできる。
リサイズアプリに求められるのは、豊富なプリセットと簡易的で実用性のある編集機能だろう。機能面でいえば、画像編集アプリに採用されているものばかりだが、機能を絞ることでシンプルな操作インタフェース、わかりやすい操作性を実現しているわけだ。
従って、多機能すぎるというのも考え物。その点リサイズだけを考えると、本アプリは「画像を表示しプリセットを選択」→「出力」といった最低限の工程で済む。後は必要に応じて画像の回転、シャープネスやブラーといった編集を選べるというわけだ。
なお、本アプリには、出力サイズや補間手法に制限のある無料版「Resize Lite」も用意されている。興味があれば、まずは無料版の試用をオススメする。