写真展

川岸じろう写真展「大阪・運河」

(ニコンサロン)

昔から、大阪には浪花八百八橋と言われるぐらい橋があり、その数だけ川が流れていた。大阪が今日の隆盛になったのは、河川の水運利用が多かったからで、その多くは掘り起こしたり、大改修されたりしたものであった。大阪に現在残っている運河は18本で、埋め立てられた運河は15本以上あると推測される。

現存している運河も、使われて大発展している運河と使われていない運河と明暗が分かれる。中でも道頓堀川は、江戸時代から町の発展に大きく寄与している。

作者の家の近くにある「平野川分水路」は、以前「城東運河」と呼ばれ、田んぼの水引き用に使われていた。水量も多く鯉や鮒などがたくさんいて、作者はそこでよく遊んだものであった。

しかし時代が変化し、田んぼに家が建ち、護岸壁が設けられ、生活排水などで汚れていった。

多くの運河は陸運の発展とともに埋め立てられ、高速道路や公園に変わってしまった。作者は昔を思い出しながら、大阪の運河を6年間撮影してきた。このほど「大阪・運河」として纏めて展示する。

モノクロ40点。

ニコンサロン bis 大阪 2016年9月 - 写真展 - ニコンサロン

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis大阪
  • ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2016年9月8日(木)~9月14日(水)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1936年大阪府大阪市生まれ。96年サンスター株式会社を定年退職。98年全日本写真連盟大阪府本部委員、2005年日本写真作家協会会員、07年日本針穴写真協会会員になる。フォトフレンズZ支部、東住吉フォトガンバ支部、2003写創支部、K&Gグループ、日曜クラブで講師を務める。写真展に、03年「下町賛歌Ⅰ」(ミノルタフォトスペース大阪)、06年「下町賛歌Ⅱ」(ミノルタフォトスペース大阪)、08年「針穴からのぞいた大阪」(大阪市中央公会堂)、09年「三宅島その後 明・暗」(ニコンサロンbis大阪)、10年「癌とたたかう」(ニコンサロンbis大阪)、12年「敗戦の記憶」(ニコンサロンbis大阪)、14年針穴写真展「なにわ百景」(ギャラリーT.E.N)、15年「敗戦の記憶」(ギャラリーT.E.N)、「K&G展」(11年度~16年度まで6回開催)がある。受賞歴に、全日本写真連盟主催のコンテスト(朝日新聞社賞など多数)、ニッコールフォトコンテスト(入賞数回)、日本写真家協会主催のフォトコンテスト(入賞数回)、エプソンフォトグランプリ(ラージエプソン賞)、日本写真作家協会主催のフォトコンテスト(入賞)、光展など多数がある。