イベントレポート

カメラを子どもの感性教育に ニコン、「こども向けカメラ教室」を開催

COOLPIX W100で身近なモノを撮ろう

11月30日、東京・府中市の北山幼稚園で、株式会社ニコンイメージングジャパン主催の「こども向けカメラ教室」が開催された。園児41名とその親39名の総勢80名が参加した。

イベントの始まりは親へ向けたレクチャーから。教育コンサルタントの佐藤理香さんが、カメラを使った感性教育について解説。種々のデータを引きながら、写真を撮ることは子どもが五感で感じた感動や疑問・好奇心を表出させる一つの手だてとして有効であるという話がされた。

続いてニコンカレッジ講師の水咲奈々さんが、親に向けてデジタル一眼レフカメラの使い方を解説。D5600が全員に配られ、カメラの構え方から操作方法、撮影のポイントなど一通りの説明があった。

デジタル一眼レフカメラは初めてという参加者がほとんど。興味深そうにカメラを操作する様子が見られた。

次はいよいよ子どもたちの撮影だ。子どもたちには濡れても落としても安心のコンパクトデジタルカメラCOOLPIX W100とフルーツの絵の描かれたシールが配られた。フルーツの絵柄によって自分たちの所属するグループが決まる。自分のフルーツと同じ色の被写体を撮影するのが課題だ。

子どもたちのカメラは全自動設定。配布されたそばから友だち同士の撮りっこが始まった。背面モニターを見ながらの撮影なので簡単。わずかな時間ですでに手慣れたようだ。

撮影は園庭で。思い思いの被写体にカメラを向けるわが子に、親たちもカメラを構える。

子どもたちはとっても楽しそう。お題の色を見つけては迷いなくレンズを向ける。

何やら気配を感じて足元を見たら、私のタイツにカメラを向けている子がいてびっくり。

私も撮りっこしちゃいました。

たくさん撮った中からプリントするのは1人2枚。

ついさっき撮った写真がプリントされて出てくるのが楽しいね。

プリントしたら、大きなフルーツの台紙に両面テープで固定する。

写真が貼られたフルーツは、壁に設置した大きな木に貼り込んでいく。

ついに「感性の木」のできあがり! 子どもたちのエネルギーが伝わってくる大きな大きな木だ。

大きなりんごの中に、私の足を発見。被写体に堂々正面から立ち向かう君、将来は立派なカメラマンかも?

親たちの撮影した写真の入ったメモリーカードは、おみやげとしてプレゼントされた。「初めての一眼レフカメラで難しかった」「メモリーカードが満タンになるまでたくさん撮ってしまった」など、さまざまな感想が聞かれたが、子どもたちの楽しそうな姿に親たちは皆満足そうに笑顔を見せた。寒さも吹き飛ぶ元気いっぱいのイベントだった。

丸橋ユキ

カメラ誌出版社を経てフリー。雑誌や書籍での撮影を中心に、執筆や撮影指導、その他依頼撮影に従事。被写体は、郊外、自然、こども、暮らしなど。
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