モルフォ、人間の目に近いHDR画像が合成できる「Morpho Full HDR」


 モルフォは27日、より人間の視覚に近いHDR画像を作成できるという技術「Morpho Full HDR」を製品化したと発表した。

 「JPEG-HDRを基にしたドルビーの新画像技術」と組み合わせることで、「真のHDR画像を撮影、保存、共有することができるようになる」としている。モルフォによれば、従来のHDR合成による出力画像は約1,600万色で表現しているが、Morpho Full HDRでは露光の異なる3枚の画像を合成し、約1,000億色で表現できるとする。

 独自の位置重ね合わせ技術も搭載し、撮影中に動いた被写体の輪郭がブレのない画像に仕上げられるという。撮影に三脚も必要ないとする。一方、ドルビーラボラトリーズが開発したのは、HDR処理した画像のダイナミックレンジをそのまま保存できるという技術で、16~32bitで保存できるとしている。

 Morpho Full HDRは、テキサスインスツルメンツ(TI)のプロセッサ「OMAP」に対応しており、今後、スマートフォンへの搭載を目指す。

 スペインで開催中のイベント「Mobile World Congress 2012」のドルビーおよびTIブースで展示する。





(本誌:武石修)

2012/2/28 15:53