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「ポータブルストロボフェア2015」会場レポート
ワイヤレスや多灯対応製品が一同に並ぶ 明日25日まで
Reported by 本誌:武石修(2015/6/24 17:41)
ストロボの展示会「ポータブルストロボフェア2015」が、6月24日に3331 Arts Chiyodaで開幕した。国内外のストロボ関連メーカー10社が出展し、各社の製品を試すことができる。ここでは、各ブースの展示の一部を紹介する。
- 開催日:6月24日(水)、6月25日(木)
- 時間:11時~20時(6月24日、17時~20時はライトアップスタッフのみの対応)、11時~17時(6月25日)
- 会場:3331 Arts Chiyoda
- 住所:東京都千代田区外神田6-11-14
ハイアマチュアもプロに近い機材を使う時代に
主催するライトアップは、スタジオ関係やプロカメラマンを顧客に持つ写真機材の販売店。同社がクリップオンストロボのアクセサリーを扱った際に、スタジオマンから大きな注目があり、こうしたポータブル機材の需要が大きいと判断。今回のイベントを開催したという。同社がこうしたイベントを開催するのは初めて。また、業界でも珍しい取り組みとなっている。
出展社のアイテムを見ると、ポータブル、ワイヤレス、多灯ライティングといったものがトレンドになっているようだ。こうした機材を使うハイアマチュアも増えていると、いくつものブースで耳にした。
アガイ商事
ブロンカラーのモノブロックストロボ「シロスS」シリーズを展示。AndroidまたはiOS端末とWi-Fiで接続することで、アプリで調光などの設定ができる。設定を変える度に本体の場所まで行かなくて済む。電源はACのみで、TTLは非対応。400W/sタイプが税別18万円、800W/sタイプが税別22万円。
イメージビジョン
カクタスのクリップオンストロボ「RF60」を展示。TTLは非対応だが、ワイヤレス対応で税別2万3,800円と比較的安価。ストロボ本体にトランスミッター機能を搭載しており、カメラに装着すれば離れた場所にある他のRF60を制御できる。ガイドナンバーは56と、一般的なクリップオンストロボの最上位モデルと同等。
キヤノンマーケティングジャパン
クリップオンストロボの最上位モデル「600EX-RT」(税別6万5,000円)とトランスミッター「ST-E3-RT」(2万8,000円)を展示。電波による制御が可能なため、障害物があっても使用可能。多灯で使う人も多いという。TTLにも対応している。
ケンコープロフェッショナルイメージング
ゴドックスのクリップオンストロボ「WITSTRO」シリーズを展示。クリップオンタイプながら、オパライトやスヌートなど大型ストロボのようなアクセサリーが使えるのが特徴。バッテリー式のため屋外でも使える。TTLとワイヤレスシンクロは非対応。ワイヤレス化できる送信機と受信機の発売も予定しているとのこと。価格は180W/sタイプが税別7万円、360W/sタイプが税別8万5,000円。
コメット
バッテリー式モノブロックストロボ「ADm-300RC」を展示。同社モノブロックストロボのアクセサリーが共通で使用可能。TTLは非対応だが、ワイヤレストランスミッター込みで税別12万8,000円とリーズナブル。バッテリーは外付け式。出力は300W/s。ACとシガーソケット電源でも使用可能。
セコニック
セコニックは露出計やカラーメータを展示。カラーメーターの「スペクトロマスターC-700」は、灯体毎に色温度を計測する機能を備える。その際に、色を合わせるためのフィルター値を灯体毎に表示できるため、多灯ライティングでの使用などを提案していた。価格は税別17万円。
プロフォト
バッテリー式ストロボ「B2」は、発光部を小型にしたことでセッティングの自由度を高めた製品。TTLやワイヤレス発光にも対応する。価格は税別29万8,000円。1つのバッテリーで2灯発光できるため、多灯ライティングも容易にできる。
マンフロット
クリップオンストロボ用のスタンド「ナノポールKIT」を展示。オフカメラや多灯ライティング向け。脚の1本の長さが変わるため、不整地でのセッティングに対応できる。またセンターポールのみを外して、手持ちのポールとして使用することもできる。価格は税別1万8,500円。