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Phase One、中判デジタルの「XFカメラシステム」を発表

1億画素以上を見越した新レンズも

フェーズワンは、中判デジタルの「フェーズワンXFカメラシステム」を発表した。日本国内での価格は、DNPフォトイメージングジャパンが近日発表する。

35mm判の2.5倍のセンサーサイズを採用する中判カメラシステム。AFシステムに、独自技術で開発したハニービー・オートフォーカス・プラットフォーム(HAP-1)を採用する。Profotoワイヤレスフラッシュトリガーをカメラに内蔵した。

タッチ操作を取り入れたUIを採用し、デジタルバックの3.2型モニター、グリップ上の1.6型モニターがタッチパネルになっている。デジタルバックでは、撮影画像をタップ操作で等倍まで拡大し、スワイプで表示位置を移動できる。

デジタルバックは、IQ3 80MP、IQ3 60MP、IQ3 50MPの3機種に対応。16bitカラー、14段のダイナミックレンジを特徴とし、IQ3 80MPはクラス初という60分までの長時間露光も可能。

レンズも新たにシュナイダークロイツナッハの120mmマクロと35mmの2本を発表。どちらも1億画素以上のイメージセンサーを見越した設計という。XFシステムでは、20本の高解像レンズと60本以上の旧レンズをサポートする。

Schneider Kreuznach 120mm LS f/4.0 Macro
Schneider Kreuznach 35mm LS f/3.5

アーカイブ撮影のような、振動を極力廃した撮影シーンに向け、振動センサーを搭載。本体に伝わる振動をリアルタイムにグラフで液晶タッチパネルに表示できる。

ウエストレベルファインダーの発売も予告されており、装着時はボディ前面下部のレンズわきにあるFnボタンでレリーズできる。プリズムファインダーと交換式で、どちらもHAP-1オートフォーカスプラットフォーム機能による測光に対応する。

なお、XFカメラシステムに特化したCapture One 8.3も同時に発表。30%以上高速化したテザー撮影や、300機種以上の35mmデジタル一眼レフカメラをサポートしている。

(本誌:鈴木誠)