写真展告知

小西弘晃写真展:City of Whispers

写真家の小西弘晃氏による写真展「City of Whispers」が、OM SYSTEM PLAZA Creative Wallにて、2月5日(木)から開催される。

OM SYSTEMが主催した若手写真家支援写真展「Limelight 2025」のUnder30部門において、作品「City of Whispers」でグランプリを受賞した小西氏による同名の写真展。

2月8日(日)に行われるトークショーでは、「Limelight 2025」で審査員を務めた中藤毅彦氏と宇井眞紀子氏のほか、Under40部門でグランプリを受賞した吉田祥平氏が出演する。

本展の写真は、街が発するあらゆる「音」を頼りに撮影された。

この世界にある全てものは常に振動していて、そこにはリズムがあり、メロディがある。さらに目を閉じてよく耳をすませると、沈黙していた言葉や記憶が声となって聞こえてくる。

その時、私はめまいに似た体験をした。
自明性が崩壊した夢と現実の間で、ある囁きに導かれるようにシャッターを切った。

人の知覚は極めて多様で、複雑なパラメータによって構成されている。普段、暗渠化された目に見えない隠れた次元は、何か恐ろしいものとして忌避されるが、そこに1つの自由を見出すこともできる。なぜなら「異界」的なものは、社会全体に広がる閉塞感や退屈から逃走するための抜け道、エアポケットのような存在になる可能性を秘めているからだ。

私にとってカメラは、自分以外のものに触れるためのコミュニケーションツールだ。想像力さえあれば、生活の中に存在する全てが被写体になり得る。何気ないものにも声があり、詩情がある。──決して遠くへ探しに行く必要はなかった。

そして写真という曖昧なメディアだからこそ、答えを急がずに「分からなさ」の中で彷徨い、対話を続けていくことができる。ひいては個人が社会との関わり方を考えるうえで、路上という場所での撮影はあまりにも適していた。

本展では、それぞれの「異界」への入り口を探していただけたら嬉しい。
それは、日常がもっとワクワクするものになってほしいという、小さな祈りでもある。

小西弘晃

作家コメント

会場

OM SYSTEM PLAZA Creative Wall

開催期間

2026年2月5日(木)~2月16日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

2月10日(火)・11日(水)

ギャラリートーク

2月8日(日)13時00分~14時00分

作者プロフィール

1998年、東京都生まれ。音楽大学を卒業後、ゲーム会社のサウンドクリエイター/ディレクターとして音楽制作に携わる。2024年よりストリートスナップやポートレートを中心とした写真作品の発表を開始。2025年に初の個展「逢魔時」(Gallery Niépce)を開催。写真集に「City of Whispers」「PROXEMICS」などがある。