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貸切電車でポートレートを撮影 無線ストロボが活躍

プロフォト「B2」ワークショップレポート

B2 250 Air TTL

プロフォトは、5月13日にワークショップ「Profoto Experience in 都電荒川線」を開催した。ここではその模様をお伝えする。

同社のバッテリー式無線ストロボ「B2 250 Air TTL」の使いこなしを実践的に学べるセミナーで、主にプロを対象としたものだ。1万円の有料セミナーだが、12人の定員が埋まった。

このイベントは、これまでにも代々木公園や法明寺など都内で行われており、今回は都電荒川線の貸切電車とカフェKAKULULUでモデル撮影を行った。講師は写真家の上田晃司氏。

車内で日中シンクロの威力を発揮

ワークショップのスタートは都電荒川線の三ノ輪橋停留場。ここから同線の東池袋四丁目停留場まで約50分間で最初の撮影が行われた。

都電荒川線の車両を貸切で使用した

座席に座ったモデル(井上智絵さん)を狙ったシーンだが、そのままモデルの顔に合わせた露出で撮影すると、当然窓の外は白トビする。そこで、B2で日中シンクロを行う。これにより、窓の外の景色も写し込んだ撮影ができた。

狭い車内でも小型のB2ならセッティングしやすい
トランスミッターはホットシューに装着する
参加者も次々に撮影した

セッティングは上田氏が行い、手本となるカットを撮影。それを参加者が確認し、実際に各自が撮影を行った。こうした場合の日中シンクロでは、窓の外の露出が適正よりも1段ほど暗くなるようにした上で、ストロボを発光するとのことだ。

ストロボ無しで撮影すると、背景が白トビする。モデルは井上智絵さん。1/200秒 / F2.8 / ISO1600
B2を発光させることで、窓の外も描写することができた。1/200秒 / F4 / ISO100

B2は、充電式バッテリーで最大215回までのフル発光が可能なストロボ。一般的なクリップオンストロボよりも大幅に光量が多いのが特徴だ。そのため、画質を重視した低感度での撮影が行えた。電車内のように電源の取れない場所では威力を発揮する。

またB2はバッテリー部と発光部が分かれているため発光部が軽量で、例えばゴリラポッドなどを使って車内の柱に発光部をセッティングするといった柔軟な使い方ができる。

また車内では多灯セッティングの例として、グリッドを付けたキーライトをモデルに直接向け、さらに車内の背景を持ち上げるためソフトボックスを付けたB2をセットした。

B2の発光部をゴリラポッドで柱に取り付けたセッティング。これがキーライトとなる
モデルの斜め背後からソフトボックスで影を起こした
ソフトボックスの効果で肩のラインが綺麗に出ている。1/200秒 / F2.8 / ISO100
B2は1つのバッテリーから最大2灯に電源を供給可能。小型であることと相まって多灯ライティングが容易にできる
続いてはキーライトを窓に向けて、ガラスに反射させるセッティング。ソフトボックスはそのままだ
簡単に先ほどとは違ったライティングにすることができた。1/200秒 / F4 / ISO100

料理撮影でもB2が活躍

列車を降りた参加者は、続いてカフェKAKULULUに。ここでは上田氏によるB2のプレゼンテーションがあった。

カフェKAKULULU

「B2は説明書を読まなくてもわかるくらい簡単に操作できる。TTL対応のためオートで撮影してその結果を基にマニュアルで追い込め、素早く撮影に移れるメリットがある」(上田氏)。

上田晃司氏。手にしているのはグリッドを装着したソフトボックス

続いて、ハイスピードシンクロを使った料理の撮影を行った。B2は1/8,000秒までのシンクロが可能。今回は1/1,000秒という高速シャッターを使うことで、絞りを開けながらも外光の影響を排除した写真を撮ることができた。

ストリップボックスという細長いソフトボックス1灯による料理撮影。手前はレフで起こしている
1/1,000秒で撮影しているため、外光の影響を受けていない。1/1,000秒 / F2.8 / ISO100

続いてはモデルの撮影。ここでは主にアクセサリーによる描写の違いを説明した。ソフトボックス、アンブレラ、ビューティーディッシュ、グリッドなどプロフォトでは様々なアクセサリーを用意している。これらは同社のハイエンドモデルからB2のような比較的低価格のモデルまで共通で使えるのも特徴となっている。

例えばグリッドと呼ばれるアクセサリーは、光の進行方向を絞ることができ、影をシャープにできる。ソフトボックスやアンブレラにも装着可能で、光がまわりすぎる場合などにグリッドを使うと良いそうだ。

グリッドの一例

上田氏によるとソフトボックスなどは組立が早くできるのが良いとのこと。オクタタイプのものでも1分ほどで組み立てられるという。

まず、オーソドックスなソフトボックスによるライティング
グリッドを装着しているためやや硬めの光。1/1,000秒 / F3.5 / ISO100
次はよく使われるアンブレラにディフューザーを装着したもの
先ほどよりも光が柔らかくなった。1/1,000秒 / F2.8 / ISO100
続いてはビューティーディッシュをメインに、大きなアンブレラで広く光を当てるセッティング
上の作例よりも背後の壁までよく光がまわっている。1/200秒 / F2.8 / ISO100
硬い光が作れるマグナムリフレクターは、太陽光のような効果が得られる。今回はモデルの背後にセッティングして逆光にした
全体にフレアが発生し柔らかい描写になった。1/200秒 / F2.8 / ISO100
最後は窓際での日中シンクロ。モデルの上にある電球の影響を避けるため、そこに向かってB2を当てた
電球の影響がなくさわやかな仕上がりとなった。1/100秒 / F2.8 / ISO200

今回のワークショップでは、豊富なアクセサリーを実際に試してどのような効果があるのかを確認できるのが大きな意義だったと感じた。参加者からはアクセサリーについて、上田氏に熱心に質問する姿が見られた。