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比嘉良治写真展「海と岩の語りを読む・琉球諸島」
(ギャラリー冬青)
(2013/5/24 00:00)
琉球人の心には昔からニライカナイが宿っている。それには大なり小なりの差はあるが今も秘めつづけられ、これからも意識の底に持続されていいくだろう。
島人にとっては海と陸の接点が神聖な場であり貴重な生活の場でもある。上を向いて大きな空間と対話をし、海原を仰いで祈祷と儀式が今日も営まれる。真っ白い砂浜は歌や踊り、スポーツに興じる舞台でもあり、料理と泡盛で清められて公の場となり、瞑想にふける個の空間ともなる。
遠くを見つめ、想いを広げ、根を深める。海と陸の間に人は生きる力を得るのだ。
美しさを見たら、美しさを消し去る。美しさが消えたら、腰をおろす。やがて熱風が過ぎ去り海と岩の語りが聞こえて来る。
そのとき 見えるものが滲みでてくる。静かに琉球を読む。
(写真展情報より)
比嘉良治写真展「海と岩の語りを読む・琉球諸島」
- 会場:ギャラリー冬青
- 住所:東京都中野区中央5-18-20
- 会期:2013年6月7日(金)〜2013年6月29日(土)
- 時間:11時〜19時
- 休館:日曜・月曜・祝日