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ソニー、裏面照射型CMOSセンサーで「内閣総理大臣発明賞」を受賞

NEX-5のデザインも「発明賞」に

 ソニーは16日、裏面照射型CMOSイメージセンサーの発明が、平成25年度全国発明表彰(公益社団法人発明協会主催)の「内閣総理大臣発明賞」を受賞したと発表した。科学技術の振興、産業経済の発展に大きく貢献している発明で、恩賜発明賞に次いで優秀と認められるという賞。

 裏面照射型CMOSイメージセンサーは、従来の表面照射型では入射光の一部を遮っていた配線層をシリコン基板の下部に配置。シリコン基板の裏面側から光を照射する構造とし、基板内のフォトダイオード上部の面積を広くとることで光学特性を向上した。デジタルスチルカメラのほか、デジタルビデオカメラやスマートフォンでも採用している。

同発明の構造イメージ(ニュースリリースより)

 発明は構造および製造方法の基本特許で、次世代CMOSイメージセンサー技術の確立と発展に貢献した点が高く評価されたとしている。受賞者はソニー株式会社アドバンストデバイステクノロジープラットフォームセミコンダクタテクノロジー開発部門 馬渕圭司氏・鈴木亮司氏、ソニーLSIデザイン株式会社 第3LSI設計部門 森智則氏。

 また、2010年に発売したレンズ交換式デジタルカメラ「NEX-5」の意匠が「発明賞」を同時受賞。現行モデルにも引き継がれる「正面から見るとレンズよりもボディが小さく見える斬新なデザイン」と、「初めて一眼カメラを使う人でも直感的に操作できる使いやすさを両立させた」点が高く評価されたとしている。受賞者はソニー株式会社 UX・商品戦略・クリエイティブプラットフォーム クリエイティブセンター 高木紀明氏。

NEX-5

(本誌:鈴木誠)