シグマ、“TRUE II”エンジン搭載の「DP1x」


 シグマは22日、APS-Cサイズの「FOVEON X3 ダイレクトイメージセンサー」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「DP1x」を発表した。価格はオープンプライス。店頭予想価格および発売時期は未定。21日に米国で開幕するカメラ関連イベント「PMA 2010」で展示する。

DP1x

 同社が2009年10月に発売した「DP1s」の後継モデルとみられる。姉妹モデルの「DP2」シリーズと同様に画像処理エンジン「TRUE II」(Three-layer Responsive Ultimate Engine II)を搭載し、処理速度の高速化やAFスピードの高速化を図った。

 同時発表の「DP2s」と同じく、新機能「パワーセーブモード」を装備。電源消灯時にレンズへの電力供給をなくすことで待機電力を節約する。ただし、パワーセーブモード有効時はカメラの起動が通常より遅くなるという。

 また、新たに「QS」(クイックセット)ボタンを新設し、ボタン配置やユーザーインターフェースをDP2シリーズと共通化した。「DP2シリーズと一緒に使用する場合でも、操作に迷うことなく撮影できる」としている。

 QSボタンでは、各種カメラ設定や撮影モードを変更できる。ISO感度、ホワイトバランス、ストロボモード、測光モード、画像サイズ、カラーモード、画質、ドライブモードを素早く切り替えられる。

 機能面ではDP2との共通化を図っており、DP2に搭載していた「カラーモード」や「マイセッティング」などを利用可能。撮影時のリアルタイムヒストグラム表示にも対応する。

 レンズは「DP1」、「DP1s」に引き続き35mm判の焦点距離28mm(実焦点距離16.6mm)でF4の単焦点レンズを採用。レンズ構成は5群6枚。最短撮影距離は30cm。

 撮像素子は有効約1,406万画素のFOVEON X3 ダイレクトイメージセンサー。センサーサイズは20.7×13.8mm。最大記録解像度は2,640×1,760ピクセル。感度はISO50~3200(ISO1600~3200はRAWのみ選択可能)。320×240ピクセル、30fpsの動画記録にも対応する。

 液晶モニターは従来モデルと同じく約23万ドットの2.5型。内蔵ストロボのガイドナンバーは6(ISO100・m)。ホットシューも装備する。記録メディアはSDHC/SDメモリーカードとMMC。

 電源は従来機種と同じくリチウムイオン充電池「BP-31」。本体サイズは113.3×50.3×59.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は250g(電池、カードを除く)。



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2010/2/22 01:00