シグマ、逆光耐性を高めたAPS-Cコンパクト「DP1s」

~“クイックセットメニュー”にも対応

 シグマは、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「DP1s」を10日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万4,800円前後の見込み。

DP1s背面
DP1s

 同社が2008年春に発売した「DP1」の後継モデル。DP1で逆光撮影をした際に画面が赤くなる現象を改善したほか、ズームボタンに「クイックセットメニュー」を装備した。そのほかいくつかの機能追加を行なっているが、基本的な仕様はDP1とほぼ同一となっている。シグマでは、「DP1sは、DP1の改良版と位置づけている。これから使用する人が少しでも使いやすくなるようにした」としている。

 逆光撮影に関する現象はハードウエアに起因するため、DP1をファームウェアアップデートで対応させることは難しいことからモデルチェンジでの対応となった。

 クイックセットメニューは、DP2などが採用しているメニュー設定システム。静止画撮影中にズームボタンを押すことでクイックセットメニューが表示される。クイックセットメニューでは、ISO感度、ホワイトバランス、フラッシュモード、測光モード、画像サイズ、色モード、画質、ドライブモードなど8つの項目を素早く設定できる。


クイックセットメニューの例(1ページ目)クイックセットメニューに割り当て可能な機能

 そのほか、機能の追加は以下の通り。

  • ISO感度50の追加
  • ISO感度設定で「オート」を選択した場合、「ISO AUTO」と表示されるようになった
  • ホワイトバランス設定で「オート」を選択した場合「AWB」と表示させるようになった
  • オートブラケットの表示箇所を画面左上に変更した
  • MFモード時に表示されるスケールにft(フィート)表示を追加した
  • グリッド表示に画面表示ボタンを押すと、液晶モニターが「アイコン表示」、「グリッド表示」、「アイコン非表示」、「液晶モニター表示」、「液晶モニターOFF」の順に切り替わるようになった

 センサーはDP1と同じ有効1,406万画素のFOVEON X3ダイレクトイメージセンサー。画像処理エンジンも「True」を継承した。レンズは35mm判の焦点距離28mm、F4の単焦点タイプ。液晶モニターは約23万ドットの2.5型TFT。




(本誌:武石修)

2009/10/2 19:51