ソニー、「α」関連事業を大阪から品川に集約


 ソニーは13日、デジタル一眼レフカメラ「α」関連の事業を、大阪市から東京・品川に集約すると発表した。デジタルイメージングの各事業部門との相乗効果を高めるという。

 これまで、新大阪ビジネスセンター(大阪府大阪市)を主たる拠点として行ってきたデジタル一眼レフカメラ「α」関連の事業を、2010年3月末までに品川テクノロジーセンター(東京都港区)に集約する。

 これにより、ビデオカメラやデジタルカメラといったほかのデジタルイメージング各事業部門との技術・製品開発の相乗効果の最大化を図り、α事業のさらなる強化を推進する考え。同時に、デジタルイメージング事業全体のより効率的なオペレーションを目指すとしている。

 ソニーは2005年7月、コニカミノルタとレンズ交換式デジタル一眼レフカメラの共同開発を発表。αシステムと互換性のある製品の開発を発表した。その後、2005年8月1日付けで「αマウントカメラ」を略した「AMC事業部」(現パーソナルイメージング&サウンド事業本部イメージング第3事業部)を発足。さらにコニカミノルタのカメラ事業撤退(2006年1月)を受け、デジタル一眼レフカメラ事業の一部資産を譲り受けた。

 コニカミノルタは旧コニカと旧ミノルタの合併により生まれた企業で、そのうち旧ミノルタは関西を拠点としていた。特に堺工場は、αを含む多くのミノルタ製品を生み出した場所として知られる。

 なお今回の体制変革において、ソニーはPC事業の本部機能であるVAIO事業本部に、ソニーイーエムシーエス長野テックで行なっている設計機能などを統合すると発表した。それに伴いVAIO事業本部は、ソニーイーエムシーエス長野テックのサイト内に新設する「長野ビジネスセンター」に移転する。



(本誌:折本幸治)

2009/11/13 16:57