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パナソニック、新フラッグシップ機「LUMIX GH5」を海外発表

6K PHOTO機能を新搭載 AF高速化や画像処理エンジンの刷新も

パナソニックは4日、マイクロフォーサーズカメラ「LUMIX GH5」を海外で発表した。3月末に1999.99ドルで発売する。国内での発売は未定。

フォトキナ2016で開発発表し、2017年前半のリリースを予告していたモデル。同社ミラーレスカメラのフラッグシップモデルとなる。

画素数は従来モデルLUMIX GH4の有効1,605万画素から2,030万画素になった。新たに「6K PHOTO」機能を搭載し、30fpsで連写した画像を6K解像度(1,800万画素)で静止画として保存できる。また引き続き4Kフォトも利用できる。

画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」も刷新し、自然なテクスチャ表現が可能になったとする。デモザイク処理中のピクセルの9倍のエリアを参照する技術などで実現した。また、各画素に最適な処理を行うことで偽色も抑えられるという。さらにノイズリダクション処理も新しくなり、従来の4倍の精度になったとする。

手ブレ補正機構は5軸のDual I.S.2を採用する。対応レンズ装着時にはレンズで2軸、ボディで5軸を補正。効果は5段分としている。

引き続き空間認識AFを搭載するが、新ヴィーナスエンジンによる測距時間の短縮と、AF時のセンサー駆動速度をGH4の2倍となる480fpsにすることなどでAF速度は0.05秒となった(従来は0.07秒)。連写速度はAF固定で12コマ/秒(従来と同じ)、AF追従で9コマ/秒(従来は7コマ/秒)。フォーカスポイントは従来の49点から225点に増加している。

複数枚の画像を撮影してピント位置を後から変更できる機能も搭載する。

なお、USBテザリング機能に対応するファームウェアが2017年後半に公開される。

動画機能では、世界で初めてミラーレスカメラとして4K/60pの撮影に対応したのが特徴。イメージセンサーからの信号読み出し速度を約1.7倍に高速化することや画像処理速度を1.3倍に高めることで実現した。ローリングシャッター歪みも低減しているという。

ボディはマグネシウム合金製。防塵、防滴、-10度までの耐寒性能を有する。最高シャッター速度は1/8,000秒。シャッターは20万回の耐久性を謳う。

EVFは約368万ドットの有機ELパネル。液晶モニターは162万ドットのタッチパネルでフリーアングル式となっている。

UHS-IIに対応するデュアルSDメモリーカードスロット備える。

Wi-Fi(IEEE 802.11ac)およびBluetooth 4.2機能も備える。

本誌:武石修