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懐かしいデザインのニコン用レンズ「NOKTON 58mm F1.4 SL II S」

露出計連動爪つき ニコンDfと組み合わせた写真を掲載

NOKTON 58mm F1.4 SL II S(シルバーリム)

コシナは、フォクトレンダーの交換レンズ「NOKTON 58mm F1.4 SL II S」を10月に発売する。希望小売価格は税別6万5,000円。鏡筒先端部のカラーにより、シルバーリムとブラックリムの2タイプを用意する。

生産終了となった「NOKTON 58mm F1.4 SL II N」(2012年2月に外装切り替えで登場)を置き換える製品。光学系は従来モデルを継承しながら外観を一新した。マウントはCPU内蔵ニコンAi-S互換で、露出計連動爪も新たに備えている。

ブラックリムも選べる

同レンズの光学系は、同社が2003年に限定発売した「Auto-Topcor 58mm F1.4」(M42マウントとAi-Sマウントで各800本)で初採用。東京光学から継承した設計をベースにしており、ダブルガウス構成によるクラシックレンズの味わいと最新光学技術による現代的性能を合わせ持ったレンズとしている。

絞り羽根は9枚。最短撮影距離は0.45m。フィルター径は52mm。

最大径×長さは67.6×45.5mm。重量は320g。

別売でねじ込み式の丸形フード「LH-58s」(税別5,000円)を用意する。

ねじ込みフードLH-58s

ニコンDfにつけてみた

"オールドニコン"を想起させるルックスの「ニコンDf」に組み合わせてみた。写真のレンズカラーはシルバーリムこと"先白"だ。

本レンズの外観は、コシナの発表文によると「昭和40年代(1965〜1974年)の一眼レフ交換レンズへのオマージュ」。当時のニッコールレンズに敬意を表したスタイリングに見える。同じ光学系の従来モデルと見比べると、フィルター径が58mmから52mmに変わっており、これも当時のFマウントニッコールが力を入れていた「アタッチメントサイズ(=フィルター径)の統一」にならったのかもしれない。だとしたら、実にコシナらしい…という感想を持つマニアックさである。

オールドニッコールと比べた場合に手触りが異なるのは、当時のニッコールレンズがアルミに黒のペイントだったところ、本レンズは現行コシナレンズと同様に黒のアルマイト仕上げになっているため。手指に伝わるローレットのエッジ感や刻印文字の陰影は、現行コシナレンズの質感がそのまま反映されている。この現行品とオールドのハイブリッド具合がニコンDfに通じると感じたポイントだ。

別売のフード装着例

ちなみにニコンDfで撮影時にレンズ側の絞りリングを使うには、カスタムメニュー内「コマンドダイヤルの設定」→「絞り値の設定方法」で「絞りリング」を選んでおく。このレンズを手にするなら、ぜひとも絞りリングを使った撮影を楽しみたい。

カラフルな被写界深度指標と絞り値がクラシカル