デジカメ Watch アワード

結果発表!「デジカメ Watch アワード 2024」

読者が選んだ2024年の“顔”は?

今年発売されたデジタルカメラから最大3機種に投票いただく「デジカメ Watch アワード 2024」の結果を発表します。総投票数は909件・2,727票でした(受付期間:2024年12月13日~12月25日)。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。

1位:ソニー α9 III(338票)

今年1月に発売した「α9 III」。搭載する積層型フルサイズCMOSセンサーに、全画素を同時に露光できるグローバルシャッター方式を採用しています。今年の初めに登場(発表は2023年11月)したモデルですから、2024年末を迎えた今に至るまで、α9 IIIが世界に与えた驚きを上回るカメラはついに現れなかったということでしょう。最高約120コマ/秒の高速連写や、ストロボ全速同調への対応など、写真表現の可能性を大いに広げた点が各所から高い評価を受けています。

思い起こせばカメラグランプリ2024でも2冠(「大賞」と「あなたが選ぶベストカメラ賞」を受賞)を達成したα9 IIIは、まさに“今年の顔”としてふさわしい活躍でした。年末にフラッグシップモデルの後継機「α1 II」も登場しましたが、そのラインアップの拡充が止まらないαから、2025年も目が離せない展開となるのではないでしょうか。

結果発表にあたり、受賞メーカーのソニーよりコメントをいただきました。

受賞メーカーのコメント

この度は、「デジカメ Watch アワード 2024」の1位をいただき、大変光栄に存じます。

「α9 III」は、世界で初めてグローバルシャッター方式のフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。全画素を同時に露光・読み出しを行うグローバルシャッター方式により、歪みのない撮影と、最高約120コマ/秒の連続撮影性能や1/80,000秒の高速シャッタースピードなど新次元の高速撮影を実現しています。実際に、様々なスポーツ大会などでプロフォトグラファーの皆さまに「α9 III」をご使用いただき、決定的な瞬間の撮影に貢献しています。

今回の名誉ある賞は、イノベーションを起こそうとする姿勢を支持していただいた結果だと考えています。

従来は不可能とされていたことを乗り越えてカメラの未来を創造し、お客さまの期待を超えることがソニーの役割であり、α(Alpha)らしさに繋がっていると信じています。

これからも、トッププロから初めてカメラを使用する方まで、多様なクリエイターとともにコンテンツ制作の未来を創り、イメージング市場に貢献していきます。

2位:リコーイメージング PENTAX 17(317票)

“フィルムカメラ”の新モデルが堂々2位を獲得しました。2022年12月にリコーイメージングから突如として発表された「フィルムカメラプロジェクト」でしたが、2024年に入りついにその姿が披露され多くの注目を集めました。製品が生まれるまでには部品調達など難題も多く、その開発ストーリーを聞くと「技術の継承」がいかに難しいものであるかを思い知らされます。若年層を中心に再燃しつつあるというフィルムカメラを、新製品として提供することで、サポートなど安心して使える環境を整えることも同社の企図するところに含まれています。ある意味で業界に一石を投じた「PENTAX 17」がもたらすものに、今後も注目です。

3位:キヤノン EOS R1(236票)

長い間“空席”になっていた場所がようやく埋まりました。キヤノンRFシステムで初のフラッグシップモデルとなる「EOS R1」の登場です。単純なスペックの数値上では進化具合が地味に感じられるかもしれませんが、その信頼性はまさに“1”。発売からまだ時間がたっていませんから、Accelerated Captureシステムにより実現した高い画像処理性能や、クロスAFの採用による食いついたら離さないAFは、これからどんどんその評価を高めていくことでしょう。これで各社のフラッグシップが出揃いましたので、ハイエンドモデルの競争は来年もさらに盛り上がりを見せてくれるのではないでしょうか。

最終結果

デジカメ Watch編集部