6月号【乃下未帆 + オリンパス・ペンライトE-PL1】3週目
~コンパクトで高画質


 3週目の上ブロックはISO200。絞りF4かF5、シャッタースピード 1/200秒。レンズは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」。下ブロックもISO200。そして純正ストロボ「FL-50R」を使っている。絞りF5.6、シャッタースピードは1/160秒に固定。レンズは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-F5.6 L」。画角的には焦点距離18~24mm相当を使用している。

 FL-50R使用時、外付けEVFとは排他となり、液晶モニターを見ながらの撮影となる。この場合、3点でホールドができなくなるため、何かでボディを固定しないと手ブレしやすい。特に縦位置の場合は、ストロボの重さで下に引っ張られる。

 例えば今回のケースでは下ブロックの右上と中央以外、アングルからも分かるように、筆者は床に座り、膝を立て、膝の上にカメラを固定しながら撮っている。液晶モニター使用時は、三脚を使わなくてもちょっと工夫するだけで安定した撮影が可能だ。

 AFは補助光も無く暗い状態でも結構正確。このシーンに限らず中央の測距点以外は、全般的に若干後ピン癖はあるものの、液晶モニタやEVFだと分かり易いので、まずまずの精度でピントが来ているように思う。いずれにしてもこのカメラの用途を考えると十分な性能だろう。

 縦横比が変えられる「マルチアスペクト」と呼ばれるモードは、4:3、6:6、16:9、3:2に設定可能だ。今回は標準の4:3で撮影し、RAW現像時に3:2へトリミングしているが、撮影時モニター内に該当する枠が出るため、厳密なフレーミングを行なうときには便利。ミラーレスカメラの利点といえる。

 3週間ご覧頂いたように、画質に関しては結構いい感じだ。サイズ的に何時もカバンに入れて持ち歩けるので、コンパクトカメラよりは高画質。加えてレンズ交換も楽しめる。また一眼レフカメラよりは小さく扱いやすいという、新しいジャンルのカメラであることは間違いない。人気があるのも肯ける実力を持っている。

 未帆ちゃん、この辺りになるとすっかり撮影にも慣れ、ポージングだけでなく、表情もいろいろ変わるようになってきた。流石に舞台歴が長いだけある。なのに筆者は段々EVFで眼が疲れ、普段とは逆の左目を使ったり使わなかったり。相変わらずカメラと格闘中……(つづく)。

actress乃下未帆
photographer西川和久
E-PL1
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-F5.6 L



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/6/18/ 00:00