高級コンパクトデジカメ6機種を比較する:機能・操作編

Reported by 北村智史

 デジタル一眼レフカメラの低価格化に加え、ミラーレス機の普及のあおりを受けて下火となっていた高級コンパクトデジタルカメラだが、最近になって画素数を抑えることで画質の向上をねらったモデルが増えてきたことで、再び盛り返しつつある。そんな中、この2月にはオリンパスXZ-1がデビュー。さらに注目度が高まってきたこのジャンルから6機種をピックアップして比較レポートしてみたい。


機種名メーカー名実勢価格発売時期
XZ-1オリンパス59,800円前後2011年2月
PowerShot G12キヤノン46,800円前後2010年10月
PowerShot S95キヤノン42,000円前後2010年8月
COOLPIX P7000ニコン38,500円前後2010年9月
LUMIX DMC-LX5パナソニック39,600円前後2010年8月
GR DIGITAL IIIリコー51,800円前後2009年8月

オリンパスXZ-1オリンパスXZ-1
オリンパスXZ-1

キヤノンPowerShot G12キヤノンPowerShot G12
キヤノンPowerShot G12

キヤノンPowerShot S95キヤノンPowerShot S95
キヤノンPowerShot S95

ニコンCOOLPIX P7000ニコンCOOLPIX P7000
ニコンCOOLPIX P7000

パナソニックLUMIX DMC-LX5パナソニックLUMIX DMC-LX5
パナソニックLUMIX DMC-LX5

リコーGR DIGITAL IIIリコーGR DIGITAL III
リコーGR DIGITAL III

高感度画質を意識した1,000万画素CCDを搭載

 今回取り上げるオリンパスXZ-1、キヤノンPowerShot G12、同PowerShot S95、ニコンCOOLPIX P7000、パナソニックLUMIX DMC-LX5、リコーGR DIGITAL IIIの6機種にほぼ共通しているのは撮像素子のスペックだ。サイズは1/1.63型ないし1/1.7型、有効画素数は1,000万ないし1,010万画素。記録画素数はいずれも3,648×2,736ピクセル(約998万画素)だ。コンパクトカメラで主流となっている1/2.3型の1,400万ないし1,600万画素のものと比べると、画素ピッチは1.5〜1.6倍ほど広い。乱暴な計算をすれば、感度で1段強有利と考えられる。

 一方、レンズはさまざまで、単焦点レンズもあれば光学約7.1倍ズームのものもある。

 XZ-1は28-112mm相当でF1.8-2.5と明るい。PowerShot G12は28-140mm相当F2.8-4.5で、倍率は高めでF値はわりと平凡。PowerShot S95は28-105mm相当F2-4.9と、広角端は明るいものの望遠端は暗め。COOLPIX P7000は28-200mm相当の高倍率でF2.8-5.6という望遠暗めのスペック。DMC-LX5のみ広角端が24mm相当で、その分望遠端は90mm相当止まり。開放F値はF2-3.3と、XZ-1に次ぐ明るさを備えている。単焦点のGR DIGITAL IIIは28mm相当F1.9というスペックだ。

【XZ-1】28-112mm相当の4倍ズームでF1.8-2.5と明るいのが売りだ【PowerShot G12】28-140mm相当の5倍ズーム。開放F値はF2.8-4.5とまあまあ普通
【PowerShot S95】28-105mm相当の3.75倍ズームでF2-4.9。広角端は明るいが望遠端は暗め【COOLPIX P7000】28-200mm相当の7.1倍ズーム。開放F値はF2.8-5.6で望遠端が暗い
【LUMIX DMC-LX5】この機種だけ広角寄りの24-90mm相当で、F2-3.3と明るめのスペック【GR DIGITAL III】28mm相当の単焦点でF1.9と明るい

 撮影モードは6機種ともにフル装備で、全自動モードのほかに、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出があり、さらに好みの機能を組み合わせて登録しておけるカスタム/ユーザー/マイモード、コンパクトカメラらしくシーンモードもある。

 XZ-1とPowerShotの2機種はローライトモード、COOLPIX P7000はローノイズナイトモードがモードダイヤル上にある。これらは暗い場所でもブレを抑えて撮れるもので、高感度撮影時の画質の良さをいかしたモードだ。また、DMC-LX5もシーンモード内にキャンドルや高感度を備えている。

【XZ-1】全自動のiAUTO、アートフィルター、ローライトモードなど【PowerShot G12】動画、ローライト、ファインダー撮影用のクイック撮影モードなど
【PowerShot S95】動画、ローライトモードなど【COOLPIX P7000】動画、ローノイズナイトモードなど
【LUMIX DMC-LX5】モードダイヤル。露出モードが選べる動画、シーン、マイカラーモードなど【GR DIGITAL III】ロック機構付き。モード数は多くない

 XZ-1のみ有機ELモニターを採用している(ほかの5機種は液晶モニター)。サイズは3.0型で3:2比率。61万ドットながら、特殊な配列とすることでVGA(約92万ドット)に匹敵するという。PowerShot G12は少し小さめの2.8型、46.1万ドットで4:3比率。縦位置にも対応できる2軸回転式のバリアングルで、ロー/ハイアングル撮影や三脚に固定しての撮影、自分撮りが多い人には便利だ。PowerShot S95は3.0型で46.1万ドットの4:3比率。COOLPIX P7000は3.0型で92万ドットの4:3比率。LUMIX DMC-LX5は3:2比率の3.0型、46万ドット。GR DIGITAL IIIは4:3比率の3.0型、92万ドット。

 背面モニターの見え具合について、別々に見ている分にはほとんど気になることはない。しかし横並びで比較すると、XZ-1は少しグリーンが強めに感じられる。また、GR DIGITAL IIIは明るさがもうひとつで、発色もややくすんだような印象。対照的に、LUMIX DMC-LX5は彩度が高く、見た目は鮮やかできれいだが、実画像との差が気になりやすい。好印象だったのは2台のPowerShotとCOOLPIX P7000。色の偏りや誇張が少ないので安心して撮影できるし、特にCOOLPIX P7000は高精細なこともあって、メニューの表示などもきれいだ。なお、PowerShot G12、COOLPIX P7000、GR DIGITAL IIIの3機種は電子水準器を内蔵している。

【XZ-1】3型61万ドットの有機ELディスプレイを採用。肉眼で見るほうがもう少し薄いがややグリーンの偏りがある【PowerShot G12】バリアングル式の2.8型46.1万ドット。色の偏りは少ない
【PowerShot S95】PowerShot G12より少し大きめの3型46.1万ドット。やはり色の偏りは少ない【COOLPIX P7000】3型92万ドット。色の偏りはほとんどなく、高精細で見やすい
【LUMIX DMC-LX5】3型46万ドット。彩度が高く、実画像との色の違いが気になりやすい。【GR DIGITAL III】DMC-LX5とは逆に、少々地味な見え方。3型92万ドット。やや暗めに感じた

 PowerShot S95を除く5機種はアクセサリーシューを備えており、外付けのストロボなどを装着できる。XZ-1とDMC-LX5は別売の電子ビューファインダーが用意されている。

 XZ-1に対応するVF-2は144万ドットの高精細液晶パネルを採用していて倍率も高く、きわめて良好な視野が得られるが、それだけに実売価格は2万5,000円ほどとお高いのが泣きどころ。一方、DMC-LX5に対応するDMW-LVF1は20.2万ドット相当のフィールドシーケンシャル方式。こちらも実売2万円ほどするうえに解像度的にも物足りない。

 なお、PowerShot G12とCOOLPIX P7000は実像式のズームファインダーを内蔵。後者は接眼部にゴムリングが取り付けられているのでメガネ使用者にはありがたい。また、GR DIGITAL IIIには別売の外部光学ファインダーが用意されている。

【XZ-1】別売のVF-2を装着した状態。高価だが非常にクリアで高精細な像が得られる【DMC-LX5】別売のDMW-LVF1を装着。解像度が物足りない
【PowerShot G12】実像式のズームファインダーを内蔵【COOLPIX P7000】接眼部のゴムパーツのおかげでメガネのキズの心配が少ない

6機種6様の操作性とカスタマイズ性

 操作関連で気になるのは、露出補正と感度、ホワイトバランスの設定が素早くできるかどうか。メニューの階層などは使っていれば慣れるものなので、ものすごくひどくなければ大きな問題にはならないが、レスポンスの良し悪しは慣れられるものではないので要注意。それから、カスタマイズ性も見逃せない部分だろう。

 ここからは個別に操作性とカスタマイズ性を見ていきたい。


・XZ-1

 レンズ基部にコントロールリング、背面の十字キー外周にホイール状のコントロールダイヤルを備えている。前者はプログラムAE時には感度、絞り優先AE時には絞り値、シャッター優先AE時にはシャッター速度、アートフィルターモード時はアートフィルターといったふうに、撮影モードによって機能が変わる。ただし、カスタマイズはいっさいできないのは物足りない点だ。

 露出補正は十字キーの上キーを押してコントロールダイヤルを回すか左右キーを押して設定する。ダイヤル単独操作で露出補正ができればいいのにと思うが、そういう親切心はないらしい。メニューを見ても、操作のカスタマイズを行なう項目はないに等しく、高級機らしからぬ融通の利きかなさだ。感度やホワイトバランスは十字キー中央のOKボタン押しで表示されるライブコントロールで行なう。

【XZ-1】レンズ基部のコントロールリング。絞りやシャッター速度、感度などを素早く変更できる。ただし、機能のカスタマイズはない【XZ-1】十字キーの外周にコントロールダイヤルがある。単独操作で露出補正ができれば便利だと思う
【XZ-1】プログラムAE時にリングを回すと感度を素早く変更できる【XZ-1】露出補正時の表示はこんな感じ
【XZ-1】ライブコントロールからの感度変更時の画面。その感度での露出値が見られるのはちょっと便利【XZ-1】ホワイトバランスもライブコントロールから。画面の色合いの変化を見ながら設定できる

・PowerShot G12

 ダイヤル類が盛りだくさんのPowerShot G12は、露出補正ダイヤルが左手側肩にある。カメラの両サイドを両手でつかむようにして持つと、ちょうど左手の親指がかかる位置ではあるが、液晶モニターを動かすと、どこをどう持てば便利になるのかわからなくなる。露出モードブラケティングを多用する人よりも、オートブラケット機能を使わずに露出補正操作によって露出をばらして撮る人のほうが多いだろうから、モードダイヤルと露出補正ダイヤルを入れ替えたほうが使いやすくなると思う。

 感度はISOダイヤルで素早く変更できて、これはすごくいい。ホワイトバランスは十字キー中央のFUNC./SETボタン押しで呼び出せるファンクションメニューから行なう。なお、絞り値やシャッター速度の変更は、前面の電子ダイヤルや背面のコントローラーホイールで行なう。

【PowerShot G12】左手側肩にある露出補正ダイヤル。個人的にはとても操作しづらい場所だと思う【PowerShot G12】対照的にとても使い勝手のいいISOダイヤル
【PowerShot G12】露出補正時の表示。ダイヤルの字が見えないぐらい暗いときに便利【PowerShot G12】こちらは感度を変えたときの表示。ダイヤルを見ずに操作するときに液晶モニターで確認できるのはいいところ
【PowerShot G12】ファンクションメニューでのホワイトバランス設定時の画面【PowerShot G12】一眼レフカメラのEOSのような電子ダイヤルを装備。絞りやシャッター速度の設定が素早く行える
【PowerShot G12】十字キー外周のコントローラーホイール。EOSのサブ電子ダイヤルみたいだが、露出補正には使わない

・PowerShot S95

 サイズ的にはもっともコンパクトだが、操作性はすこぶるいい。露出補正は背面のコントローラー単独操作で行えるので(レンズ基部のコントローラーリングで行なうようにもできる)、1枚撮って露出を変えてもう1枚といった撮り方をとてもスムーズにやれる。

 コントローラーリングの機能は上面のRING FUNC.ボタンで簡単に切り替えられるようになっていて、初期設定のSTD(スタンダード)では、プログラムAE時は感度、絞り優先AE時は絞り値などというふうに撮影モードに合わせて切り替わる。ホワイトバランス(感度も)はファンクションメニューで変更する。

【PowerShot S95】初期設定の状態では十字キー外周のコントローラーホイールの単独操作で露出補正が可能だ【PowerShot S95】露出補正中の画面。ホイールを回したときだけバーグラフが表示される
【PowerShot S95】レンズ基部にあるコントローラーリング。上面のRING FINC.ボタンでリングの機能を変更できる【PowerShot S95】プログラムAE時はリングの単独操作で感度の変更が可能だ
【PowerShot S95】RING FUNC.ボタンを押したときの画面。リングを回したときの変更要素を選べる【PowerShot S95】ファンクションメニューからの感度設定画面
【PowerShot S95】こちらはホワイトバランスの設定画面

・COOLPIX P7000

 PowerShot G12の対抗馬的存在のCOOLPIX P7000は、露出補正ダイヤルの位置は右手側でとてもしっくりくる。が、それ以外はかなり微妙である。

 感度やホワイトバランスは左手側のクイックメニューダイヤルで項目を選んでからダイヤル中央のクイックメニューボタンを押して設定する方式で、操作手順が多い時点でクイックとはいえないし、反応も鈍い。ボタンを押してから液晶モニター画面に表示が出るまでが長いし、設定が終わってから撮影可能状態に復帰するまでも待たされる。MENUボタンを押してからメニューが表示されるまで、再生ボタンを押してから画像が表示されるまで、そういったあらゆることに徹底して時間がかかる。

 なお、絞り値やシャッター速度は十字キー外周のロータリーマルチセレクターやコマンドダイヤルを用いて設定する。

【COOLPIX P7000】右手側正面にある露出補正ダイヤル。専用ダイヤルならこの場所がまっとうだと思う【COOLPIX P7000】露出補正ダイヤルを操作しているときの画面
【COOLPIX P7000】感度やホワイトバランスなどを設定するのに使うクイックメニューダイヤル【COOLPIX P7000】感度の設定画面。クイックメニューダイヤルをISOに合わせてクイックメニューボタンを押すと呼び出せる
【COOLPIX P7000】こちらはホワイトバランスの設定画面。アイコンの帯で見たいものが隠れるのは難点【COOLPIX P7000】右手親指の位置にあるコマンドダイヤル。シャッター速度や絞り値の設定に利用する
【COOLPIX P7000】十字キー外周にはロータリーマルチセレクター。絞り値やシャッター速度の設定を行なう

・LUMIX DMC-LX5

 右手側背面上部に後ダイヤルを装備。このダイヤルは回す操作に加えてプッシュ操作も可能で、例えば絞り優先AE時なら、プッシュ操作によって絞り値の変更モードと露出補正値の変更モードに切り替えられる。つまり、絞りダイヤルと露出補正ダイヤルの2つの機能を、ひとつのダイヤルで操作できるようになっている。コンパクトサイズのカメラで良好な操作性を実現できるとても賢い操作系だと思う。

 ダイヤル自体が小さめなこともあって少々回しづらく感じるのと、画面上の露出表示の文字が小さいのは難点(ダイヤルを回したときに絞りが変わるのか露出補正が変わるのかを確認してから回さないといけないので、もう少し目立つサイズの字にして欲しい)。とはいえ、全体的な使い勝手としては優秀な部類に入る。

 感度は十字キーの右キーを押してから上下キーで設定、ホワイトバランスはQ.MENU(クイックメニュー)ボタンを押して左右キーでホワイトバランスを選んで上下キーで選択する仕様となっている。

【DMC-LX5】回す操作とプッシュ操作が可能な後ダイヤル。ひとつのダイヤルに2つの機能を持たせているのはパナソニックならでは【DMC-LX5】絞り優先AE時の画面。黄色で表示されているのがダイヤルの回転によって変更できる要素
【DMC-LX5】ダイヤルをプッシュすると露出補正モードに切り替わる。もう少し字が大きいと、見落としによる誤操作が減らせると思う【DMC-LX5】感度設定の画面。こちらは文字が大きい
【DMC-LX5】ホワイトバランスの設定はクイックメニューから

・GR DIGITAL III

 グリップ上部にアップダウンダイヤル、背面右手側上部にADJ.(アジャスト)レバー、右端上部にシーソー型のズームボタンを装備。初期設定ではズームボタンで露出補正が行える。

 感度とホワイトバランスはADJ.レバーを押して左右に倒して項目を選択したうえで上下キーで設定を行なう。絞り値やシャッター速度の変更にはアップダウンダイヤルを利用する。

 カスタマイズ性がきわめて高いのが大きな特徴で、例えばズームボタンには露出補正のほか、デジタルズームやホワイトバランスを割り当てることができるし、ADJ.レバーを押したときに表示される項目の変更も自由自在。十字キーの左キー(Fn1)とセルフタイマーボタン(Fn2)の機能も細かく設定できるなど、柔軟かつ高度なカスタマイズが可能。それだけに使いこなしは容易ではないが、時間をかけて試行錯誤を繰り返しながらセッティングを煮詰めていく楽しさも味わえる。

【GR DIGITAL III】露出補正は右側のズームボタンを使って設定する。シンプルかつ使いやすい。左のADJ.レバーも操作しやすい位置にある【GR DIGITAL III】露出補正中の画面。自動的にヒストグラムが表示されるのは合理的
【GR DIGITAL III】ADJ.レバーを押した直後の画面。初期設定ではホワイトバランスの設定状態となる【GR DIGITAL III】こちらは感度設定画面。ADJ.レバーを左右に倒して項目を選択し、上下キーで設定を行なう
【GR DIGITAL III】絞り値などの設定には人差し指側のアップダウンダイヤルを使う

どの機種も個性は一長一短

 とりあえず、かなり駆け足で6機種を概観してみた。どれも一長一短があるわけで、筆者個人としてはPowerShot S95がいちばん使いやすいと感じたが、慣れの度合いが上がればGR DIGITAL IIIは素晴らしいパートナーになってくれそうな印象を受けた。

 一方で、明るいレンズのXZ-1や24mm相当の広角が使えるDMC-LX5も魅力的だし、高倍率ズームのCOOLPIX P7000やバリアングル液晶モニターのPowerShot G12も気になってしまう。

 もちろん、実写での画質も無視できないので、次回はそのあたりを比較してみたい。

「画質編」(4月8日掲載)に続く



北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2011/4/5 00:00