特別企画

釣りには「Nikon 1 AW1」を持っていこう!

スタパ齋藤が試す!釣りと防水レンズ交換式カメラの相性は?

ニコンの防水・耐衝撃レンズ交換式カメラでフィッシング♪

最近、激しく魚釣りに行きまくっている俺。湖や渓流に通っている感じだが、もちろん防水デジカメも携行している。釣れた魚や美しい水辺の風景を撮るためだ。フツーのデジカメだと水気は禁忌。釣りなど水辺のレジャーで使うには、やはり防水デジカメが安心だし実用的なのダ。

そんな俺を見たデジカメ Watchの中の人が「よろしければコレ、使ってみませんか?」と、ニコンの「Nikon 1 AW1」を差し出した。あ!! そそそ、ソレはレンズ交換式カメラなのに防水だという、例のアレ!! ぜひ借りてゆきたい!!

ニコンの「Nikon 1 AW1」を携えてフライフィッシングに出掛けてみた。AW1の実力やいかに?

AW1は、ニコンのレンズ交換式カメラ「Nikon 1 シリーズ」のひとつ。「Nikon 1 シリーズ」は、どれも1インチセンサーとNikon 1 マウントを採用したレンズ交換式カメラだが、そのうちAW1は防水・耐衝撃対応モデルで、水深15mの防水性能がある。また、AW1は2mの落下にも耐える耐衝撃性能も備えている。

ちなみに、レンズ交換式デジカメで、ハウジングなど別途機材を使わずに防水対応となるのは、世界でこのAW1のみだ。イカスっ!!

なお、AW1の外観や機能についてはこちらの記事を、細かなスペックについてはこちらの記事をご参照いただきたい。

ともあれ、お借りしたAW1を片手に、早速魚釣りに出掛けてみた♪

AW1に期待したこと

AW1を魚釣りで使うにあたって、期待したことがいくつかあった。ひとつはもちろん防水関連の性能だ。水辺で、ときには水に浸けてしまっても安心して使えること。釣り場では(魚を釣る気がはやって)デジカメはラフに扱ってしまいがちなので、耐衝撃性能や防塵性能も欲しい。

スペック上、AW1は15m防水で2mの高さから落ちてもOK。さらに防塵性能や-10度までの耐寒性能まで備えている。このあたり、どんな感じで使えるのか大期待である。

それから動作速度。まずは起動が速く、さらにAFも速く、できれば連写速度も速いほうがいい。魚釣りなどのアウトドアアクティビティに予定調和はない。場合によっては二度と訪れない一瞬みたいなコトもあるわけで、その瞬間を確実に写真へと収めたいのダ。

AW1を釣り場に持参し、早速釣り支度を調えて……
釣り人にどんな利便をもたらしてくれるのかッ!?

釣行前にチョイとAW1を触ってみたところ、電源ボタンをポンと押せば即座に撮影スタンバイ状態になる感じ。キビキビ。なので、起動速度は問題ナシ。

AFも速いですな。AW1には「アドバンストハイブリッドAFシステム」が備わっている。シーンに合わせて「位相差AF」と「コントラストAF」を自動で切り換えてピントを合わせるのだが、これが速〜い!! 多くの被写体で小気味よくピントが合う。

また、シャッタータイムラグ(シャッターボタンを押してから撮影されるまでにかかる時間)も世界最短クラスだそうだ。なるほど確かに押したその瞬間が撮れているというイメージだ。これならテンポ良くシャッターを切っていけるし、決定的シーンも逃しにくそうだ。

でも、釣り場ではどうだろう? 水面とか意外とピント合いにくいんだよな〜、的な。AW1の「速さ」が釣り場で発揮されることに期待。

もうひとつ、AW1のセンサーサイズ。1インチの撮像素子を搭載しているわけですな。これまで使ってきた防水コンパクトデジカメのセンサーサイズは1/2.3インチ。面積比にしてその約4倍以上の大きさとなる1インチセンサー、画質面でどんな違いをもたらすかに大期待!!

スムーズにお魚ちゃん記念写真ゲット!!

釣り場に着いてまず行なったのは「AW1水没の儀式」ですな。釣り場は渓流で、川の流れはソコソコ速い。そこにAW1を恐る恐る浸けてみた……が、当然ではあるが、問題ナ〜シ!!

流れる水に浸けちゃっても大丈夫なAW1。レンズ交換式カメラがそのままで防水って……改めて驚いたりして。

それとAW1は耐衝撃性能もあり、ボディもけっこー頑丈そうなので、石の上にポンと置いたりしても安心な雰囲気。ボディやレンズは意外なほど握りやすく、しっかりホールドできる。手が濡れた状態でもよくグリップするので、撮影しやすいと感じた。

AW1のボディやレンズには滑り止めの細かな凹凸があり、水に濡れた手でもしっかりホールドできる。

水辺におけるAW1の基本的な実用性に一安心しつつ、早速、魚釣り開始。そしたら間もなくお魚ちゃんゲット♪ AW1で釣れた魚の記念撮影をするのである。

釣り開始〜釣れるかナ?
早速お魚ちゃんゲット〜♪
釣れた魚の記念写真を撮影するのダ。それを撮るAW1は、こんなふうに濡れた岩の上にとりあえず置いておいた。
パチリパチリと数枚。水と魚のヌメリが付いた手でも、扱いやすいAW1なのであった。
こんな写真が撮れました〜。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO360・F3.8・1/250・±0EV・WB:オート・32mm(35mm判換算)
マジ喜び状態の筆者なのでありました〜。

とかサラリと書いてますけどね、実際は魚が釣れたときって慌てたりするモンなんですな、釣り人的には。わぁ釣れた!! 逃がすな逃げるな〜よしゲット!! えーとえーと、写真写真……あわわわ魚が暴れる〜、みたいな感じで、焦る。

のだが、AW1の場合、水に浸けても砂で汚れても、あるいは多少落としても大丈夫。撮影の瞬間までそのへんに置いておけるのは、防水デジカメの良いところ。また、水と魚のヌメリが付いた手でも、しっかりホールドできるAW1なので、撮影時も扱いやすい。

さらに、AFが速くて正確!! やや暗めの状況下でもシッカリとAFが機能するので、「AFがなかなか合わずにさらに焦る」みたいなコトがナ〜イ♪ これはスムーズに楽しく魚の記念撮影ができるなあ、と実感したのであった。

また、帰宅してからAW1で撮った写真をジックリ精査してみたが、画質も良かった。ぶっちゃけた話、「これはセンサーが小さいコンパクトデジカメでは得られない精細さだわ〜」と思った。

ランディングネット(魚をすくう網)の細かな目までキッチリ解像している。石や水、金属などの質感も破綻なく描写してくれて嬉しい!! Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO400・F3.8・1/640・±0EV・WB:オート・32mm(35mm判換算)
釣った魚をそのまま片手撮り、なんてコトもフツーにデキる。AW1のホールド性の高さと高速なAFがあってこそですな。
片手撮りの結果。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO160・F3.8・1/640・+0.7EV・WB:オート・33mm(35mm判換算)

防水性能や防塵性能からくる安心感、握りやすさからくる撮影しやすさ、そして余裕のあるセンサーサイズがもたらす高画質、さらにはAFの速さと正確さ。こーゆー性能を水辺で使えちゃうリッチさ、これは一も二もなくイイ!! AW1が超欲しくなってきた〜ヤベーわ〜マジ欲しいゼ〜っ!!

あまりの良さに、結局AW1買っちゃいました♪

釣りなど水辺のレジャーでは、その環境自体も楽しさのひとつだ。たとえば今回の渓流の場合、流れる水も見渡す風景も美しい。それらは恰好の被写体となる。

AW1はオートで撮っても写真がキマるカメラだと思うが、クリエイティブモード内にプログラムオート、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアルも含まれるので、意図した絵作りもしやすいカメラだ。

水面スレスレでカメラを持って、涼しげな水の流れを捉えてみた。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO400・F3.8・1/200・±0EV・WB:オート・33mm(35mm判換算)
クリエイティブモードのシャッター優先オートを使い、小さな滝をスローシャッターで狙ってみる。岩の上でカメラを固定すれば手ブレしませんな。
オートで撮った滝。シャッター速度が速いので、水の流れは止まって見える。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO200・F4・1/200・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)
クリエイティブモードのシャッター優先オートで、シャッター速度を1/6秒で撮った滝。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO200・F4・1/200・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)

てな感じで、いろいろな撮影を楽しむことができる。また、水中でも撮影できるカメラなので、AW1ならではの新鮮味のある写真を手軽に撮ることもできちゃう♪

AW1は水に浸けた状態でも撮影できる。
水面ギリギリで撮った写真。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO160・F4・1/640・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)
AW1を半分水没させて撮ると……あら愉快♪ Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO200・F3.5・1/500・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)
水しぶきの間近で撮ることもできる。フツーのカメラだと作画云々より故障が危惧される状況だが、AW1ならヘーキ。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO160・F3.5・1/800・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)

多くのカメラにとって水濡れは厳禁だが、AW1は水濡れヘッチャラ水没OK。水を作画のための要素や道具のひとつとして利用できるなんて、ちょっとステキじゃありません? 雨の日はカメラを持って外へ、なんてなコトも言われがちですが、AW1は雨でも水中でも、そしてその耐寒性能から雪中でも使いまくれるタフな表現ツールとも言えるのだ。

もちろん、基本的には今時的レンズ交換式カメラなので、普通的状況下での撮影もできる。AW1のマウントはNikon 1 マウントなので、防水性能が必要ない場合は、各種Nikon 1 マウント対応レンズを装着して撮影することも、当然デキる。

レンズキット付属の「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」レンズでフード撮影。
こんなふうに撮れました〜。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO720・F3.5・1/125・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)
センサーサイズが比較的に大きいので、絞りを開けば被写体背景のボケ味を活かした写真も撮れる。Nikon 1 AW1・1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6・ISO160・F3.5・1/640・±0EV・WB:オート・29mm(35mm判換算)

てな感じで使えたAW1。アウトドアで使ってみたら、も〜本格的に欲しくなりましたよええ。結果、1日調べて考えて迷って悩んで、ポチッと購入しちゃいました〜。

AW1を購入した最大の動機は、第一に画質ですな。趣味の釣りは、やはりより美しい写真で残したいわけで、そうなってくると、AW1のようなレンズ性能やセンサーサイズで撮りたい。そして当然、防水防塵耐衝撃&防寒性能も。高画質を実現するカメラが、タフネス性能を持っていて、さらに前述のようにキビキビ動くわAFはド速いわで、釣りに限らずアウトドアでガシガシ使うカメラとしては最高なのでは、と。

使ってみて初めてその良さがわかるカメラってヤツですな、AW1は。タフなボディに高い性能が詰まった「ガンガン使えるレンズ交換式カメラ」なので、興味のある方はぜひ実機に触れてみてほしい。

制作協力:株式会社ニコンイメージングジャパン

撮影場所:ベリーパーク in フィッシュオン!鹿留

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。