交換レンズSHOW CASE

タムロン35-150mm F/2-2.8 Di III VXD

(ソニーEマウント)

35-150mm F/2-2.8 Di III VXD(Model A058)をα7 IIIに装着したところ

広角端F2スタートで、望遠端でもF2.8をキープする比較的高倍率の大口径ズームレンズ。35mmフルサイズに対応している。ソニーEマウント(10月28日発売)。本稿執筆時点の実勢価格は税込19万9,880円前後となっている。

※15時30分修正:記事初出時に実勢価格を「税込9万5,880円前後」と記載していましたが、税込19万9,880円前後の誤りでした。該当部分を修正しました。

外観

側面
前面
外装の刻印文字
フォーカスセットボタンとスイッチ類
USB端子
フード装着時(望遠端)

主な仕様

名称:35-150mm F/2-2.8 Di III VXD(Model A058)
発売日:2021年10月28日
実勢価格(税込):19万9,880円前後
マウント:Eマウント
レンズ構成:15群21枚
最短撮影距離:0.33m(広角)、0.85m(望遠)
最大撮影倍率:1:5.7(広角)、1:5.9(望遠)
フィルター径:82mm
最大径×長さ:89.2×158mm
重量:1,165g

作例

掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。レンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)は全て「オート」にしている。

α7 III / 絞り優先AE(F2・1/3,200秒)/ ISO 100 / 35mm

今回は街スナップで描写力を検証した。こちらは広角端の遠景。絞り開放だが、アーチ部分のリベット一つ一つまで文句の無い写りだった。周辺減光は少々目立つようだ。

α7 III / 絞り優先AE(F2.8・1/1,250秒)/ ISO 100 / 150mm

絞り開放の望遠端。こちらの橋もリベットが明瞭に描写されている。超望遠レンズらしい水面の圧縮効果を出すことができた。

α7 III / 絞り優先AE(F2.8・1/200秒)/ ISO 100 / 88mm

中望遠域でマクロ的に切り取った。浅い被写界深度を生かして被写体を目立たせられる。水を纏った葉の質感描写が素晴らしい。

α7 III / マニュアル(F3.2・1/640秒)/ ISO 100 / 50mm

標準域で少し絞って撮影した。前ボケにも不自然さは見られない。お堂の瓦もかなりしっかり写っている。

α7 III / マニュアル(F2.8・1/250秒)/ ISO 100 / 86mm

中望遠域でのカット。後ボケも自然で問題無し。合焦部分の水滴には、映り込んだ後ろ側がしっかり確認できた。

α7 III / 絞り優先AE(F2.8・1/1,600秒)/ ISO 100 / 100mm

ビルの反射光ではあるが、それなりに眩しい逆光状態での撮影。目立つゴーストやフレアは出ておらず、コーティングの優秀さがわかった。

α7 III / マニュアル(F2.8・1/800秒)/ ISO 100 / 150mm

超望遠域となる150mmまでカバーしているので、「望遠スナップ」も面白い。手前を大きくボカしつつ、圧縮効果が狙える。

α7 III / マニュアル(F2.8・1/50秒)/ ISO 1600 / 150mm

望遠端で玉ボケを確認した。輪郭が強調されず、年輪模様も見えない綺麗な玉ボケが楽しめるレンズだ。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。