交換レンズSHOW CASE
ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8/24-70mm ASPH.
2021年6月7日 09:00
編集部より:新コーナー「交換レンズSHOW CASE」では、編集部に届いた交換レンズ新製品の外観写真や実写画像を速報的にお届けします。
ライカカメラジャパンが2021年5月下旬に発売した、35mmフルサイズ対応の大口径標準ズームレンズ。対応マウントはLマウント。ライカストア価格で税込35万2,000円となっている。
主な仕様
名称:ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8/24-70mm ASPH.
発売日:2021年5月下旬
価格:税込35万2,000円
マウント:Lマウント
レンズ構成:15群19枚
最短撮影距離:18cm(24mm)、38cm(70mm)
最大撮影倍率:1:2.9(24mm)、1:4.5(70mm)
フィルター径:82mm
最大径×長さ:123×88mm
重量:856g
作例
※掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。
広角端でドアにほぼ正対して撮影。歪曲収差はほとんど見られない。35mmフルサイズということで、24mmでも絞り開放にすると浅い被写界深度を実現できる。
スナップ撮影に向いているとされる35mmに設定し、歩く人を入れ込んで撮影した。絞り込んでもボケが固くなるようなことはなく、自然な立体感を表現できた。
パンフォーカス的に壁面を撮ったもの。画面の周辺までしっかりとした描写を見せた。この日は曇りだったが、色乗りも問題ないだろう。
標準域で植物を狙った。F2.8だが合焦位置の葉のディテールがよく伝わる写りだ。絞り開放でも解像力に問題のないレンズだ。
最短撮影距離で花のシベにピントを合わせた。標準ズームとしては十分寄れるレンズなので、ある程度の接写にも対応できる。
前ボケとなっている草が自然なボケ方になっているため、自然と猫に目が行く写真になった。猫やコンクリートの質感表現も文句無しというところ。
薄日のなか、ガラス越しに撮ったショット。床の微妙なグラデーションも見事に表現できている。
テレ端の70mmは望遠域とも言えないが、撮り方によっては一見望遠レンズのような大きなボケを取り入れることも可能だ。玉ボケはやや輪郭が強めに出るようだ。