交換レンズSHOW CASE

シグマ35mm F1.4 DG DN | Art

(Lマウント/ソニーEマウント)

ソニーα7R IVに装着したところ

シグマが2021年5月14日に発売した35mmフルサイズ対応の大口径単焦点レンズ。対応マウントはLマウントとEマウント。実勢価格は税込10万4,500円前後となっている。

外観

側面
前面
フォーカスモード切替スイッチ、AFロックスイッチ、絞りリングのクリックストップを解除できるスイッチを備える
MADE IN JAPANの刻印が入る
同梱のレンズフード
フードを装着したところ

主な仕様

・名称:35mm F1.4 DG DN | Art
・発売日:2021年5月14日
・実勢価格(税込):10万4,500円前後
・マウント:Lマウント、Eマウント
・レンズ構成:11群15枚
・最短撮影距離:30cm
・最大撮影倍率:1:5.4
・フィルター径:67mm
・最大径×長さ:75.5×111.5mm(Eマウント)
・重量:640g(Eマウント)

作例

掲載写真はカメラで記録したJPEG画像。レンズ補正(周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正)は全て「オート」にしている。

α7R IV / 絞り優先AE(F4・1/100秒)/ ISO 100

まずは解像力をチェックする。少し絞ってF4とし、木の質感を見た。等倍で見ると、朽ちつつある木の質感がありありと伝わってきた。超高画素のカメラにも対応できる非常に高い解像力のレンズといえる。

α7R IV / 絞り優先AE(F1.4・1/160秒)/ ISO 100

絞り開放で石碑にピントを合わせ、前後のボケを確認した。レンズによっては植物のボケはうるさくなりやすいが、本レンズはそうしたところがなく、とても自然なボケ味を実現していた。

α7R IV / 絞り優先AE(F5.6・1/100秒)/ ISO 400

最短撮影距離でのテスト。解像力が申し分ないのに加えて、ボケへの移行がなだらかで不自然さがない。近づいて広角マクロ的に撮影するのも面白そうだ。

α7R IV / 絞り優先AE(F1.4・1/640秒)/ ISO 100

撮影時は曇天でフラットな光だったにもかかわらず、看板の文字の微妙な濃淡差を描ききっている。大口径レンズではよくあることだが、この例のように状況次第ではボケの前側にマゼンタ、後ろ側にグリーンという若干の色づきが見られる場合もあった。

α7R IV / 絞り優先AE(F1.4・800秒)/ ISO 100

せっかくの大口径なので開放絞りを積極的に使いたいところ。やはりボケが自然で二線ボケの傾向も見られない。シートの布目の立体感も見事に写し取っていた。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。