写真で見るソニーα550
α550。装着レンズはレンズキットに付属するDT 18-55mm F3.5-5.6 SAM |
ソニーが29日に国内発表したデジタル一眼レフカメラ「α550」を借りることができたので、外観とメニューを中心とした記事をお届けする。後日、実写を含めたレビュー記事を掲載する予定だ。
全体的なスタイリングは、先行して市場に投入されたα380、α330、α230を踏襲したもの。各パーツの質感も酷似している。ただしグリップが大きくなっているのが特徴。形状は旧モデルのα350やα300のグリップに近く、前ダイヤルの位置も一般的な位置に収まっている。
新機能のひとつ「MFチェックライブビューは」、OVF/Live View切替スイッチをLive Viewにした状態で、上面右手側の専用ボタンから起動する。クイックAFライブビューとの切り替えは素早い。拡大表示は2段階で、画面内のほぼ全てに拡大枠を移動できる。また、クイックAFライブビューでは不可能な視野率100%での表示に対応するので、クイックAFライブビュー時の一時的な構図確認にも役立ちそうだ。
上下可動式の3型92万ドットの液晶モニターも、ソニー初の試み。上位機種のα900を思い起こさせる表示品質であり、α380およびα330と同様のしっかりした動作感も実現している。
特筆すべきは、メニューのデザインやフォントが洗練された表示になったことだろう。コニカミノルタ時代からのメニュー構成を守りながらも、最新モデルらしい見た目になっている。また、色づかいも下位モデルより落ち着いており、αラインナップに新しいポジションが登場したことを印象づけている。
■外観
■各部
ひとつだけ離れているMF CHECK LVボタン。手探りでも操作しやすい | α380などで省略されたAELボタンを装備 |
α380などと同じ薄型のモードダイヤルを採用 | 下位モデルと同じく、手ブレ補正機構のスイッチはない。左上のボタンでスマートテレコンバーターを起動する |
ダイヤルはグリップ前面にひとつ。α380系と同様、シャッターボタン周囲に電源スイッチを搭載する | ボディ側のAF/MF切り換えスイッチ |
メモリースティックデュオとSDメモリーカードのダブルスロットを備える | 左がリモコン端子。右上はHDMI、右下はUSB |
バッテリーはNP-FM500H。α350などと互換性がある | 充電器とバッテリー。α380系と違い、インフォリチウム表示が可能だ |
内蔵ストロボはガイドナンバー12。α380系はガイドナンバー10だ。また、従来のクイックAFライブビュー機よりファインダー倍率が上がっているためか、ペンタ部が少し大きい |
Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAを装着してみた。いわゆる「ミドルクラス」の範疇に入らない本機だが、エントリークラスにしてはスペックが充実していることもあり、できれば上級レンズを付けて楽しみたい |
■メニュー
今回からフォントをはじめ、デザインが大きく変化している。ただしメニュー構成は従来のαスタイルを踏襲。Fnボタンから呼び出せる機能も増えており、特にライブビューでの使い勝手が向上している。
がたつきが目立った従来のフォントから、なめらかなフォントに一新した | 再生表示の例。クリエイティブスタイル、Dレンジオプティマイザーなどの情報も表示する |
ナビゲーションディスプレイは2パターンを切り替えられる。α700から続くスタイル(左)に加えて、α380系から追加されたグラフィカル表示(右)も可能 |
モードダイヤルを操作したところ。各モードの特徴を示すテキストが表示される |
最高感度はISO12800になった。同じく1,420万画素のα380はISO3200までだった | 新機能の「速度優先連続撮影」を選ぶと、秒7コマでの連写が可能。ただしAFとAEは1コマ目で固定 |
Fnボタンを押すと現れるファンクション画面。選択できる機能がα380系の6項目から12項目に増えた | そのうちの1つ、ISO感度を選択。ライブビュー時には被写体を見ながら設定できる |
新機能の「MFチェックライブビュー」は、ライブビュー時の拡大表示と視野率100%表示を可能にする。右画面は拡大したところ。フォーカス操作はMFのみとなるが、十字ボタン中央のAFボタンを押すと、クイックAFライブビューに切り替わってAFが動作する。 |
「オートHDR」も新機能。2回露光した写真を合成してダイナミックレンジを拡大する。効果を0.5EV刻みで最大3EVまで指定できるほか、オートも選べる |
従来からのDレンジオプティマイザーも搭載。オートHDRと違い、露光は1回だけですむ。ただしオートHDRと違い、シャドウ側だけが対象となる |
ライブビュー時には、サイバーショットでおなじみの「スマイルシャッター」も搭載。シャッターが切れる度合いを3段階から選べる |
スマイルシャッターの設定画面の例。左は「普通の笑顔」、右は「大笑い」 |
折本 幸治
2009/10/1/ 18:10