デジカメドレスアップ主義
意外と難関だったQ10ドレスアップ
PENTAX Q10 + Ana8200 8mm F1.1
(2013/4/10 00:00)
- ボディ:PENTAX Q10(シルバー)
- レンズ:Ana8200 8mm F1.1
- マウントアダプター:ホークスファクトリー ペンタックスQ用CSマウントアダプター(デジタルホビー)
- ケース:リコイル Q10オリジナルハンターカモ
- ストラップ:DeFF & KIMOTO D-Indi Camera Neck Strap(ブラック×シルバー)
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本連載でPENTAX Qシリーズを取り上げた回数は、思いのほか少ない。これには理由がある。ハンドメイド系のケースが見当たらないのだ。実のところプライベートではPENTAX Qの使用頻度は高い。Dマウントレンズのベースボディとして、いまや欠かせないカメラだ。
ただ、ドレスアップアイテムのバリエーションが少なく、現在もほぼ素のまま使っている。PENTAX Q10もケース難民になるかと思いきや、リコイルからレザーケースが登場した。通常ラインナップに加え、エヴァンゲリオンモデル向けの専用ケースまで用意している。今回はリコイルのレザーケースを軸に、PENTAX Q10をドレスアップしていこう。
リコイルのPENTAX Q10ケースは、いくつかのカラーバリエーションがある。今回はハンターカモフラージュ柄を選んでみた。柄モノのレザーケースはめずらしく、小型カメラのトイっぽさをうまく強調してくれる。ただし、この路線だとキッズカメラ風のスタイルに陥りそうなので、辛口のスリムストラップを合わせてみた。DeFF & KIMOTOのD-Indiは、ナイロンとスリムレザーを金属リングでジョイントしている。高級コンパクトと相性の良さそうな、都会的な印象のストラップだ。これをカモフラ柄のケースを合わせ、そのギャップでバランスをとってみた。トイっぽさがほどよく抑えられ、大人の遊び心をうまく演出できた。
今回はPENTAX Q10にCSマウントレンズを組み合わせてみた。CSマウントはCCTVカメラ(監視カメラ)によく用いられるスクリュー式マウントで、口径はCマウントと同じ1インチだ。ただし、フランジバックはCマウントの約17.5mmよりも短く、12.5mmとなる。マイクロフォーサーズではさすがにマウントアダプターの設計が難しく、現状ではPENTAX QシリーズがCSマウントレンズを装着できる唯一のデジタルカメラだ。PENTAX Q用CSマウントアダプターはホークスファクトリー製が定番で、日本国内ではデジタルホビーで取り扱いがある。
ここでは中国製のCSマウントレンズを装着してみた。Ana8200 8mm F1.1は200万画素センサー対応のCCTVカメラ用CSマウントレンズで、PENTAX Qシリーズ装着時は35mm判換算44mm相当となる。Inesun.comという海外サイトにて1本14.42ドルで購入可能だ。今回は仲間内から共同購入の誘いがあり、ボリュームディスカウントで1本12.91ドルというさらに安価な値段で購入できた。
本レンズは絞りがF1.1固定だが、ピントは調節できる。約1,200円という格安レンズのわりに、開放F1.1でも予想以上にシャープな写りだ。滲みは気にならないレベルで、四隅のケラレも周辺減光的で嫌みがない。樽型の歪曲が目立つものの、この程度ならレタッチで十分に補正できるだろう。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
PENTAX Q10は、他社製マウントアダプター装着時には電子シャッターで撮影することになる。今回のレンズはF1.1固定という大口径タイプだが、この電子シャッターのおかげで屋外晴天でも気兼ねなく撮影できた。PENTAX Qの電子シャッターは最速1/8,000秒なので、F1.1固定でも露出オーバーにならずにすむ。Cマウント、Dマウント、そしてCSマウントのレンズは、大口径タイプのものが少なくない。こうした大口径レンズのベースボディとして、PENTAX Q10は頼もしい存在だ。