- ボディ:オリンパス・ペンライトE-PL2(ホワイト)
- レンズ:シュナイダー クセノン40mm F1.9
- マウントアダプター:三晃精機 マイクロフォーサーズ用ロボットマウントアダプター
- ケース:Aki-Asahi E-PL2用レザースナップケース(ライトタン)
- ストラップ:Teha'amana CAMERA STRAP/032154
以前「ロボットレンズはNEXでこそ活きる」にて、ルミエール製のロボット-ライカLマウントアダプターを紹介した。ロボットマウントレンズが今ブームということではなかろうが、三晃精機からもロボットマウントアダプターが登場する。しかも、マイクロフォーサーズ用とNEX用、同時発売という力の入れようだ。今回はマイクロフォーサーズ用ロボットマウントアダプターを中心に紹介していこう。
三晃精機のマウントアダプターといえば、独特のデザインで熱烈なファンを集めている。今回のロボットマウントアダプターも、スリット入りというかつてないデザインが斬新だ。ライカ用のスリットフードを彷彿とさせるデザインは、見た目もさることながら、軽量化にも大きく貢献している。円周を5分割し、耐重性にも配慮した設計だ。スクリュー式のロボットレンズは、戦前モデルと戦後モデルで若干ネジピッチが異なる。このマウントアダプターはネジピッチに余裕を持たせ、双方のレンズが装着可能だ。
本製品はデザイン以外にもうひとつ大きな特徴がある。それはレンズ指標の調節機能だ。スクリュー式マウントのレンズは、メーカーや年代、また個体差などにより、レンズ指標が真上にこないことがある。この問題を解決するため、マウントアダプター背面にロックピンがはまる凹みを複数設けてあるのだ。マウントアダプターの裏面を見ると、マイクロフォーサーズ用は5つ、NEX用は3つ、凹みがこしらえてある。ボディに装着してレンズ指標が真上にこなかった場合、さらにボディのロックボタンを押してマウントアダプターを時計回りにまわし、レンズ指標が真上にくる場所でロックするわけだ。カチッ、カチッと音をたてながらアダプターをまわす作業は、どこか儀式めいて新鮮だ。
マウントアダプターのスリットからボディマウント面がのぞく。この見え方が新鮮だ | 円周を5分割しているが、ボディのロックピンを受け止めるため、スリットは4箇所だ |
独自開発したレンズ指標調節機能のおかげで、レンズの指標がほぼ真上に出た | 三晃精機のマイクロフォーサーズ用ロボットマウントアダプターは、シルバーが1万円、ブラックは1万1,000円 |
アダプターの裏面に5つの凹みが並ぶ。任意の場所にロックすることで、指標が真上に出る | NEX用ロボットマウントアダプターも同時発売。価格はシルバーが1万円、ブラックは1万1,000円 |
ストラップはTeha'amana製のレザーストラップを合わせてみた。レザーストラップの肩当ては硬く頑丈なものが多いが、この製品は新品の状態でくったりとやわらかい。裏面にはピッグスエードを貼り合わせ、色うつりに気を配る。長さ調節はギボシを使い、レトロで素朴な雰囲気のストラップだ。なお、Aki-AsahiのE-PL2用レザースナップケースと組み合わせると、ストラップの当て革(二重リングの保護革)が干渉してしまう。気になる場合は当て革をカットしておくと使いやすいだろう。
Teha'amanaのCAMERA STRAP/032154は8,000円。二重リング式でE-PL2のアイレットに直接付けられる | 写真のキャメル、ブラウン、グリーンの他に、レッドとブラックをラインナップしている |
ライトタンのE-PL2用レザースナップケースは1万800円。カラバリ豊富なラインナップだ | アクセサリーポート下部にえぐりを設け、電子ビューファインダー「VF-2」が装着できる |
ロボットレンズはシュナイダーのクセノン40mm F1.9を選んでみた。クセノンは硬い表現に定評がある。F4からF5.6あたりまで絞ると、コントラストとシャープネスが引き締まり、硬質な立体感が美しい。開放近辺のやわらかい描写も魅力だが、クセノンらしさはやはりある程度絞ったときの硬さにあるといえるだろう。また、円形絞りを採用しているので、絞った状態でも玉ボケの形がきれいだ。撮影はRAWで行い、Lightroomでストレート現像している。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしのRAW現像画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
2011/5/13 00:00