デジカメドレスアップ主義
ライカM10ファーストドレスアップ
ライカM10 + Hexanon AR 40mm F1.8
2017年3月23日 07:00
- ボディ:ライカM10
- レンズ:コニカ ヘキサノン AR 40mm F1.8
- マウントアダプター:レイクォール KAR-LM
- ケース:鳥井工房 ライカM10オールドスタイルケース
- ストラップ:バンビ カメラ用ネックストラップ GUIDI革【NSG_Z8】
- シューカバー:ジェイツジムラ 桜ホットシューカバー シルバー925
- ソフトレリーズボタン:ジェイツジムラ 桜ソフトレリーズボタン シルバー925
2月下旬、筆者の手元にもようやくライカM10が届いた。久しぶりに購入したデジタルカメラだ。言葉を重ねるよりも、早速はじめよう。ライカM10ファーストドレスアップだ。
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今回のドレスアップは、ありていに言うと澤村の好きなやつぜんぶ盛りだ。半ば冗談、半ば本気である。ライカM10が届く前後から、各カメラアクセサリーメーカーのライカM10対応状況をウォッチし、「自分のライカM10を着飾るならコレ!」というスタイルを練ってきた。言わば満を持してのライカM10ファーストドレスアップである。
レザーケースは鳥井工房のライカM10オールドスタイルケースだ。最近鳥井工房が推しているデザインのライカM10バージョンである。ルトガーというベルギー製のレザーをメインに使っている。艶の強い赤という配色が鮮烈だ。ムラ感のある赤なので、嫌みがなく派手なわりにすんなりと受け入れられるだろう。なお、ルトガーの赤を使ったケースは数量限定になるとの話だ。気になる人は早めにオーダーした方が良いだろう。
軍艦部に目を転じると、桜が満開だ。ジェイツジムラの桜ホットシューカバーと桜ソフトレリーズボタンである。桜ソフトレリーズは従来製品だが、新たに桜ホットシューカバーが登場し、おそろいでセットアップしてみた。実はこの製品、微妙にサイズを変えた4タイプが用意されている。ホットシューは機種によってわずかにサイズが異なり、ホットシューカバーをジャストサイズで装着するための対処だ。現行のライカ製品にはおおむね対応していると言う。
ストラップはバンビのカメラ用ネックストラップGUIDI革【NSG_Z8】を選んだ。CP+2017で同製品が出展されており、直販サイトで買えると聞いてすぐさま購入した。何故そんなに熱くなっているのかというと、GUIDIのレザーを使っているからだ。
GUIDIはイタリアのタンナーで、現在は自社ブランドも展開している。このGUIDIはキャロル・クリスチャン・ポエルやC-Diem(カルペ・ディエム)にレザーを提供していたタンナーなのだ。筆者は独身時代、着道楽に堕ちたことがある。キャロルとカルペはその当時の憧れのブランドだった。しかし、可処分所得の多さに物を言わせた独身時代ですら、それらのレザー製品はおいそれとは手を出せない。そういうとんがった価格帯のブランドである。
おそらくファッション好きでないと何がナンダカの話だが、「超マニアックなカリスマファッションブランドと同じレザーを使ったカメラストラップが登場した」と書けばそのすごさが伝わるだろうか。とにもかくにも、キャロルとカルペが好きなら迷わず行っとけ、という話である。曇りのある透明感という、このレザー独特の光沢がたまらなく魅力的だ。
ライカM10はライブビュー機能が使いやすくなっている。そこで、レンズはあえて距離計非連動のものを選んだ。コニカのパンケーキレンズ、ヘキサノンAR 40mm F1.8だ。どうせライブビューで撮影するとは言え、レンジファインダー機は鏡胴の短いレンズが似合う。マウントアダプターはレイクォールのKAR-LMを合わせている。ライカM10とライカM(Typ240)、双方で試したところ、どちらでも問題なくライブビュー撮影できた。無限遠もほぼジャストでピントが合い、レイクォール製ならはでのクオリティーの高さを感じさせる。
ちなみに、レイクォールと言えば定番マウントに強いメーカーという印象が強い。ところが、以前「よもやまさかのアサヒフレックス」で紹介したアサヒフレックスマウントと言い、今回のコニカARマウントと言い、このところマニアック路線のマウントアダプターの製品化が相次いでいる。マウントアダプター界の巨星がいよいよ動くのかと、期待が高まる。
ライカM10をドレスアップして感じたのは、ケース付きの状態でのホールド感の良さだ。ライカM(Typ240)にケースを装着すると、お世辞にも薄いとは言い難いどっしりとした厚みがあった。一方、ライカM10は薄型化を実現しているだけあって、ケース付きの状態でも無理なくホールドできる。折角薄くなったボディをケースで厚くするなんて、という意見もあると思うが、フルカバードタイプで背面を保護している安心感は何物にも代え難い。
加えて、本機はレンズセレクトの幅を広げてくれる。ライブビューでフォーカスエリアを移動できるようになり、開放や近接でのピント精度が向上した。これまでα7シリーズに任せていたようなオールドレンズも、今度はライカM10で積極的に使っていけそうだ。