私はこれを買いました!

ワンタッチで着脱できるマグネット式のストラップバックル

Ulanzi「Falcam Maglink マグネットスナップファスナーキット」(今浦友喜)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2023年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

三角環を外して、グリップ感が改善

以前よりカメラストラップの着脱に悩みがあったり、X-T5を使い始めてからは三角環の位置がしっくり来なかったりと悩みがあったので、それらを一気に解決すべくUlanzi社の「Falcam Maglink マグネットスナップファスナーキット(以下:Maglink)」を購入しました。

Maglinkはストラップ着脱のバックルです。このカテゴリーにおいてもっとも有名な製品はPeak Designのアンカーリンクスですが、なぜMaglinkにしたかといえば取り外しがより早そうに思えたから。いえ、ちょっと嘘つきました。一番はアンカーリンクスのユーザーが多すぎるための天邪鬼です(笑)。

アンカーリンクスを使ったことがないので比較はできませんが、Maglinkのマグネットでの装着はとてもスムーズだと感じます。取り外す際はヒモを引っ張る方式ですが不意に外れてしまうこともないし良い感じです。またバックルが円筒形なのでベース内で回転してくれるため、テキトーにつけてもストラップがぐるぐるにならないのも良い点です。それに取り外したストラップ側のベース同士もマグネットでくっつくので首にかけたままでもスルッと落としてしまうこともありません。

前述したようにMaglinkの導入はグリップの改善目的もあります。X-T5はシャッターボタンと三角環の位置関係が個人的には窮屈で、素直に三角環の前から人差し指を出すか、三角環を人差し指と中指の股で挟むかでいつも悩んでいました。そこで三角環を介さずストラップを付ければいいのではと思いMaglinkの導入を決めた次第です。といってもカメラ本体の三角環取り付け穴が小さいので、Maglinkのヒモが通るかはイチかバチかでちょっとドキドキしていましたが、なんとか通すことができてホッとしました。ちなみに普通にやってもまず通らないので、あらかじめ通しておいた細い刺繍糸などで引っ張ることで通せます。

ストラップがすぐに着脱できることで吊り下げスタイルをすぐさま変更することも可能です。というのもX-T5は3方向チルトモニターが気に入っておりよく使いますが、その際にストラップがモニターにかかって気が散ります。なのでL型プレートのグリップ下部分にもバックルを取り付けて、縦位置方向での吊り下げスタイルにもすぐに変更できるようにしました。

縦吊り下げにしていないときはグリップ下のバックルがぷらぷらと邪魔かな、と思っていたのですが、使用しているLeofotoのLPF-X-T5 L型プレートの裏面にうまくハマりそうな空間があったので入れてみるとなんとジャストフィット。それもありがたいことにMaglinkのキットの中にマグネット製のバックルがくっつくシール付きプレートがあったので貼ってみるとさらにしっかりと収まりました。

Maglinkの導入で、三脚スローシャッター時のストラップが受ける風に悩まされることがなくなりましたし、グリップ感や縦位置撮影も快適になりました。それに加えてこうしたアクセサリーは見た目が“ちょっとカスタムしてる感”を出せるのも楽しいです。

近況報告

今年は社会がリアルに向けて動き出して嬉しいことばかり、なんて思っていたらコロナ禍で生まれた動画系のお仕事はほとんど消えていきました(笑)。まぁ音関係の勉強ができただけよしと思っておきます。さぁて、2024年も楽しく「写真」を撮っていきましょう。

年始の1月4日から富士フイルムフォトサロン東京を皮切りに全国を巡回していく「風景写真 Xtension展」に作品を出展させていただいております。ぜひお越しください〜。

1986年埼玉県生まれ。風景写真家。雑誌『風景写真』の編集を経てフリーランスになる。日本各地の自然風景、生き物の姿を精力的に撮影。雑誌への執筆や写真講師として活動している。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。